uCosminexus EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編
EUR サーバ帳票出力機能では,PDF形式ファイルにしおりを付けられます。
しおりには,「PDF形式ファイルを示すしおり」と「サブ文書の情報を示すしおり」があります。
「サブ文書の情報を示すしおり」を付ける場合,しおり定義ファイルに,しおりの文字列とPDF形式ファイルのページの表示方法を設定します。
「サブ文書の情報を示すしおり」を指定すると,PDF形式ファイルを開いた場合,次のように表示されます。
サブ文書の情報には,「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」と「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」があります。
- 「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」の文字列
- 「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」の文字列
- PDF形式ファイルのページの表示方法
しおり定義ファイルは,メモ帳など,テキストファイルが編集できるエディタを起動して編集します。任意の拡張子のファイルを使用できます。
- キーワード=値
- キーワードに指定できる値を次に示します。
表12-5 しおり定義ファイルのキーワードに指定できる値
キーワード |
値 |
NAME |
「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」を指定します。 |
BREAKFLD |
「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」を指定します。 |
しおり定義ファイルに指定するキーワードとオプションは,大文字,小文字の区別をしません。
「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」の文字列(帳票名)を指定します。NAMEキーワードは,出力する帳票ファイルごとに一つだけ指定します。一つの帳票ファイルに複数のNAMEキーワードを指定した場合は,エラー(KEEU027-E)になります。
- ■キーワードNAMEの形式
- NAME="文字列"〔,倍率 | ,fit | ,fith〕
- 文字列
- 「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」の文字列(帳票名)を「"」で囲んで指定します。文字列が「"」で囲まれていない場合,または「""」のように空の文字列で指定されている場合は,エラー(KEEU027-E)になります。
- 文字列中に「"」を指定したい場合は,「"」を二つ続けて記述して,文字列の両端を「"」で囲んでください。例えば,「E"UR」とする場合は,「"E""UR"」と指定します。
- 文字列に使用できる文字コード
文字列に使用できる文字コードについては,マニュアル「EUR システム設計ガイド」を参照してください。
文字列は,任意の文字列で指定できますが,制御文字は指定できません。文字列に制御文字を指定した場合は,半角空白に置き換えて出力されます。
- 指定できる文字列の長さ
指定できる文字列の長さに制限はありません。
- 倍率 | fit | fith
- ページの表示方法を指定します。指定を省略した場合は,100(%)で表示されます。
- ページの表示位置は,Adobe Readerの仕様と同じです。
- 倍率
- 表示するページの倍率を,10〜1,600(%)の整数で指定します。
- fit
- ページ全体が,表示ウィンドウに収まるサイズで表示されます。
- オプションfitを「"」で囲んで指定すると,エラー(KEEU027-E)になります。
- fith
- ページの横幅が,表示ウィンドウの横幅と一致するように表示されます。
- オプションfithを「"」で囲んで指定すると,エラー(KEEU027-E)になります。
「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」のキーとなるフィールド名を指定します。
キーワードBREAKFLDは,5行まで(5階層表示)指定できます。6行以上指定した場合は,エラー(KEEU027-E)になります。階層は,キーワードBREAKFLDに指定したフィールド順です。キーワードBREAKFLDに指定したフィールド中のデータが直前のデータと異なる値の場合(一番目のデータも含む),その値が階層の中を分類する文字列として表示されます。
- ■キーワードBREAKFLDの形式
- BREAKFLD="フィールド名1"〔,倍率1 | ,fit | ,fith〕
- BREAKFLD="フィールド名2"〔,倍率2 | ,fit | ,fith〕
- :
- BREAKFLD="フィールド名5"〔,倍率5 | ,fit | ,fith〕
- フィールド名
- 「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」のキーとなるフィールド名を「"」で囲んで指定します。フィールド名が「"」で囲まれていない場合は,エラー(KEEU027-E)になります。
- キーとなるフィールド名には,出力するデータのどのフィールドを指定してもかまいませんが,帳票を設計した時に設定された改ページや改ブロックのキーとなるフィールドと同じフィールド名を指定すると,帳票を設計した時と同じ情報の帳票を表示できます。どのフィールドが改ページや改ブロックのキーとなるフィールドに設定されているかを知るには,EUR 帳票作成機能で確認してください。
- 指定したフィールドのデータが画像データの場合は,画像ファイル名がしおりとして表示されます。
- また,指定したフィールドのデータが空データだった場合は,「(空データ)」がしおりとして表示されます。
- 次に示すフィールド名をキーワードBREAKFLDに指定した場合,エラーにはなりませんが,指定したn番目のしおりは出力されません。
- 帳票を設計した時にフィールド定義されていないフィールド名
- 帳票に貼り付けられていないフィールド名
- 倍率 | fit | fith
- ページの表示方法を指定します。指定を省略した場合は,100(%)で表示されます。
- 実際の大きさで表示する場合は,表示方法の指定を省略するか,または「100」を指定してください。
- ページの表示位置は,Adobe Readerの仕様と同じです。
- 倍率
- 表示するページの倍率を,10〜1,600(%)の整数で指定します。
- fit
- ページ全体が,表示ウィンドウに収まるサイズで表示されます。
- オプションfitを「"」で囲んで指定すると,エラー(KEEU027-E)になります。
- fith
- ページの横幅が,表示ウィンドウの横幅と一致するように表示されます。
- オプションfithを「"」で囲んで指定すると,エラー(KEEU027-E)になります。
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