印刷日時出力定義ファイルは，プリンタでの印刷実行時の日時情報を帳票に出力するために必要な情報を定義するファイルです。

印刷日時出力定義ファイルでは，日時情報として出力する文字列について，次の内容を設定できます。

• 文字列の内容
• 文字のフォント名
• 文字の大きさ
• 文字列の出力位置
• 文字の色

印刷日時出力定義ファイルの形式を次に示します。

　
[PRINTDATETIME]
キー=値
　：
　

印刷日時出力定義ファイルの設定項目を次の表に示します。

表11-33　印刷日時出力定義ファイルの設定項目

セクション	キー	指定できる値	省略値	説明
PRINTDATETIME	TEXT	文字列	−	日時情報として出力する文字列を259文字以内で指定します。指定を省略した場合は，エラーとなります。 なお，TEXTキーには，印刷時の日時に合わせて変換できる書式指定コードを指定できます。詳細は，表11-34を参照してください。
	FONT	文字列	ＭＳ ゴシック	文字のフォント名を31文字以内で指定します。
	SIZE	3〜256	12	文字の大きさを指定します。 （単位：ポイント）
	POS	topl topc topr botl botc botr	topl	文字列の出力位置を指定します。指定できる値とその意味は次のとおりです。 topl 印刷領域※の左上に出力します。 topc 印刷領域※の中央上に出力します。 topr 印刷領域※の右上に出力します。 botl 印刷領域※の左下に出力します。 botc 印刷領域※の中央下に出力します。 botr 印刷領域※の右下に出力します。
	COLOR	000000〜FFFFFF	000000	文字の色を6桁の16進数で指定します。 1〜2桁は赤色の明度，3〜4桁は緑色の明度，5〜6桁は青色の明度を表します。例えば，「000000」は黒色，「FF0000」は赤色を表します。

（凡例）

−：省略値はありません。

注※

印刷領域とは，印刷用紙からプリンタのハードマージンを除いた領域のことです。印刷領域と文字列の出力位置との関係を，次の図に示します。

また，TEXTキーに指定できる書式指定コードを次の表に示します。

表11-34　TEXTキーに指定できる書式指定コード

項番	書式指定コード	説明	変換後の値の例	備考
1	%a	曜日（省略形）	日本語環境 日 英語環境 Sun	−
2	%A	曜日	日本語環境 日曜日 英語環境 Sunday	−
3	%b	月（省略形）	日本語環境 1 英語環境 Jan	−
4	%B	月	日本語環境 1月 英語環境 January	−
5	%c	日付と時刻	日本語環境 2010/08/24 10:48:30 英語環境 08/24/10 10:48:30	「%x %X」を指定した場合と同じです。
6	%#c	日付※1と時刻	日本語環境 2010年8月24日 10:48:30 英語環境 Tuesday, August 24, 2010 10:48:30	「%#x %X」を指定した場合と同じです。
7	%d	日	01	−
8	%#d	日※2	1	−
9	%H	時間（24時間表記）	01	−
10	%#H	時間（24時間表記）※2	1	−
11	%I	時間（12時間表記）	01	−
12	%#I	時間（12時間表記）※2	1	−
13	%m	月（10進数）	01	−
14	%#m	月（10進数）※2	1	−
15	%M	分（10進数）	01	−
16	%#M	分（10進数）※2	1	−
17	%p	午前または午後	日本語環境 午前 英語環境 AM	−
18	%S	秒（10進数）	01	−
19	%#S	秒（10進数）※2	1	−
20	%x	日付	日本語環境 2010/08/24 英語環境 08/24/10	日本語環境 「%y/%m/%d」を指定した場合と同じです。 英語環境 「%m/%d/%y」を指定した場合と同じです。
21	%#x	日付※1	日本語環境 2010年8月24日 英語環境 Tuesday, August 24, 2010	日本語環境 「%Y年%B%#d日」を指定した場合と同じです。 英語環境 「%A, %B %d, %Y」を指定した場合と同じです。
22	%X	時刻	10:48:30	「%H:%M:%S」を指定した場合と同じです。
23	%y	西暦（下2桁）	05	−
24	%#y	西暦（下2桁）※2	5	−
25	%Y	西暦（4桁）	0794	−
26	%#Y	西暦（4桁）※2	794	−
27	%%	パーセント記号	%	−

注※1

英語環境の場合は，曜日の情報を含みます。

注※2

値が1桁になる場合，頭に「0」を付けません。

• 設定項目の大文字・小文字は区別しません。
• 表11-34に記載されていないセクションやキーを指定した場合は，設定内容は無視されます。
• PRINTDATETIMEセクションを複数指定した場合や，同じキーを複数指定した場合は，先に指定した内容が有効となります。
• 「#」以降の改行またはEOFまでの内容はコメントとして扱われます。「#」を含む値を指定する場合は，値の前後を「"」で囲んで指定してください。

印刷日時出力定義ファイルの指定例を次に示します。

　
[PRINTDATETIME]
TEXT=%c
FONT=ＭＳ ゴシック
SIZE=12
POS=topr
COLOR=000000