JP1/Integrated Management - Message Optimizer
JP1/IM - MOをクラスタシステムで運用するためのセットアップについて説明します。
なお,実行系と待機系の両方をセットアップする場合は,実行系,待機系の順にセットアップしてください。
JP1/IM - MOをクラスタシステムで運用するには,クラスタソフトを使って論理ホストを作成します。
論理ホストには,次のリソースを登録します。
「イベント取得開始位置管理ファイル」を共有ディスクにコピーします。
共有ディスクにコピーするファイルと格納先を次の表に示します。
表5-2 共有ディスクにコピーするファイルと格納先
ファイル名 | コピー元 | コピー先 |
---|---|---|
jmoevgetpos.dat | JP1/IM - MOインストール先フォルダ\sys | 環境設定パラメーターEVGETPOS_FILE_DIRに設定したフォルダ |
「イベント取得開始位置管理ファイル」は,フェールオーバーが発生すると,共有ディスクの接続は,実行系から待機系へ切り替わります。待機系は,共有ディスクに保存されている「イベント取得開始位置管理ファイル」の情報を基に実行系から処理を引き継ぎます。
環境設定ファイルで次に示す環境設定パラメーターを設定したあと,jmosetcnfコマンドを実行します。環境設定パラメーターの詳細および設定方法については,「4.4.1 環境設定ファイルの設定方法」を参照してください。
表5-3 環境設定ファイルに設定する環境設定パラメーター
環境設定パラメーター名 | 説明 |
---|---|
IM_HOST | JP1イベントの取得先になるJP1/IM - Managerのホスト名を32バイト以内で指定します。
|
EVTSVR | 論理ホストのイベントサーバ名を255バイト以内で指定します。 |
EVGETPOS_FILE_DIR | 共有ディスクにあるイベント取得開始位置管理ファイルの格納先フォルダのパスを指定します。 デフォルトでは「JP1/IM - MOインストール先フォルダ\sys」が設定されているので,共有ディスク上のパスに変更してください。
|
jmoedbsetupコマンドを使って,データベースをセットアップします。jmoedbsetupコマンドの詳細については,「13. コマンド jmoedbsetup」を参照してください。jmoedbsetupコマンドのオプション設定を次に示します。
表5-4 jmoedbsetupコマンドのオプション設定
サーバ | オプション | 設定内容 |
---|---|---|
実行系 | -c | online |
-r | データベースを格納する共有ディスク上のフォルダのフォルダパス。 | |
待機系 | -c | standby |
-r | データベースを格納する共有ディスク上のフォルダのフォルダパス。実行系と同じフォルダを指定します。 |
また,jmoedbsetupコマンドを実行する場合,次に示す前提条件があります。
エラー発生時に,ワトソン博士のメッセージボックスやMicrosoftへのエラー報告のダイアログの表示を抑止する必要があります。これらが表示されると,JP1/IM - MOが正常にフェールオーバーできないおそれがあります。
●ワトソン博士の設定
●Microsoftへのエラー報告の抑止設定
フェールオーバーさせるリソースをクラスタソフトに登録して,クラスタソフトからの制御で起動終了するように設定します。
クラスタソフトに登録するリソースと設定内容を,OSのバージョンごとに次の表に示します。
なお,JP1/IM - Message Optimizer Database Clusterリソースを最初に登録してください。
表5-5 クラスタソフトに登録するリソースの設定内容(Windows Server 2003の場合)
登録リソース名 | 設定項目 | 設定内容 | |
---|---|---|---|
JP1/IM - Message Optimizer Database Cluster | 名前 | JP1/IM - Message Optimizer Database Cluster | |
リソースの種類 | 汎用サービス | ||
グループ | 論理ホスト名 | ||
実行可能な所有者 | 実行系および待機系のノード | ||
依存関係 |
|
||
汎用サービスパラメーター | サービス名 | HiRDBClusterService_MO1 | |
起動パラメーター | − | ||
レジストリの複製 | − | ||
JP1/IM - Message Optimizer Assistant | 名前 | JP1/IM - Message Optimizer Assistant | |
リソースの種類 | 汎用サービス | ||
グループ | 論理ホスト名 | ||
実行可能な所有者 | 実行系および待機系のノード | ||
依存関係 |
|
||
汎用サービスパラメーター | サービス名 | JP1_IM_Message_Optimizer_Assistant | |
起動パラメーター | − | ||
レジストリの複製 | − | ||
JP1/IM - Message Optimizer | 名前 | JP1/IM - Message Optimizer | |
リソースの種類 | 汎用サービス | ||
グループ | 論理ホスト名 | ||
実行可能な所有者 | 実行系および待機系のノード | ||
依存関係 |
|
||
汎用サービスパラメーター | サービス名 | JP1_IM_Message_Optimizer | |
起動パラメーター | − | ||
レジストリの複製 | − | ||
JP1/IM - Manager※ | 名前 | 変更しません。 | |
リソースの種類 | 変更しません。 | ||
グループ | 変更しません。 | ||
実行可能な所有者 | 変更しません。 | ||
依存関係 |
|
||
汎用サービスパラメーター | サービス名 | 変更しません。 | |
起動パラメーター | 変更しません。 | ||
レジストリの複製 | 変更しません。 |
表5-6 クラスタソフトに登録するリソースの設定内容(Windows Server 2008の場合)
登録リソース名 | 設定項目 | 設定内容 |
---|---|---|
JP1/IM - Message Optimizer Database Cluster | リソースの種類 | 汎用サービス |
「サービスの選択」で選択するサービス名 | JP1/IM - Message Optimizer Database Cluster | |
依存関係 |
|
|
JP1/IM - Message Optimizer Assistant | リソースの種類 | 汎用サービス |
「サービスの選択」で選択するサービス名 | JP1/IM - Message Optimizer Assistant | |
依存関係 |
|
|
JP1/IM - Message Optimizer | リソースの種類 | 汎用サービス |
「サービスの選択」で選択するサービス名 | JP1/IM - Message Optimizer | |
依存関係 |
|
|
JP1/IM - Manager※ | リソースの種類 | 変更しません。 |
「サービスの選択」で選択するサービス名 | 変更しません。 | |
依存関係 |
|
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