JP1/Integrated Management - Message Optimizer
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環境設定ファイルの定義内容を変更する手順を次に示します。
- 次に示すサービスを停止する。
- JP1/IM - Message Optimizerサービス
- JP1/IM - Message Optimizer Assistantサービス
サービスの停止方法については,「6.2.3 JP1/IM - MOの終了」を参照してください。
- 環境設定ファイルjp1immo.confをテキストエディターで開く。
環境設定ファイルは次のフォルダに格納されています。
JP1/IM - MOインストール先フォルダ\conf
- 定義内容を変更する環境設定パラメーターの値を変更する。
- パラメーターIM_HOSTの値を変更したときは,イベント取得開始位置管理ファイルを削除する。
イベント取得開始位置管理ファイルは,JP1イベントをJP1/IM - MOでどこまで変換したかを管理するファイルです。接続先のJP1/IM - Managerを変更する場合は,イベント取得開始位置管理ファイルの情報をいったん削除する必要があります。
イベント取得開始位置管理ファイルの格納先を次に示します。
JP1/IM - MOインストール先フォルダ\sys\jmoevgetpos.dat
クラスタ運用の場合は,格納先が異なります。クラスタ運用する場合の格納先については,「5.4 クラスタシステムでのJP1/IM - MOのセットアップ」を参照してください。
- jmosetcnfコマンドを実行する。
jmosetcnfコマンドの詳細については,「13. コマンド jmosetcnf」を参照してください。
- 手順1.で停止したサービスを起動する。
環境設定ファイルに定義できる環境設定パラメーターを次の表に示します。
表4-4 環境設定ファイルに定義できる環境設定パラメーター
| 項番 |
環境設定パラメーター名 |
定義内容 |
型 |
設定の要否 |
| 1 |
ASSISTANT_TIMEOUT |
JP1/IM - MO Assistantからの要求待ちタイムアウト時間 |
dword |
− |
| 2 |
LOG_JMO_SIZE |
JP1/IM - MOログファイルのサイズ |
dword |
− |
| 3 |
LOG_JMO_GEN |
JP1/IM - MOログファイルの世代数 |
dword |
− |
| 4 |
LOG_JMO_LEVEL |
JP1/IM - MOログファイルの出力レベル |
dword |
− |
| 5 |
LOG_AUDIT_SIZE |
操作ログファイルのサイズ |
dword |
− |
| 6 |
LOG_AUDIT_GEN |
操作ログファイルの世代数 |
dword |
− |
| 7 |
LOG_AUDIT_LEVEL |
操作ログファイルの出力設定 |
dword |
− |
| 8 |
IM_HOST |
JP1イベント取得先のJP1/IM - Managerが稼働するホスト名 |
string |
○ |
| 9 |
IMDB_PORT |
JP1/IM - Managerのデータベースに接続するためのポート番号 |
dword |
− |
| 10 |
EVGETPOS_FILE_DIR |
イベント取得開始位置管理ファイルの格納先フォルダ |
string |
○※ |
| 11 |
EVTSRC_MAPPING |
イベント発行元情報のマッピング機能設定 |
string |
− |
| 12 |
EVTSVR |
接続先イベントサーバ名 |
string |
○※ |
| 13 |
NODEFINE_DETER |
未定義イベントの生成を抑止 |
string |
− |
| 14 |
TRANSERR_MSG_DETER |
イベント変換エラーとなったイベントの生成を抑止 |
string |
− |
| 15 |
ERA_DATA_M |
元号データ(明治) |
string |
− |
| 16 |
ERA_DATA_T |
元号データ(大正) |
string |
− |
| 17 |
ERA_DATA_S |
元号データ(昭和) |
string |
− |
| 18 |
ERA_DATA_H |
元号データ(平成) |
string |
− |
| 19 |
LOGFILE_TRAP_STUDY_TYPE |
ログファイルトラップの学習時に優先するイベントソース識別子 |
string |
− |
| 20 |
SEARCH_SENSITIVE |
英字の大文字小文字の区別 |
string |
− |
- (凡例)
- ○:設定は必須です。
- −:設定は任意です。
- 注※
- クラスタ運用の場合に必須の設定です。クラスタ運用しない場合は任意です。
次に,環境設定パラメーターの定義内容について説明します。
- ASSISTANT_TIMEOUT
- JP1/IM - MO Assistantからの要求待ちタイムアウト時間を30〜1,440(分)の範囲で指定します。16進数で指定してください。デフォルトでは,「60」分が設定されます。
- LOG_JMO_SIZE
- JP1/IM - MOログファイルのサイズを1〜10メガバイトの範囲で指定します。16進数で指定してください。デフォルトでは,「1」メガバイトが設定されます。
- LOG_JMO_GEN
- JP1/IM - MOログファイルの世代数を1〜9の範囲で指定します。16進数で指定してください。デフォルトでは,「2」世代が設定されます。
- LOG_JMO_LEVEL
- JP1/IM - MOログファイルの出力レベルを指定します。16進数で指定してください。
- 出力レベルは,次のどれかを指定してください。デフォルトでは,「2」が設定されます。
- 0
- JP1/IM - MOログファイルへメッセージを出力しない。
- 1
- JP1/IM - MOログファイルへエラーレベルのメッセージだけ出力する。
- 2
- JP1/IM - MOログファイルへ警告またはエラーレベルのメッセージを出力する。
- 3
- JP1/IM - MOログファイルへすべてのレベルのメッセージを出力する。
- LOG_AUDIT_SIZE
- 操作ログファイルのサイズを1〜10メガバイトの範囲で指定します。16進数で指定してください。デフォルトでは,「1」メガバイトが設定されます。
- LOG_AUDIT_GEN
- 操作ログファイルの世代数を1〜9の範囲で指定します。16進数で指定してください。デフォルトでは,「2」世代が設定されます。
- LOG_AUDIT_LEVEL
- 操作ログファイルの出力レベルを指定します。16進数で指定してください。
- 出力レベルは,次のどちらかを指定してください。デフォルトでは,「0」が設定されます。
- 0
- 操作ログの出力を無効にする場合
- 1
- 操作ログの出力を有効にする場合
- IM_HOST
- JP1イベント取得先となるJP1/IM - Managerが稼働するホスト名を指定します。32バイト以内で指定してください。
- デフォルトでは,自ホストが設定されます。
- JP1/IM - Managerが稼働しているホストが複数のネットワークに接続している環境で,使用するネットワークを限定したい場合は,使用するネットワークに対応するIPアドレスを指定してください。
- クラスタ運用する場合の指定方法については,「5.4 クラスタシステムでのJP1/IM - MOのセットアップ」を参照してください。
- IMDB_PORT
- JP1/IM - Managerのデータベース接続で使用するポート番号を5001から65535までの範囲で指定します。16進数で指定してください。
- JP1/IM - ManagerでJP1/IM - Managerのデータベースに接続するために使用するポート番号として設定されている値と同じ値を指定してください。
- デフォルトは,「20700」が設定されます。
- EVGETPOS_FILE_DIR
- イベント取得開始位置管理ファイルの格納先フォルダのパスを指定します。240バイト以内で指定してください。
- デフォルトでは,「JP1/IM - MOインストール先フォルダ\sys」が設定されます。
- クラスタ運用する場合の指定方法については,「5.4 クラスタシステムでのJP1/IM - MOのセットアップ」を参照してください。
- EVTSRC_MAPPING
- エージェントホストを発行元としてマッピングするかどうかを指定します。次のどちらかを指定してください。デフォルトでは,「N」が設定されます。
- Y
- エージェントホストを発行元としてマッピングする場合
- N
- マネージャーホストを発行元としてマッピングする場合
- EVTSVR
- JP1イベント発行およびJP1認証をするために接続するイベントサーバ名を指定します。デフォルトは空白です。
- クラスタ運用しない場合は,デフォルトのまま使用してください。
- クラスタ運用する場合の指定方法については,「5.4 クラスタシステムでのJP1/IM - MOのセットアップ」を参照してください。
- NODEFINE_DETER
- JP1/IM - MOで定義していないイベントを抑止する場合に使用します。デフォルトでは「N」が設定されます。
- Y
- フォーマット変換,重大度およびメッセージテキストの変換に必要な定義がリリースされていないイベントを発行しない場合
- N
- 変換定義のリリース状態に関係なくイベントを発行する場合
- TRANSERR_MSG_DETER
- イベント変換に失敗したイベントを発行しない場合に使用します。デフォルトでは,「N」が設定されます。
- Y
- イベント変換に失敗した未変換のイベントを発行しない場合
- N
- イベント変換に失敗した未変換のイベントも発行する場合
- ERA_DATA_M
- 明治の元号データを指定します。「元号の開始年月日,元号英字1文字表記,漢字表記」の形式で指定してください。0または12〜255バイトの範囲で指定してください。0バイトを指定した場合は,デフォルト値が設定されます。デフォルトでは,「18681023,M,明治」が設定されます。
- 元号データの指定形式を次の表に示します。
表4-5 元号データの指定形式
| 指定項目 |
指定内容 |
| 元号の開始年月日 |
元号の開始年月日を西暦,8バイトで指定します。「YYYYMMDD」の形式で指定します。 |
| 元号英字1文字表記 |
元号を英字表記する場合の文字列を1バイトで指定します。 |
| 漢字表記 |
元号を漢字表記する場合の文字列を指定します。 |
- ERA_DATA_T
- 大正の元号データを指定します。「元号の開始年月日,元号英字1文字表記,漢字表記」の形式で指定してください。指定形式については,表4-5を参照してください。0または12〜255バイトの範囲で指定してください。0バイトを指定した場合は,デフォルト値が設定されます。デフォルトでは,「19120730,T,大正」が設定されます。
- ERA_DATA_S
- 昭和の元号データを指定します。「元号の開始年月日,元号英字1文字表記,漢字表記」の形式で指定してください。指定形式については,表4-5を参照してください。0または12〜255バイトの範囲で指定してください。0バイトを指定した場合は,デフォルト値が設定されます。デフォルトでは,「19261225,S,昭和」が設定されます。
- ERA_DATA_H
- 平成の元号データを指定します。「元号の開始年月日,元号英字1文字表記,漢字表記」の形式で指定してください。指定形式については,表4-5を参照してください。0または12〜255バイトの範囲で指定してください。0バイトを指定した場合は,デフォルト値が設定されます。デフォルトでは,「19890108,H,平成」が設定されます。
- LOGFILE_TRAP_STUDY_TYPE
- ログファイルトラップのJP1イベントを学習するときに,イベントソースとしてプログラム名とオブジェクト名のどちらを学習するかを指定します。なお,環境設定パラメーター「LOGFILE_TRAP_STUDY_TYPE」でイベントソース学習時の識別子を「プログラム名」に指定している場合でも,JP1/Baseのログファイルトラップ起動時にログデータ出力元プログラム名を指定していないときは,オブジェクト名を識別子として学習します。
- 次のどちらかを指定してください。デフォルトでは,「OBJ」が設定され,オブジェクト名がイベントソースとして学習されます。
- PRO
- 識別子としてプログラム名を学習する場合に指定します。このオプションを使用するためには,JP1/Baseのログファイルトラップ起動時に-pオプションで「ログデータ出力元プログラム名」を指定する必要があります。「4.4.2 イベントソースにプログラム名を指定する場合のセットアップ手順」を参照してください。
- -pオプションを指定していないJP1イベントについては,オブジェクト名をイベントソースとして学習します。
- OBJ
- 識別子としてオブジェクト名を学習する場合に指定します。JP1/Baseのログファイルトラップ起動時の-pオプションの指定内容に関係なく,オブジェクト名をイベントソースとして学習します。
- SEARCH_SENSITIVE
- JP1/IM - MO Assistantでフィルタリングまたは検索するときに,英字の大文字と小文字を区別するかを指定します。デフォルトでは「Y」が設定されます。
- Y
- 大文字と小文字を区別する場合
- N
- 大文字と小文字を区別しない場合
環境設定ファイルに定義する環境設定パラメーターの記述形式を次に示します。
- 環境設定パラメーターの型がdwordの場合
"環境設定パラメーター名"=dword:nnnnnnnn
- 環境設定パラメーターの型がstringの場合
"環境設定パラメーター名"="値"
- 注意事項
- スペースやタブを入力しないでください。
- dword型の環境設定パラメーターは,16進数で入力してください。
- 「#」で始まる行は,コメントと見なされます。
- 文字コードは「Shift_JIS」です。
記述例を次に示します。
"IM_HOST"=""
"EVTSVR"=""
"IMDB_PORT"=dword:000050DC
"EVGETPOS_FILE_DIR"=""
"EVTSRC_MAPPING"="N"
"NODEFINE_DETER"="N"
"TRANSERR_MSG_DETER"="N"
"LOGFILE_TRAP_STUDY_TYPE"="OBJ"
"SEARCH_SENSITIVE"="Y"
"LOG_JMO_SIZE"=dword:00000001
"LOG_JMO_GEN"=dword:00000002
"LOG_JMO_LEVEL"=dword:00000002
"LOG_AUDIT_SIZE"=dword:00000001
"LOG_AUDIT_GEN"=dword:00000002
"LOG_AUDIT_LEVEL"=dword:00000000
"ERA_DATA_M"="18681023,M,明治"
"ERA_DATA_T"="19120730,T,大正"
"ERA_DATA_S"="19261225,S,昭和"
"ERA_DATA_H"="19890108,H,平成" |
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