uCosminexus EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編
プリンタ定義ファイルのファイル名は「printerinf」固定です。格納先については「15.3.30 EURPS_PRINTERINFPATH」を参照してください。
プリンタ定義ファイルには,次に示す情報を定義します。
[エントリ名] キーワード=値
プリンタ定義ファイルに記述する項目の内容を次に示します。
表11-4 プリンタ定義ファイルに記述する項目
項目 | 説明 |
---|---|
エントリ名 |
|
キーワード=値 | プリンタ情報を「キーワード=値」の形式で記述します。 |
プリンタ定義ファイルに記述するキーワード一覧を次に示します。プリンタ定義ファイルのキーワードは,大文字,小文字の区別をしません。
エントリ名 | キーワード | 説明 | 指定の有効/無効 | |
---|---|---|---|---|
Windows | UNIX/Linux | |||
プリンタ名 |
PDLType | プリンタがサポートしているPDLの種類を指定します。 | × | ◎ |
XDPI | プリンタの横解像度を指定します。 | × | ◎ | |
YDPI | プリンタの縦解像度を指定します。 | × | ◎ | |
Margin | プリンタのハードマージンを指定します。 | × | ○ | |
Duplex | 両面印刷するかどうかを指定します。 | ○ | ○ | |
DuplexBinding | 両面印刷する場合に,用紙のとじ代の方向を指定します。 | ○ | ○ | |
BindingAdjust | 両面印刷する場合,偶数ページを印刷するときに用紙の余白の位置を入れ替えるかどうかを指定します。 | ○ | ○ | |
Cassettes | プリンタにセットされている給紙トレイの数を指定します。 | × | ○ | |
DefaultCassette | 使用する給紙トレイを指定します。 | × | ○ | |
Color | カラー印刷するかどうかを指定します。 | × | ○ | |
Command | 生成したPDLファイルを出力するコマンドを指定します。 | × | ○ | |
PaperShiftX | 横方向の印刷位置補正値を指定します。 | ○ | ○ | |
PaperShiftY | 縦方向の印刷位置補正値を指定します。 | ○ | ○ | |
Font | フォントの置き換え情報を指定します(PostScript対応プリンタに出力する場合)。 | × | ○ | |
CODE39PARAM | CODE39バーコードのバーコード補正情報を指定します。 | ○ | ○ | |
CODE128PARAM | CODE128バーコードのバーコード補正情報を指定します。 | ○ | ○ | |
CODE128PATTERN | GS1-128(UCC/EAN-128)バーコードチューニングのパターンファイル名を指定します。 | ○ | ○ | |
QRCellSizeD | 生成されるQRコードのセルサイズをドット単位で指定します。 | ○ | ○ | |
QRCellSizeM | 生成されるQRコードのセルサイズを100分の1ミリメートル単位で指定します。 | ○ | ○ | |
GenTextMode | PostScript対応プリンタでUnicodeを出力するために,PostScript対応プリンタとデバイスフォントに対応したPS2形式ファイルを作成します。 | × | ○ | |
BarcodeImageSize | QRバーコードまたはカスタマバーコードの出力データのサイズを小さくする場合に指定します。 | ○ | ○ | |
DrawBarStyle | バーコードの描画方法を変更します。 | ○ | × | |
PDF |
YDPI | PDF形式ファイルを印刷するプリンタの解像度を指定します。 | ○ | ○ |
PaperShiftX | PDF出力時の横方向の位置補正値を指定します。 | ○ | ○ | |
PaperShiftY | PDF出力時の縦方向の位置補正値を指定します。 | ○ | ○ | |
CODE39PARAM | CODE39バーコードのバーコード補正情報を指定します。 | ○ | ○ | |
CODE128PATTERN | GS1-128(UCC/EAN-128)バーコードチューニングのパターンファイル名を指定します。 | ○ | ○ | |
EmbedCount | 埋め込むフォントの数を指定します。 | ○ | ○ | |
Embed1,Embed2,…EmbedN | 書体名と,それに対応するフォントファイル名を指定します。 | ○ | ○ | |
QRCellSizeD | 生成されるQRコードのセルサイズをドット単位で指定します。 | ○ | ○ | |
QRCellSizeM | 生成されるQRコードのセルサイズを100分の1ミリメートル単位で指定します。 | ○ | ○ | |
BarcodeImageSize | QRバーコードまたはカスタマバーコードの出力データのサイズを小さくする場合に指定します。 | ○ | ○ | |
DrawBarStyle | バーコードの描画方法を変更します。 | × | × |
プリンタがサポートしているPDLの種類を指定します。
表11-6 PDLTypeの指定値
指定値 | 説 明 |
---|---|
LIPS3 | LIPSIII対応プリンタを使用します。 |
PS2 | PostScript対応プリンタを使用します。 |
ESCP | ESC/Pプリンタを使用します。 |
「LIPS3」,「PS2」と「ESCP」は,大文字,小文字を区別しません
LIPSIII対応プリンタに,PostScript対応プリンタを示す「PS2」を指定した場合など,プリンタがサポートしているPDLと異なるPDLを指定した場合は,印刷結果を保証しません。
プリンタの横解像度を指定します。単位は,dpiです。
プリンタのハードマージンを指定します。単位は,mm(ミリメートル)です。ハードマージンは,上下左右の順に「:」で区切って指定します。省略した場合は,「0:0:0:0」が仮定されます。
指定値は,LIPSIII対応プリンタの場合に有効となります。ESC/Pプリンタの場合は,印刷ライブラリでハードマージンを「0:0:0:0」で固定しているため,指定しても無視されます。
両面印刷するかどうかを指定します。
表11-7 Duplexの指定値
指定値 | 説 明 |
---|---|
true | 両面印刷します。 |
false | 両面印刷しません。 |
「true」と「false」は,大文字,小文字を区別しません。
Windows環境で「true」,「false」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,プリンタの印刷設定に従います。
UNIX/Linux環境で「true」,「false」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,「false(両面印刷しません)」が仮定されます。
両面印刷する場合の,用紙のとじ代の方向を指定します。キーワードDuplexで「true」を指定した場合,またはプリンタの印刷設定が両面印刷になっている場合に有効です。
表11-8 DuplexBindingの指定値
指定値 | 説 明 |
---|---|
Short | 用紙の短辺にとじ代を設定します。 |
Long | 用紙の長辺にとじ代を設定します。 |
「Short」と「Long」は,大文字,小文字を区別しません。
Windows環境で「Short」,「Long」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,キーワードDuplexの設定,およびプリンタの印刷設定によって次のように仮定されます。
UNIX/Linux環境で「Short」,「Long」以外の値を指定したり,指定を省略したりした場合は,「Long(用紙の長辺にとじ代を設定します)」が仮定されます。
印刷結果は,DuplexBindingの指定値と,用紙の印刷の向きとの組み合わせによって次のように異なります。
図11-1 DuplexBindingの指定値と用紙の印刷の向きとの組み合わせでの印刷結果の違い
両面印刷を行う場合,偶数ページを印刷するときに用紙の余白の位置を入れ替えるかどうかを指定します。
表11-9 BindingAdjustの指定値
指定値 | 説 明 |
---|---|
true | 余白を入れ替えます。 |
false | 余白を入れ替えません。 |
「true」と「false」は,大文字,小文字を区別しません。
指定を省略した場合は「false」が仮定されます。
余白の位置を入れ替えると,とじ代が必要な帳票を両面印刷する場合に,とじ代を含んだ余白を帳票の左右または上下のどちらかだけに設定して印刷できます。左右または上下のどちらの余白を入れ替えるかは,BindingAdjustの指定値と,とじ代の方向(キーワードDuplexBindingまたはプリンタで設定)との組み合わせで次のように異なります。
図11-2 とじ代を含む余白の設定例
プリンタにセットされている給紙トレイの数を指定します。省略した場合は,「1」が仮定されます。
印刷時に使用する給紙トレイを指定します。省略した場合は,「Auto(自動給紙をします)」が仮定されます。
表11-10 DefaultCassetteの指定値
指定値 | 説 明 |
---|---|
Auto | 自動給紙します。 自動給紙を設定した場合は,次のように動作します。ただし,プリンタハードごとに動作が異なるため,試し印刷で動作確認されることをお勧めします。
|
Manual | 手差しトレイから給紙します。 |
1〜n | トレイ番号の給紙トレイから給紙します。トレイ番号は,1〜n(nは,キーワードCassettesで指定した値)で指定します。6以上の値を指定した場合は,自動給紙となります。 |
「Auto」と「Manual」は,大文字,小文字を区別しません。
起動部品やコマンドで給紙トレイが指定されている場合は,起動部品やコマンドの指定が優先されます。
カラー印刷するか,またはモノクロ印刷するかのどちらかを指定します。省略した場合は,「false(モノクロ印刷をします)」が仮定されます。
表11-11 Colorの指定値
指定値 | 説 明 |
---|---|
true | カラー印刷をします。 |
false | モノクロ印刷をします。 |
「true」と「false」は,大文字,小文字を区別しません。
PostScript対応カラープリンタに「true」を指定した場合は,カラー印刷されます。
PostScript対応カラープリンタに「false」を指定した場合は,モノクロ印刷されます。
PostScript対応モノクロプリンタ,LIPSIII対応プリンタ,およびESC/P対応プリンタに「true」を指定した場合は,モノクロ印刷されます。
モノクロ印刷をする場合,帳票の色指定されたアイテムは,モノクロ2値に変換して出力されます。
キーワードPDLTypeで指定したPDL種別で作成されたファイルを,実際にプリンタへ出力して印刷を実行する場合に,その出力コマンドを指定します。
横方向の出力位置補正値を,小数点以下1桁(nn.n形式)で指定します。出力位置の補正値は,0.1mm単位で-10.0〜10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
出力位置を左方向にシフトする場合は負数,右方向にシフトする場合は正数を指定します。
縦方向の出力位置補正値を,小数点以下1桁(nn.n形式)で指定します。出力位置の補正値は,0.1mm単位で-10.0〜10.0で指定します。省略した場合は,「0.0」が仮定されます。
出力位置を上方向にシフトする場合は負数,下方向にシフトする場合は正数を指定します。
PostScript対応プリンタは,リュウミンL-KL,または中ゴシックBBBでしか印刷できません。設計した帳票に使用されているフォントのまま,PostScript対応プリンタで帳票を印刷する場合は,置き換えるフォント情報を,次に示す形式で指定します。複数指定する場合は,コンマ「,」で区切ります。なお,置き換えができるフォントは,EURが日本語フォントとして認識しているフォントだけです。
Font=置き換え前フォント名:置き換え後フォント名 〔〔,置き換え前フォント名:置き換え後フォント名〕…〕
キーワードFontの指定を省略した場合,帳票に使用されているフォントは,次のように置き換えて印刷されます。
表11-12 帳票フォントの置き換え
帳票に使用されているフォント | 出力時のフォント |
---|---|
MS 明朝 | リュウミンL-KL |
MS Mincho | |
HG行書体 | |
HG教科書体 | |
HG明朝B | |
HG明朝E | |
MS ゴシック | 中ゴシックBBB |
MS Gothic | |
HGゴシックE | |
HGゴシックM | |
HG創英角ポップ体 | |
HG創英プレゼンスEB | |
HG創英角ゴシックUB |
注 表にないフォントを使用している場合,「リュウミンL-KL」に置き換えて出力します。
指定できるフォント名の長さは128文字までです。128文字よりも長い名称を指定すると,エラー(KEEU102-E)になります。
CODE39バーコードのバーコード補正情報を指定します。次に示す形式で指定します。
type〔,〔エレメント幅比〕,〔Param〕〕
表11-13 CODE39PARAMの指定値
指定値 | 説明 |
---|---|
0 | 細エレメントのサイズから計算された1文字の幅から,細エレメント,太エレメントを計算します。 計算の結果,発生したずれはすべてキャラクタ間ギャップに追加されるため,サイズは自由に調整できます。 |
1 | 細エレメントのサイズをドット単位に変換した値と,細エレメント,太エレメント,キャラクタ間ギャップの比から,各バーの太さを計算します。 各バーの太さはドットで計算されるため,サイズの調整は段階的になります。 |
2 | 1を指定した場合の計算方法に加えて,バーコードの線の太さを補正します。 |
細エレメント:太エレメント:キャラクタ間ギャップ
表11-14 解像度300dpiの場合に補正するドット数
Paramに指定する値(ミリメートル) | 補正するドット数(ドット) | 計算値(ドット) |
---|---|---|
0.04 | 0 | 0.472441 |
0.041 | 0 | 0.484252 |
0.042 | 0 | 0.496063 |
0.043 | 1 | 0.507874 |
0.044 | 1 | 0.519685 |
0.045 | 1 | 0.531496 |
0.046 | 1 | 0.543307 |
表11-15 解像度600dpiの場合に補正するドット数
Paramに指定する値(ミリメートル) | 補正するドット数(ドット) | 計算値(ドット) |
---|---|---|
0.02 | 0 | 0.472441 |
0.021 | 0 | 0.496063 |
0.022 | 1 | 0.519685 |
0.023 | 1 | 0.543307 |
0.024 | 1 | 0.566929 |
0.025 | 1 | 0.590551 |
0.026 | 1 | 0.614173 |
CODE39PARAMは,バージョン05-06以降で指定できます。05-05以前のバージョンでは,自動的にtypeに0が指定された場合と同じ計算方法でエレメント幅が決定します。CODE39バーコードのバーコード補正情報の指定例を次に示します。
CODE128バーコードのバーコード補正情報を指定します。次に示す形式で指定します。
type〔,〔Param1〕,〔Param2〕〕
環境変数EURPS_CODE128_PARAMとプリンタ定義ファイルのキーワードCODE128PARAMが同時に指定された場合は,プリンタ定義ファイルの指定が有効になります。
表11-16 CODE128PARAMの指定値
指定値 | 説明 |
---|---|
0 | ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズからバーキャラクタサイズを計算します。モジュールサイズ×11(mm)を超えないドット数でバーキャラクタを描画します。ストップキャラクタは,モジュールサイズ×13(mm)を超えないドット数で描画します。1を指定した場合と比べて,サイズを細かく指定できますが,バーコードの質は落ちます。 |
1 | ミリメートル(mm)で指定したモジュールサイズを超えないドット数を求め,その11倍をバーキャラクタのサイズにします。1ドットの大きさを超えるまではバーコードの大きさは変わりません。プリンタ解像度によって補正するドット数が変わります。 |
2 | 1を指定した場合の計算方法に加えて,Param1で指定した幅に相当するドット数分だけ黒バーを細く,白バーを太くします。 Param2を指定した場合は,Param1で指定した値で補正した状態のスタートキャラクタとストップキャラクタにParam2で指定した値でさらに補正します。 |
表11-17 解像度300dpiの場合に補正するドット数
Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル) | 補正するドット数(ドット) | 計算値(ドット) |
---|---|---|
0.04 | 0 | 0.472441 |
0.041 | 0 | 0.484252 |
0.042 | 0 | 0.496063 |
0.043 | 1 | 0.507874 |
0.044 | 1 | 0.519685 |
0.045 | 1 | 0.531496 |
0.046 | 1 | 0.543307 |
表11-18 解像度600dpiの場合に補正するドット数
Param1またはParam2に指定する値(ミリメートル) | 補正するドット数(ドット) | 計算値(ドット) |
---|---|---|
0.02 | 0 | 0.472441 |
0.021 | 0 | 0.496063 |
0.022 | 1 | 0.519685 |
0.023 | 1 | 0.543307 |
0.024 | 1 | 0.566929 |
0.025 | 1 | 0.590551 |
0.026 | 1 | 0.614173 |
バーコードパターンファイル名をフルパスで指定します。CODE128PARAMまたは環境変数EURPS_CODE128_PARAMと同時に指定した場合は,CODE128PATTERNキーワードで指定されたパターンファイルを使用してチューニングされます。
CODE128PATTERN=バーコードパターンファイル名
PDF形式ファイルに埋め込むフォントの数を指定します。1以上の数値を指定します。1以上の数値以外が指定された場合,フォントを埋め込みません。
EmbedCount=3
PDF形式ファイルに埋め込むフォントの書体名と,書体名に対応するフォントファイル名を指定します。EmbedNの「N」には,1からEmbedCountで指定した数値までを指定します。書体名とフォントファイル名はコロン(:)で区切ります。
Embed1=書体名1:フォントファイル名1 Embed2=書体名2:フォントファイル名2 : EmbedN=書体名N:フォントファイル名N
1からEmbedCountで指定した数値の間の定義だけが有効となり,それ以外が指定された場合,指定は無視されます。
Embed1=書体名1:フォントファイル名1 Embed3=書体名3:フォントファイル名3
Embed1=書体名1:フォントファイル名1 Embed3=書体名3:フォントファイル名3 Embed4=書体名4:フォントファイル名4
生成されるQRコードのセルサイズ(1セル当たりの大きさ)をドット単位で指定します。
表11-19 QRCellSizeDの指定値
指定値 | 説明 |
---|---|
0 | セルサイズはアイテムの大きさとバージョンから自動的に決定されます。 |
5〜10 | 指定した値がセルサイズになります。 |
0または5〜10以外の値を指定した場合,またはQRCellSizeDに何も指定しなかった場合は,「0」が仮定されます。
QRCellSizeDとQRCellSizeMを同時に指定した場合は,QRCellSizeMの指定値が有効となります。
プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeDと環境変数EURPS_QR_CELL_SIZE_Dでセルサイズを同時に指定した場合は,プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeDの指定値が有効となります。
生成されるQRコードのセルサイズ(1セル当たりの大きさ)を100分の1ミリメートル単位で指定します。
表11-20 QRCellSizeMの指定値
指定値 | 説明 |
---|---|
0 | セルサイズはアイテムの大きさとバージョンから自動的に決定されます。 |
21〜126 | 指定した値がセルサイズになります。 |
0または21〜126以外の値を指定した場合,またはQRCellSizeMに何も指定しなかった場合は,「0」が仮定されます。
QRCellSizeMとQRCellSizeDを同時に指定した場合は,QRCellSizeMの指定値が有効となります。
プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeMと環境変数EURPS_QR_CELL_SIZE_Mでセルサイズを同時に指定した場合は,プリンタ定義ファイルのキーワードQRCellSizeMの指定値が有効となります。
日立のJISX0213:2004フォントを搭載したPostScript対応プリンタで,JISX0213:2004の文字集合の文字を出力するために,PostScript対応プリンタとデバイスフォントに対応したPS2形式ファイルを作成します。
GenTextModeの指定は,PDLTypeに「PS2」を指定した時だけ有効です。
表11-21 GenTextModeの指定値
指定値 | 文字コード |
---|---|
RPS2004M-UTF16 | UTF-16エンコーディングの文字を出力します。 PostScript対応プリンタで出力するJIS2004字形は,MS 明朝・MS ゴシックVer.5.0の字形に準拠しています。 |
QRバーコードまたはカスタマバーコードの出力データのサイズを指定します。
表11-22 BarcodeImageSizeの指定値
指定値 | 説明 |
---|---|
normal | 通常の方法で出力します。 |
minimize | QRバーコード,またはカスタマバーコードの描画データを最小化します。 |
印刷時のスプールサイズや帳票ファイルのサイズを小さくしたい場合,または実行時間を短縮したい場合にはminimizeを指定します。
minimizeを指定すると,プリンタによっては,QRバーコードまたはカスタマバーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合があります。PDF形式ファイルに出力して印刷したときにも発生します。
このような場合は,DrawBarStyleを使用すると正しく表示できることがあります。
バーコードの描画方法を変更します。
表11-23 DrawBarStyleの指定値
指定値 | 説明 |
---|---|
SRCCOPY | 通常の方法で描画します。 |
NOTSRCCOPY | バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合に,描画方法を変更します。 |
バーコードがにじんだり周囲に線が表示されたりする場合に,NOTSRCCPYを指定すると改善されることがあります。
なお,プリンタによっては,NOTSRCCPYを指定するとバーコードが白黒反転して描画されることがあります。
[Printer1] PaperShiftX=5.0 PaperShiftY=0.0
PDF形式ファイルに,二つのフォントを埋め込み,MS 明朝およびMS ゴシックを指定する場合の,プリンタ定義ファイルの指定例を次に示します。
[PDF] EmbedCount=2 Embed1=MS 明朝:c:\windows\fonts\msmincho.ttc Embed2=MS ゴシック:c:\windows\fonts\msgothic.ttc
[PDF] YDPI=600
CODE39バーコードの細エレメント,太エレメント,キャラクタ間ギャップの幅の比を1対2.5対1に変更し,黒バーの太さを0.04mm補正するプリンタ定義ファイルの指定例を次に示します。
[Printer1] CODE39PARAM=2,1:2.5:1,0.04
[LIPSPR1] CODE39PARAM=2,1:2.5:1,0.04
QRコードのセルサイズを7ドットにするプリンタ定義ファイルの指定例を次に示します。
[Printer1] QRCellSizeD=7
[LIPSPR1] QRCellSizeD=7
QRコードのセルサイズを0.7ミリメートルにするプリンタ定義ファイルの指定例を次に示します。
[Printer1] QRCellSizeM=70
[LIPSPR1] QRCellSizeM=70
日立のJISX0213:2004フォントを搭載したPostScript対応プリンタで,JISX0213:2004の文字集合の文字を出力するプリンタ定義ファイルの指定例を次に示します。
[PSPR2] PDLType=PS2 XDPI=720 YDPI=720
GenTextMode=RPS2004M-UTF16
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