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JP1 Version 10 JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド


9.9.2 クラスタ環境で運用中のJP1/IM - Service Support(Standard)(32ビット版Windows)からJP1/IM - Service Support Advanced Editionへのアップグレード手順

32ビット版のWindowsのクラスタ環境で運用中のJP1/IM - Service Support(Standard)を,JP1/IM - Service Support Advanced Editionにアップグレードする手順を次に示します。なお,手順内の「旧環境」は,JP1/IM - Service Support(Standard)がインストールされている32ビット版のWindowsを示しています。また,「新環境」は,JP1/IM - Service Support Advanced Editionをインストールする64ビット版のWindowsを示しています。

  1. 旧環境の実行系でjssdbbackup.batコマンドを実行して,リカバリー用の案件管理DBをバックアップする。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jssdbbackup.batコマンドを実行し,案件管理DBをバックアップします。引数には-fオプションおよび-expandオプションを指定してください。jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。

  2. 旧環境の実行系または待機系で,定義情報をバックアップする。

    バックアップの対象となる定義情報は,「10.1.1 定義情報のバックアップ」の表10-1で示している「環境設定コマンド」,「クラスタ用環境設定コマンド」および「環境設定ファイル」以外のファイルです。定義情報は実行系および待機系で内容が同じなので,どちらで取得してもかまいませんが,実行系での取得をお勧めします。

  3. 新環境に旧環境と同じバージョンのJP1/IM - Service Support(Standard)をインストールし,環境を設定する。

    クラスタ運用の場合のインストールおよび環境設定の手順については,「9.2 クラスタ運用の環境設定(新規インストールからの環境構築)」を参照してください。

  4. 実行系の新環境で,jssdbrecovery.batコマンドを実行し,データをリカバリーする。

    手順1で取得したバックアップを使用します。引数には,-fオプションおよび-expandオプションを指定してください。

    jssdbrecovery.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。

  5. 新環境の現用系および予備系で,定義情報をリカバリーする。

    手順2でバックアップした定義情報を,新環境でリカバリーしてください。リカバリーしたあと,旧環境と同じように動作するかを確認してください。

  6. 現用系から予備系に切り替える。

  7. 予備系で,旧環境のJP1/IM - Service Support(Standard)をアンセットアップする。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsshaunsetup.batコマンドを実行し,旧環境のJP1/IM - Service Support(Standard)をアンセットアップしてください。jsshaunsetup.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jsshaunsetup.bat(クラスタ環境用アンセットアップ)」を参照してください。

  8. 予備系から現用系に切り替える。

  9. 現用系で,旧環境のJP1/IM - Service Support(Standard)をアンセットアップする

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Integrated Management - Service Support]−[JP1_IM-SSコマンドプロンプト]を起動して,jsshaunsetup.batコマンドを実行し,旧環境のJP1/IM - Service Support(Standard)をアンセットアップしてください。jsshaunsetup.batコマンドの詳細については,「11. コマンド」の「jsshaunsetup.bat(クラスタ環境用アンセットアップ)」を参照してください。

  10. 新環境のJP1/IM - Service Support(Standard)をJP1/IM - Service Support Advanced Editionにアップグレードする。

    アップグレード手順については,「9.9.1 クラスタ環境で運用中のJP1/IM - Service Support(Standard)(64ビット版Windows)からJP1/IM - Service Support Advanced Editionへのアップグレード手順」を参照してください。