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Hitachi Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


5.4 業務コンテンツの操作ログの運用

操作ログとは,業務コンテンツでの操作でノードを遷移するごとに出力される,操作履歴です。

ナビゲーション プラットフォームでは,操作ログの解析結果を次の画面で確認できます。

レポーティング画面およびダッシュボード画面については,マニュアル「ナビゲーション プラットフォーム コンテンツ作成ガイド」を参照してください。

操作ログを解析する時刻の設定については,「8.4サービスプロパティファイル(ucnp_service.ini)の設定」を参照してください。

ポイント

解析の対象となる操作ログは,サービスプロパティファイルで設定した時刻に解析サーバに送信されます。操作ログの更新中に,操作ログが出力される操作をすると,操作に時間が掛かることがあります。そのため,操作ログの更新は,ナビゲーション プラットフォームへのアクセスが少ない時間帯に実行することを推奨します。

レポーティング画面に表示される解析結果だけでは情報が不足している場合は,操作ログのファイルを参照して,独自に解析することもできます。操作ログは,業務コンテンツの改善点を見つけるための分析資料として使用できます。例えば,次のような流れで活用できます。

  1. テキストファイルとして出力される操作ログを表計算ソフトで加工および分析する。

  2. 次のノードへ遷移するまでの時間がほかのノードより長いノードが見つかった場合,なぜ時間が掛かるのかを利用者にヒアリングする。

  3. ヒアリング結果から,ガイドの説明を改善する。

操作ログは,デフォルトで出力されます。ファイルの文字コードはUTF-8です。操作ログの出力を停止したり,操作ログの格納先や出力内容などをカスタマイズしたりしたい場合は,ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)の関連するプロパティの指定値を見直します。ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)の詳細については,「8.5 ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)の設定」を参照してください。

注意事項
  • 操作ログのファイルは,ナビゲーション プラットフォームによる解析で使用されるため,ファイルを編集しないでください。独自の解析をする場合は,操作ログのファイルをコピーしてから,コピーしたファイルを使って解析してください。

  • ナビゲーション プラットフォームを運用中に操作ログのファイルをコピーすると,ファイルの出力有無や面数を変更できなくなることがあります。そのため,操作ログのファイルは,ナビゲーション プラットフォームの停止中にコピーしてください。

  • レポーティング画面では,複数の実行環境の操作ログを一括して解析できません。複数の実行環境の操作ログを一括して解析したい場合は,レポーティング画面を使わず,独自の解析が必要です。独自に操作ログを解析する際には,業務実行IDをキーにすることを推奨します。業務実行IDをキーにして操作ログを解析することで,同一ユーザが複数の実行環境を操作している場合でも,業務ごとに操作ログを解析できます。

参考

操作ログとは別に監査ログがあります。監査ログの取得方法や項目については,「5.5 監査ログとは」を参照してください。

〈この節の構成〉