Hitachi

Hitachi Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


9.7 npdatarestoreコマンド(環境復元)

機能

npdatabackupコマンド(環境退避)でバックアップしたデータを利用して,ナビゲーション プラットフォームの環境を復元(リストア)します。このコマンドはシステムが停止している状態で実行してください。

このコマンドは,実行環境および編集環境でだけ実行できます。開発環境では実行しないでください。

また,バックアップ時とリストア時のナビゲーション プラットフォームのバージョンは,同じである必要があります。

このコマンドを実行すると,既存のデータが削除または上書きされて,npdatabackupコマンドでバックアップしたデータに置き換わります。npdatabackupコマンドでバックアップされるデータについては,表9-3を参照してください。

npdatarestoreコマンドで復元しないデータ

なお,ユーザプラグインおよびユーザ認証の設定ファイルは,ほかのシステムと同期して復元する必要があるため,このコマンドでは復元しません。

また,個別に取得した,ユーザプラグインが前提とするファイルや,データベースなどのユーザプログラムと連携するシステムのデータも,このコマンドでは復元できません。このデータは,必要に応じてユーザプラグインと同期して復元してください。

形式

npdatarestore△バックアップデータの格納ディレクトリのパス

npdatabackupコマンド実行時に指定したバックアップ先ディレクトリを,そのままバックアップデータの格納ディレクトリ(リストア元ディレクトリ)として使用することを推奨します。

ディレクトリは,絶対パス・相対パスのどちらでも指定できます。パスが長過ぎると処理に失敗することがあるため,パスの長さはナビゲーション プラットフォームのインストールディレクトリよりも短くなるように指定することを推奨します。

また,区切り文字には「\」を使用します。パスに半角スペースが含まれる場合は,パス全体を「"」で囲んでください。ディレクトリのパスで使用できる記号は,これら以外には半角のコロン(:)と相対パスを表す半角ピリオド(.)だけです。

注意事項

戻り値

戻り値

説明

0

ナビゲーション プラットフォームの環境復元(リストア)に成功した。

1

ナビゲーション プラットフォームの環境復元(リストア)に失敗した。

2

コマンドの排他エラーが発生した。

9

実行権限のエラーが発生した。

コマンド制御外のタイミングで終了した場合(<Ctrl>キーと<C>キーを同時に押して強制終了した場合など)の戻り値は不定となります。

使用例

リストア元ディレクトリが「C:\temp\backupdata」の場合の例です。

> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ¥bin¥npdatarestore C:¥temp¥backupdata