JP1/Integrated Management - Message Optimizer

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14.2.3 レコード記述時の注意事項

レコード記述時の注意事項を次に示します。

<この項の構成>
(1) イベントソース名指定行に重複がある場合
(2) メッセージ定義行で重複がある場合
(3) カラム省略時にインポートした場合

(1) イベントソース名指定行に重複がある場合

jmoimportコマンド実行時に変換定義ファイルのイベントソース名指定行でイベントソース名に重複があった場合,重複があったイベントソース名指定行はすべて有効です。ファイルの記載の上から順に処理されます。

(2) メッセージ定義行で重複がある場合

jmoimportコマンド実行時に,変換定義ファイルのメッセージ定義行でメッセージ識別子に重複があった場合の動作を次の表に示します。

表14-9 メッセージ定義行で重複がある場合の動作

変換定義ファイル中の定義の重複 jmoimportコマンドのオプション 既存の定義と変換定義ファイル間での定義の重複

  • -i
  • 指定なし
変換定義ファイルに記述した定義をインポートします。 変換定義ファイルに記述した定義をインポートしません。
-u 変換定義ファイルに記述した定義をインポートします。
基本メッセージの場合
変換定義ファイルに記述した定義をインポートしません。
変換メッセージの場合
変換定義ファイルに記述した定義をインポートします。
既存の定義は上書きされます。

  • -i
  • 指定なし
重複する定義のうち,変換定義ファイルに最初に記述した定義をインポートします。 変換定義ファイルに記述した定義をインポートしません。
-u
基本メッセージの場合
重複する定義のうち,変換定義ファイルに最初に記述した定義をインポートします。
変換メッセージの場合
重複する定義のうち,変換定義ファイルに最後に記述した定義をインポートします。
基本メッセージの場合
変換定義ファイルに記述した定義をインポートしません。
変換メッセージの場合
重複する定義のうち,変換定義ファイルに最後に記述した定義をインポートします。
既存の定義は上書きされます。
注※
追加メッセージ識別子指定が有効な場合は,メッセージ識別子と追加メッセージ識別子が同じ場合だけ重複していると見なします。それ以外の場合は,メッセージ識別子が重複している場合を重複していると見なします。

(3) カラム省略時にインポートした場合

カラム省略時にインポートした場合の動作について説明します。

カラムの省略とは次の場合です。

カラム省略時にインポートした場合の動作を次の表に示します。

表14-10 カラム省略時にインポートした場合の動作

定義行の種別 カラム 動作
イベントソース 第6カラム以降 無視します。
基本メッセージ 第6カラム,第7カラム 無視します。
第8カラム 追加メッセージ識別子の設定が有効で,追加メッセージ識別子の定義がある場合は,空文字列が指定されたものとして動作します。それ以外の場合は無視します。
第9カラム以降 無視します。
変換メッセージ 第6カラム 第5カラムの値によって次に示す動作をします。
  • 第5カラムが空文字列または省略されている場合,「N」(メッセージテキストを変換しない)が指定されたものとして動作します。
  • 第5カラムに空文字列以外の文字列が記述されている場合,「Y」(メッセージテキストを変換する)が指定されたものとして動作します。
第7カラム 値「N」(JP1イベント出力を抑止しない)が指定されたものとして動作します。
第8カラム 追加メッセージ識別子の設定が有効で,追加メッセージ識別子の定義がある場合は,空文字列が指定されたものとして動作します。それ以外の場合は無視します。
第9カラム以降 無視します。