uCosminexus EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編
EURフォントファイル(*.edf)は,Windows環境で作成した外字をUNIX/Linux環境で出力できるように変換したものです。EURフォントファイルの作成時には,指定した文字が画像として収録されます。
EURフォントファイルの作成には,EURフォントファイル作成ツール(expedf32コマンド)を使用します。
外字ファイルに登録された外字をEURフォントファイルに収録して,UNIX/Linux環境で出力する場合のイメージを次の図に示します。なお,図中では例としてEUR DesignerのEURフォントファイル作成ツールを使用しています。
図11-14 EURフォントファイルを使用した外字の出力
EURフォントファイル作成ツールは,コマンドラインで起動して使用します。
expedf32.exe /eudc 外字ファイル名 │ /base ベースフォント名 /size ピクセルサイズ /out EURフォントファイル名
EURフォントファイル作成ツールで指定するオプションを説明します。オプションの文字列は,大文字,小文字を区別しません。
外字ファイル(*.tte)を指定します。
/eudcオプションを指定した場合は,フォントであらかじめ定義されている符号位置にも,外字ファイルで定義した文字が収録されます。
外字ファイル(*.tte)を指定する代わりに,Windowsの外字エディタでの外字登録時に「指定したフォントにリンクする」として選択したフォント名(「MS 明朝」や「MS ゴシック」など)を指定します。指定したフォントにリンクする外字がEURフォントファイルに収録されます。
不正なフォント名称を指定した場合,Windowsによってデフォルトフォントが仮定されます。このとき,エラー(KEEU F0601-W)を出力して仮定したフォント名が通知されます。
なお,指定するフォントによっては,登録した外字が収録されない場合があります。
8から96までの8の整数倍の値を指定します。
指定したサイズが大きいほど,鮮明な文字を出力できますが,ファイルの容量が大きくなり,処理も遅くなるのでご注意ください。
作成するEURフォントファイル名を指定します。フォントの出力時に区別しやすいように,明朝体として作成したファイルか,ゴシック体として作成したファイルかがわかるようなファイル名にしておくと便利です。
指定内容および指定例を次に示します。
インストール先フォルダ\Tool\Program\expedf32.exe /eudc C:\WINDOWS\Fonts\EUDC.TTE /size 24 /out C:\TEMP\msmin24.edf
インストール先フォルダ\Tool\Program\expedf32.exe /base "MS 明朝" /size 24 /out C:\TEMP\msmin24.edf
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