付録G.8 移行コマンドの実行例
非クラスタ環境で移行する場合のコマンド実行例を次に示します。クラスタ環境で移行する場合も同様のコマンド実行例で移行できます。クラスタ環境で移行する場合は,-aolhostオプションと-rmlhostオプションで論理ホスト名を指定してください。
- 〈この項の構成〉
(1) インスタンスと監視対象の定義情報だけを移行する
Storeデータベースを移行しないでPFM - RM for Virtual Machineの運用を開始する場合や,PFM - Agent for Virtual MachineとPFM - RM for Virtual Machineを並行稼働させて,あとからPFM - Agent for Virtual Machineの収集データをPFM - RM for Virtual Machineにインポートする場合は,サブコマンド「defineonly」を指定します。
(a) 新規にインスタンスを作成する場合
PFM - Agent for Virtual Machineの「inst1」を,PFM - RM for Virtual Machineで新規にインスタンスを作成して移行します。PFM - RM for Virtual Machineで「newinst」というインスタンスを作成し,「inst1」を「target1」として移行する場合を想定します。移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm defineonly -aoinst inst1 -rminst newinst -target target1 KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst1 -> newinst / target1) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に新規に「newinst」インスタンスを作成し,環境を移行しました。
(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)
PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスを,PFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスへ移行します。PFM - Agent for Virtual Machineの「inst2」を「target2」としてPFM - RM for Virtual Machineの「newinst」インスタンスに追加する場合を想定します。このとき,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報は更新しません。
移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm defineonly -aoinst inst2 -rminst newinst -target target2 -targetadd KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst2 -> newinst / target2) KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に存在する「newinst」インスタンスに監視対象を追加しました。この移行例の場合,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報は更新されません。PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報をPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新する場合の移行例は「付録G.8(1)(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)」を参照してください。
(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)
PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスを,PFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスへ移行する場合を想定します。このとき,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報をPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新します。
移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm defineonly -aoinst inst2 -rminst newinst -target target2 -targetadd -instupdate KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst2 -> newinst / target2) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に存在する「newinst」インスタンスに監視対象を追加しました。この移行例の場合,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報がPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新されます。PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報を更新しない場合の移行例は「付録G.8(1)(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)」を参照してください。
(d) Target Hostを設定して新規のインスタンスに移行する場合
PFM - Agent for Virtual MachineのインスタンスのVM_Hostの値が1〜32バイトの半角英数字または"-"でない場合,PFM - RM for Virtual Machineの監視対象のTarget Hostの値を設定する必要があります。
VM_Hostの値が「VM_A」であるインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineに移行する場合を想定します。Target Hostの値を「VM-A」として移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm defineonly -aoinst instA -rminst newinst2 -target targetA -targethost VM-A KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (instA -> newinst2 / targetA) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください
Target Hostの値を設定し,環境を移行しました。この変更によって,監視している仮想環境のホスト名を変更する必要はありません。
(e) Target Hostを設定して既存のインスタンスに追加する場合
PFM - Agent for Virtual MachineのインスタンスのVM_Hostの値が1〜32バイトの半角英数字または"-"でない場合,PFM - RM for Virtual Machineの監視対象のTarget Hostの値を設定する必要があります。
VM_Hostの値が「VM_A」であるインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスに追加して移行する場合を想定します。Target Hostの値を「VM-A」として移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm defineonly -aoinst instA -rminst newinst -target targetA -targetadd -targethost VM-A KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (instA -> newinst / targetA) KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
Target Hostの値を設定し,環境を移行しました。この変更によって,監視している仮想環境のホスト名を変更する必要はありません。
(2) StoreデータベースからStoreデータベースに移行する
PFM - Agent for Virtual MachineのStoreデータベースからPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースに対して直接移行します。
移行元のインスタンスと移行先のインスタンスのサービスが停止している必要があります。そのため,小規模な環境での移行に向いています。
サブコマンド「store2store」を指定します。
(a) 新規にインスタンスを作成する場合
PFM - Agent for Virtual Machineの「inst1」を,PFM - RM for Virtual Machineで新規にインスタンスを作成して移行する場合を想定します。PFM - RM for Virtual Machineで「newinst」というインスタンスを作成し,「inst1」を「target1」として移行します。移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm store2store -aoinst inst1 -rminst newinst -target target1 KAVL20486-I 移行対象ファイルの解析を開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20487-I 移行対象ファイルの解析を完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst1 -> newinst / target1) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に新規に「newinst」インスタンスを作成し,環境を移行しました。
(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)
PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスを,PFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスへ移行する場合を想定します。PFM - Agent for Virtual Machineの「inst2」を「target2」としてPFM - RM for Virtual Machineの「newinst」インスタンスに追加します。このとき,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報は更新しません。移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm store2store -aoinst inst2 -rminst newinst -target target2 -targetadd KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20478-I サイズチェックを完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20449-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップを開始します KAVL20450-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップが完了しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst2 -> newinst / target2) KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に存在する「newinst」インスタンスに監視対象を追加しました。この移行例の場合,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報は更新されません。PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報をPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新する場合の移行例は「付録G.8(2)(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)」を参照してください。
(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)
PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスを,PFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスへ移行する場合を想定します。ただし,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報をPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新します。移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm store2store -aoinst inst2 -rminst newinst -target target2 -targetadd -instupdate KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20478-I サイズチェックを完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20449-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップを開始します KAVL20450-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップが完了しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst2 -> newinst / target2) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に存在する「newinst」インスタンスに監視対象を追加しました。この移行例の場合,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報がPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新されます。PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報を更新しない場合の移行例は「付録G.8(2)(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)」を参照してください。
(d) Target Hostを設定して新規のインスタンスに移行する場合
PFM - Agent for Virtual MachineのインスタンスのVM_Hostの値が1〜32バイトの半角英数字または"-"でない場合,PFM - RM for Virtual Machineの監視対象のTarget Hostの値を設定する必要があります。
VM_Hostの値が「VM_A」であるインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineに移行する場合を想定します。Target Hostの値を「VM-A」として移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm store2store -aoinst instA -rminst newinst2 -target targetA -targethost VM-A KAVL20486-I 移行対象ファイルの解析を開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20487-I 移行対象ファイルの解析を完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (instA -> newinst2 / targetA) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください
Target Hostの値を設定し,環境を移行しました。この変更によって,監視している仮想環境のホスト名を変更する必要はありません。
(e) Target Hostを設定して既存のインスタンスに追加する場合
PFM - Agent for Virtual MachineのインスタンスのVM_Hostの値が1〜32バイトの半角英数字または"-"でない場合,PFM - RM for Virtual Machineの監視対象のTarget Hostの値を設定する必要があります。
VM_Hostの値が「VM_A」であるインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスに追加して移行する場合を想定します。Target Hostの値を「VM-A」として移行する際のイメージを次の図に示します。
移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm store2store -aoinst instA -rminst newinst -target targetA -targetadd -targethost VM-A KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20478-I サイズチェックを完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20449-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップを開始します KAVL20450-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップが完了しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (instA -> newinst / targetA) KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
Target Hostの値を設定し,環境を移行しました。この変更によって,監視している仮想環境のホスト名を変更する必要はありません。
(3) バックアップファイルからStoreデータベースに移行する
PFM - Agent for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップファイルを作成し,バックアップファイルからPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースに対して移行を行います。
あらかじめ,PFM - Agent for Virtual Machineで移行するインスタンスのバックアップファイルを作成しておく必要があります。
移行先のインスタンスのサービスが停止している必要がありますが,移行元のインスタンスのサービスを停止する必要はありません。
サブコマンド「backup2store」を指定します。
(a) 新規にインスタンスを作成する場合
PFM - Agent for Virtual Machineの「inst1」を,PFM - RM for Virtual Machineで新規にインスタンスを作成して移行する場合を想定します。PFM - RM for Virtual Machineで「newinst」というインスタンスを作成し,「inst1」を「target1」として移行します。移行する際のイメージを次の図に示します。
移行するインスタンスのStoreデータベースのバックアップファイルを作成してください。バックアップファイル作成の実行例は「付録G.2(1) 移行元Storeデータベースのバックアップ」を参照してください。StoreデータベースのバックアップファイルがC:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst1\backup\01に存在する場合の移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm backup2store -aobkpath "C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst1\backup\01" -rminst newinst -target target1 KAVL20486-I 移行対象ファイルの解析を開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20487-I 移行対象ファイルの解析を完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst1 -> newinst / target1) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に新規に「newinst」インスタンスを作成し,環境を移行しました。
(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)
PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスを,PFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスへ移行する場合を想定します。PFM - Agent for Virtual Machineの「inst2」を「target2」としてPFM - RM for Virtual Machineの「newinst」インスタンスに追加します。このとき,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報は更新しません。移行する際のイメージを次の図に示します。
移行するインスタンスのStoreデータベースのバックアップファイルを作成してください。バックアップファイル作成の実行例は「付録G.2(1) 移行元Storeデータベースのバックアップ」を参照してください。StoreデータベースのバックアップファイルがC:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst2\backup\01に存在する場合の移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm backup2store -aobkpath "C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst2\backup\01" -rminst newinst -target target2 -targetadd KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20478-I サイズチェックを完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20449-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップを開始します KAVL20450-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップが完了しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst2 -> newinst / target2) KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に存在する「newinst」インスタンスに監視対象を追加しました。この移行例の場合,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報は更新されません。PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報をPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新する場合の移行例は「付録G.8(3)(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)」を参照してください。
(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)
PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスを,PFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスへ移行する場合を想定します。ただし,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報をPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新します。移行する際のイメージを次の図に示します。
移行するインスタンスのStoreデータベースのバックアップファイルを作成してください。バックアップファイル作成の実行例は「付録G.2(1) 移行元Storeデータベースのバックアップ」を参照してください。StoreデータベースのバックアップファイルがC:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst2\backup\01に存在する場合の移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm backup2store -aobkpath "C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst2\backup\01" -rminst newinst -target target2 -targetadd -instupdate KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20478-I サイズチェックを完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20449-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップを開始します KAVL20450-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップが完了しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst2 -> newinst / target2) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
PFM - RM for Virtual Machine上に存在する「newinst」インスタンスに監視対象を追加しました。この移行例の場合,PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報がPFM - Agent for Virtual Machineのインスタンスの定義情報で更新されます。PFM - RM for Virtual Machineのインスタンスの定義情報を更新しない場合の移行例は「付録G.8(3)(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)」を参照してください。
(d) Target Hostを設定して新規のインスタンスに移行する場合
PFM - Agent for Virtual MachineのインスタンスのVM_Hostの値が1〜32バイトの半角英数字または"-"でない場合,PFM - RM for Virtual Machineの監視対象のTarget Hostの値を設定する必要があります。
VM_Hostの値が「VM_A」であるインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineに移行する場合を想定します。Target Hostの値を「VM-A」として移行する際のイメージを次の図に示します。
移行するインスタンスのStoreデータベースのバックアップファイルを作成してください。バックアップファイル作成の実行例は「付録G.2(1) 移行元Storeデータベースのバックアップ」を参照してください。StoreAのバックアップファイルがC:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\instA\backup\01に存在する場合の移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm backup2store -aobkpath "C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\instA\backup\01" -rminst newinst2 -target targetA -targethost VM-A KAVL20486-I 移行対象ファイルの解析を開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20487-I 移行対象ファイルの解析を完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (instA -> newinst2 / targetA) KAVL20401-I 移行元環境でパフォーマンスデータの格納先やJP1イベント,PFMサービス自動再起動の設定を変更している場合は,移行先環境で見直してください
Target Hostの値を設定し,環境を移行しました。この変更によって,監視している仮想環境のホスト名を変更する必要はありません。
(e) Target Hostを設定して既存のインスタンスに追加して移行する場合
PFM - Agent for Virtual MachineのインスタンスのVM_Hostの値が1〜32バイトの半角英数字または"-"でない場合,PFM - RM for Virtual Machineの監視対象のTarget Hostの値を設定する必要があります。
VM_Hostの値が「VM_A」であるインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineの既存のインスタンスに追加して移行する場合を想定します。Target Hostの値を「VM-A」として移行する際のイメージを次の図に示します。
移行するインスタンスのStoreデータベースのバックアップファイルを作成してください。バックアップファイル作成の実行例は「付録G.2(1) 移行元Storeデータベースのバックアップ」を参照してください。StoreAのバックアップファイルがC:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\instA\backup\01に存在する場合の移行時のコマンド実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm backup2store -aobkpath "C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\instA\backup\01" -rminst newinst -target targetA -targetadd -targethost VM-A KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20478-I サイズチェックを完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20449-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップを開始します KAVL20450-I 指定されたPFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップが完了しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (instA -> newinst / targetA) KAVL20402-I 1つのインスタンスに複数の監視対象を設定する場合はCollection Intervalの値を見直してください
Target Hostの値を設定し,環境を移行しました。この変更によって,監視している仮想環境のホスト名を変更する必要はありません。
(4) バックアップファイルからバックアップファイルに移行する
PFM - Agent for Virtual MachineのStoreデータベースのバックアップファイルを作成し,バックアップファイルからPFM - RM for Virtual Machineのバックアップディレクトリに対して移行を行います。
あらかじめ,PFM - Agent for Virtual Machineで移行するインスタンスのバックアップファイルを作成しておく必要があります。
移行元のインスタンスおよび移行先のインスタンスのサービスを停止する必要はありません。
サブコマンド「backup2backup」を指定します。
バックアップファイルをインポートすることができるため,PFM - Agent for Virtual MachineとPFM - RM for Virtual Machineを並行稼働させて,安定稼働を見てからPFM - Agent for Virtual Machineで収集したStoreデータベースを移行し参照することができます。移行例を次の図に示します。
PFM - Agent for Virtual MachineとPFM - RM for Virtual Machineを並行稼働して,あとからデータをインポートする移行方法の場合,2回移行作業を行う必要があります。
まず,インスタンス定義情報の移行を行います。このときの移行方法については「付録G.8(1) インスタンスと監視対象の定義情報だけを移行する」を参照してください。定義情報の移行を行うことができたらサービスを起動し,PFM - Agent for Virtual MachineとPFM - RM for Virtual Machineで並行稼働を行います。その後PFM - RM for Virtual Machineで安定稼働を確認することができたら2回目の移行を行います。
2回目の移行ではPFM - Agent for Virtual MachineでStoreデータベースのバックアップファイルを作成し,PFM - RM for Virtual Machineのバックアップディレクトリに対して移行を行います。その際の実行例を次に示します。
(a) backup2backupサブコマンドを指定した移行例
PFM - Agent for Virtual Machineのインスタンス「inst1」のバックアップファイルを,PFM - RM for Virtual Machineに移行する場合の例を示します。PFM - RM for Virtual Machineではinst1インスタンスを移行することで作成した監視対象target1が既に存在するものとします。定義情報だけ移行する方法は「付録G.8(1) インスタンスと監視対象の定義情報だけを移行する」を参照してください。
移行する際のイメージを次の図に示します。
Store1のバックアップファイルがC:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst1\backup\01に存在する場合の移行時のコマンド実行例を次に示します。また,-rmbkpathオプションで指定するバックアップディレクトリは空のディレクトリを指定してください。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm backup2backup -aobkpath "C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt5\store\inst1\backup\01" -rmbkpath "C:\rm4vm\inst1\backup" -rminst newinst -target target1 KAVL20486-I 移行対象ファイルの解析を開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20487-I 移行対象ファイルの解析を完了しました KAVL20403-I 移行処理を開始しました KAVL20452-I Storeデータベースの移行を開始します 100.00 % ( 500 / 500) KAVL20453-I Storeデータベースの移行が完了しました KAVL20400-I 移行処理が正常に終了しました (inst1 -> newinst / target1)
PFM - RM for Virtual Machine上にバックアップファイルを移行しました。
データを参照するために,移行したバックアップファイルをインポートしてください。実行例を次に示します。
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\tools\ jpctool db import -key RMVM -inst newinst -d "C:\rm4vm\inst1\backup" -add KAVE05841-I Storeデータベースのインポート処理を開始します (servicekey=RMVM, inst=newinst, dir=C:\rm4vm\inst1\backup) KAVE05842-I Storeデータベースのインポート処理が正常終了しました (servicekey=RMVM, inst=newinst, dir=C:\rm4vm\inst1\backup)
バックアップファイルをインポートしました。PFM - RM for Virtual Machineからインポートデータを参照できます。バックアップファイルは削除しても問題ありません。
(5) Storeデータベースの容量が2,048MBを超過するか調べる
PFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースの形式は,PFM - Agent for Virtual Machineに比べて拡張されているため容量が増加します。また,PFM - Agent for Virtual Machineの複数のインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineの1つのインスタンスに統合しても容量が増加します。移行後のStoreデータベースを構成する1つのデータベースファイルの容量が2,048MBを超過する場合は,移行を行うことができません。
事前に,移行できるかどうかを調べたい場合は,移行コマンドの機能によって,移行後の容量を計算して移行できるかどうかを調べることができます。
移行後の容量が2,048MB以内であるかどうか調べるには,store2storeまたはbackup2storeサブコマンドのオプションに-sizecheckを指定します。この場合,移行できるかどうかの判定だけを行い,定義情報やStoreデータベースまたはバックアップファイルの移行は行いません。
なお,-sizecheckオプションは,既存のインスタンスに追加して移行する場合にだけ指定できます。
実行例を次に示します。
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移行後のデータベースファイルの容量がすべて2,048MB以下であった場合
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm store2store -aoinst inst1 -rminst newinst -target target1 -targetadd -sizecheck KAVL20404-I 移行後のStoreデータベースの容量の計算を行っています (inst1 -> newinst) KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 100.00 % ( 100 / 100) KAVL20478-I サイズチェックを完了しました KAVL20406-I Storeデータベースの容量の計算が終了しました。移行後のStoreデータベースの容量は最大移行容量未満であるため移行を行うことができます
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移行後のデータベースファイルの容量が2,048MB超であった場合
C:\Program Files\Hitachi\jp1pc\agt8\tools>jpcaovm2rmvm store2store -aoinst inst2 -rminst newinst -target target1 -targetadd -sizecheck KAVL20404-I 移行後のStoreデータベースの容量の計算を行っています (inst1 -> newinst) KAVL20477-I サイズチェックを開始します (ファイル数=100) 50.00 % ( 50 / 100) KAVL20407-I Storeデータベースの容量の計算が終了しました。移行後のStoreデータベースの容量は最大移行容量以上であるため移行を行うことができません。移行先として新しいインスタンスか,Storeデータベースに余裕のある別のインスタンスを指定してください
PFM - RM for Virtual Machineで既存のインスタンスに対して追加して移行を行い,移行後のStoreデータベースの容量が2,048MBを超過する場合,移行を行うことができません。その場合の対処方法は「付録G.8(6) 移行後のStoreデータベースの容量が2,048MBを超過する場合」を参照してください。
(6) 移行後のStoreデータベースの容量が2,048MBを超過する場合
PFM - RM for Virtual MachineのStoreデータベースの形式は,PFM - Agent for Virtual Machineに比べて拡張されているため容量が増加します。また,PFM - Agent for Virtual Machineの複数のインスタンスをPFM - RM for Virtual Machineの1つのインスタンスに統合しても容量が増加します。移行後のStoreデータベースを構成する1つのデータベースファイルの容量が2,048MBを超過する場合は,移行を行うことができません。
サブコマンドにbackup2backupを指定してバックアップファイルとして移行し,jpctool db importコマンドでバックアップファイルをインポートする場合,2,048MBの制限はありません。
移行が行えない場合の対処方法を次に示します。
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移行先として別のインスタンスを指定する
-rminstオプションで指定するインスタンスに,新規のインスタンスを指定してください。
既存のインスタンスを指定する場合は,Storeデータベースの容量に余裕のあるインスタンスを指定してください。
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データベースを移行しないで定義情報だけを移行する
Storeデータベースまたはバックアップファイルの移行を行わない場合,定義情報だけ移行することができます。インスタンスの定義情報を更新しないで監視対象を追加する場合は「付録G.8(1)(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)」を,インスタンスの定義情報を更新する場合は「付録G.8(1)(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)」を参照してください。
(7) ディスク容量が不足している場合
PFM - Agent for Virtual MachineからPFM - RM for Virtual MachineにStoreデータベースまたはバックアップファイルを移行すると,ディスク使用容量が増加します。ディスク容量が不足し,移行が行えない場合の対処方法を次に示します。
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ディスク空き容量を確保する
ディスク上の不要ファイルを削除,またはディスクの増設などによって,データベース移行用の容量を確保してください。
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データベースを移行しないで定義情報だけを移行する。
Storeデータベースまたはバックアップファイルの移行を行わない場合,定義情報だけ移行することができます。インスタンスの定義情報を更新しないで監視対象を追加する場合は「付録G.8(1)(b) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新しない)」を,インスタンスの定義情報を更新する場合は「付録G.8(1)(c) 既存のインスタンスに追加する場合(定義情報を更新する)」を参照してください。