7.1.2 JP1/ITSLMで発生するおそれのあるトラブルへの対処例
ここでは,JP1/ITSLMで発生するおそれのあるトラブルへの対処例を説明します。
項番 |
内容 |
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1 |
JP1/ITSLM - Managerのサービスが起動しない。 |
2 |
JP1/ITSLM - URのサービスが起動しない。 |
3 |
ログインできない(ログイン画面を表示できない)。 |
4 |
監視対象サービスを登録しようとしてもURIが検出されない。 |
5 |
監視対象サービスの監視の設定を変更できない。 |
6 |
監視を開始してすぐに監視結果がしきい値を超過した,またはベースラインから外れたのに[エラー]や[警告]のイベントが表示されない。 |
7 |
[リアルタイム監視]画面で,数値は正常であるのに[エラー]や[警告]が表示されている。 |
8 |
[問題調査]画面の[イベント/性能グラフ]エリアの[性能グラフ]タブで,しきい値を超過していない,またはベースラインから外れていないように見える時刻に[エラー]や[警告]が表示されている。 |
- 〈この項の構成〉
(1) JP1/ITSLM - Managerのサービスが起動しない。
- 要因
-
次に示す要因が考えられます。
-
システム定義ファイルの設定に誤りがある。
-
ポート番号がほかのプログラムと衝突している。
-
- 対処
-
要因ごとに対処を示します。
-
システム定義ファイルの設定値を確認してください。
JP1/ITSLM - Managerの起動に必要な,システム定義ファイルの設定値を確認してください。システム定義ファイルの詳細については「5.6 動作を変更するためのシステム定義ファイルの編集」を参照してください。
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JP1/ITSLM - Managerが使用しているポート番号を確認してください。なお,ポート番号を変更する場合は,次の個所を参照してください。
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(2) JP1/ITSLM - URのサービスが起動しない。
- 要因
-
次に示す要因が考えられます。
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JP1/ITSLM - Managerが起動していない。
-
システム定義ファイルの設定に誤りがある。
-
ポート番号がほかのプログラムと衝突している。
-
- 対処
-
要因ごとに対処を示します。
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JP1/ITSLM - Managerが起動されていることを確認してください。JP1/ITSLM - Managerが起動されていない場合は「(1) JP1/ITSLM - Managerのサービスが起動しない。」を参照して対処してください。
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システム定義ファイルの設定値を確認してください。
JP1/ITSLM - URの起動に必要な,システム定義ファイルの設定値を確認してください。システム定義ファイルの詳細については「5.6 動作を変更するためのシステム定義ファイルの編集」を参照してください。
-
ポート番号を確認してください。
なお,ポート番号を変更する場合は,次の個所を参照してください。
- JP1/ITSLM - URのポート番号の変更
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(3) ログインできない(ログイン画面を表示できない)。
- 要因
-
次に示す要因が考えられます。
-
前提製品であるFlash Playerがインストールされていない。
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ファイアウォールの設定がされていない。
-
- 対処
-
要因ごとに対処を示します。
-
Flash Playerをインストールしてください。
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ファイアウォールにポート開放を設定してください。
JP1/ITSLM - Managerの場合:
セットアップ時に使用したオプションファイルの定義項目「psb_Listen」および「manager_port」に指定したポート番号を開放してください。なお,オプションファイルの設定を変更する場合には,ファイアウォールの設定も変更する必要があります。
オプションファイルについては,「9. コマンド」の「jslmmgrsetup(JP1/ITSLM - Managerのセットアップ)」を参照してください。
JP1/ITSLM - URの場合:
セットアップ時に使用したオプションファイルの定義項目「ur_port」に指定したポート番号を開放してください。なお,オプションファイルの設定を変更する場合には,ファイアウォールの設定も変更する必要があります。
オプションファイルについては,「9. コマンド」の「jslmursetup(JP1/ITSLM - URのセットアップ)」を参照してください。
-
(4) 監視対象サービスを登録しようとしてもURIが検出されない。
- 要因
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次に示す要因が考えられます。
-
ネットワークインタフェース番号が誤っている。
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監視対象サービスを登録するための画面を表示しているブラウザを起動しているホストとは異なるホストでブラウザを起動して実アクセスをしている。
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登録しようとした監視対象サービスを検出するJP1/ITSLM - URの処理に失敗している(KNAS15719-Wメッセージが出力されている)。
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- 対処
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要因ごとに対処を示します。
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jslmuriplsコマンドで表示されるネットワークデバイスのインタフェース番号を確認し,JP1/ITSLM - URが使用するネットワークインタフェース番号を設定してください。
jslmuriplsコマンドについては,「9. コマンド」の「jslmuripls(ネットワークインタフェース番号とIPアドレスの表示)」を参照してください。
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監視対象サービスを登録するための画面を表示しているブラウザを起動しているホストで別のタブまたは別のブラウザを起動して実アクセスをしてください。
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処理に失敗したJP1/ITSLM - URの状態を回復してから,サービス検出を再実行してください。処理に失敗したJP1/ITSLM - URはサービス検出に失敗した時刻の前後に出力されたKNAS15719-Wメッセージから特定できます。
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(5) 監視対象サービスの監視の設定を変更できない。
- 要因
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設定を変更したい監視対象サービスの監視を停止していない。
- 対処
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設定を変更したい監視対象サービスの監視を停止してください。監視の停止については,「4.2.2 監視を停止する」を参照してください。
(6) 監視を開始してすぐに監視結果がしきい値を超過した,またはベースラインから外れたのに[エラー]や[警告]のイベントが表示されない。
監視結果を判定するには,ある程度のサービス性能を収集する必要があるため,監視の開始からしばらくの間は[エラー]や[警告]のイベントを表示しません。
各監視のイベントの表示を開始する時期を次に示します。
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しきい値監視:監視の開始から60秒後
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外れ値検知:監視の開始から60秒後
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傾向監視:監視の開始から,[設定]画面の[監視設定]エリアで設定した傾向監視の対象となる時間の30%を経過したあと(例えば,設定値を1時間にした場合は18分後)
また,監視を停止して再開始した場合も,再開始から上記の時間が経過するまではイベントは表示されません。
(7) [リアルタイム監視]画面で,数値は正常であるのに[エラー]や[警告]が表示されている。
[エラー]や[警告]は,現在の数値が正常であっても,[エラー]や[警告]に該当する状態が解除されるまで表示され続けます。デフォルトの設定では,直近1分間の異常データ数がS×10/100(小数点以下切り上げ。S:60秒間に計測したサービス性能の数)を下回るまで表示されます。
(8) [問題調査]画面の[イベント/性能グラフ]エリアの[性能グラフ]タブで,しきい値を超過していない,またはベースラインから外れていないように見える時刻に[エラー]や[警告]が表示されている。
- 要因
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表示期間が10分以上のグラフで参照しているおそれがあります。
表示期間が10分以上の場合,グラフにプロットされるデータの数が60個になるよう一定期間の最大値を集約して表示するため,グラフが[エラー]や[警告]のイベント発生時刻とずれて見える場合があります。
- 対処
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表示期間を1分に設定したグラフでイベント発生時刻を確認してください。