タスク実行サービス定義ファイル(jp1imss_service_setting.conf)
説明
案件情報の集計(jsscollectdata)コマンド,メールによる案件登録(jssitementrybymail)コマンド,期限前通知(jssinformperiod)コマンド,および滞留案件通知(jssinformleave)コマンドを自動実行する場合に,実行時刻や実行間隔を定義したりします。このファイルを編集して,JP1/Service Support - Task Serviceサービスを起動することで,各コマンドを自動実行できるようになります。
形式
;コメント文 [jsscollectdata] use=false basetime=02:00 : [jssitementrybymail] use=false period=60 : [jssinformperiod] use=false basetime=03:00 : [jssinformleave] use=false period=60 monitorStart=08:00 monitorEnd=18:000 :
;(セミコロン)で始まる行は,コメント扱いとなります。
ファイル名
-
jp1imss_service_setting.conf(タスク実行サービス定義ファイル)
-
jp1imss_service_setting.conf.model(タスク実行サービス定義ファイルのモデルファイル)※
- 注※
-
モデルファイルはタスク実行サービス定義ファイルの内容をリセットする場合に利用してください。タスク実行サービス定義ファイルを削除し,モデルファイルをコピー,リネームすることでタスク実行サービス定義ファイルとして使用できます。
格納先フォルダ
IM-SSパス\conf\
定義の反映時期
JP1/Service Support - Task Serviceサービスを再起動したあと,反映されます。
記述内容
タスク実行サービス定義ファイルの形式は,次のようになっています。
[セクション] キー=値 キー=値 :
各セクションには,次の表に示す指定キーを指定できます。なお,指定キーと値は「=(イコール)」でつなぎます。
項目 |
説明 |
デフォルト値 |
|
---|---|---|---|
セクション名 |
|
実行したいコマンドを識別する名称を指定する。左記の値以外は指定できない。 |
モデルファイルには各セクション名が記述されている。 |
指定キー名 |
use |
コマンドを実行するかどうかを指定する。
|
false |
basetime |
セクション名がjsscollectdataとjssinformperiodの場合は,コマンドを実行する時刻を00:00〜23:59の範囲でhh:mm形式で指定する。指定した時刻にコマンドを実行するには,事前にサービスを起動する必要がある。 |
|
|
period |
セクション名がjssitementrybymailまたはjssinformleaveの場合は,コマンドを実行する間隔を分単位の数字で指定する。指定できる値を次に示す。
|
60 |
|
monitorStart |
セクション名がjssinformleaveの場合は,監視開始時刻を00:00〜24:00の範囲でhh:mm形式で指定する。 |
なし |
|
monitorEnd |
セクション名がjssinformleaveの場合は,監視終了時刻を00:00〜24:00の範囲でhh:mm形式で指定する。monitorStartより前の時刻は,翌日の時刻と見なす。 例えば,monitorStartが21:00,monitorEndが08:00の場合は,21:00〜翌日の08:00の間,監視する。 monitorStartと同じ時刻の場合は,常に監視する。 例えば,monitorStartが00:00,monitorEndが00:00または24:00の場合は,常に監視する。 |
なし |
注意事項
-
jssrevコマンドやjssdbbackup.batコマンドなど,JP1/Service Support - Task Serviceサービスが停止している状態で実行するコマンドを,ほかのプログラムから定期的に実行する場合,それらの実行時刻を考慮して,JP1/Service Support - Task Serviceサービスによるコマンドの実行時刻を設定してください。
-
指定した時刻にコマンドが実行されると,そのコマンドの処理が終わるまでは,次の指定時刻になってもコマンドは実行されません。このため,コマンドの処理に時間が掛かると,次のコマンドの開始が指定時刻よりも遅れることがあります。
-
JP1/Support Service - Task Serviceサービスを起動したあとに,タスク実行定義ファイル(jp1imss_service_setting.conf)を変更した場合は,サービスを再起動してください。
-
すべてのuseキーの値が「false」の状態でJP1/Service Support - Task Serviceサービスを起動すると,サービスの起動に失敗します。JP1/Service Support - Task Serviceサービスを起動する場合は,必ず一つのuseキーに「true」を設定して,サービスを起動してください。
定義例
滞留案件通知(jssinformleave)コマンドを,9:00から12:00までの間に60分間隔で実行する場合の定義例を次に示します。
[jssinformleave] use=true period=60 monitorStart=09:00 monitorEnd=12:00
|
「monitorStart」には滞留案件の監視開始時刻,「monitorEnd」には監視終了時刻を設定します。滞留案件通知(jssinformleave)コマンドは,JP1/Service Support - Task Serviceを起動した時間を起点として,「period」に指定したコマンド実行間隔ごとに実行されます。滞留案件通知(jssinformleave)コマンドの実行タイミングを調整したい場合は,「monitorStart」,「monitorEnd」,および「period」とJP1/Service Support - Task Serviceの起動のタイミングを考慮する必要があります。この例のように滞留案件通知(jssinformleave)コマンドの実行開始を9時に設定したい場合は,JP1/Service Support - Task Serviceを8時に起動してください。