uCosminexus EUR システム設計ガイド
(1) 連絡時に必要な保守情報
連絡時に必要な保守情報を次に示します。
- EUR Server製品のバージョン情報
- プラットフォームとOSバージョン情報(修正情報およびパッチ情報を含む)
- Windows環境の場合
[システムのプロパティ]ダイアログで,「Windows Edition」に表示されている情報が対象です。[システムのプロパティ]ダイアログは,スタートメニューの[コントロールパネル]から[システムとセキュリティ]-[システム]を選択すると,表示されます。
(Windows 7の表示例)
Windows 7 Ultimate
- AIX環境の場合
次に示すコマンドを実行して表示されたバージョン情報が対象です。
# oslevel -r
(実行結果の例)
5200_00
- HP-UX環境の場合
次に示すコマンドを実行して表示されたバージョン情報が対象です。
# uname -r
(実行結果の例)
B.11.23
- Linux環境の場合
次に示すコマンドを実行して表示されたOSのリリース番号が対象です。
# uname -r
(実行結果の例)
2.6.9_11.EL
- システム構成(ハードウェア構成,ソフトウェア構成)
- 障害情報(画面のハードコピー,印刷結果,出力ファイルなど)
- 障害の発生時刻
- 障害の再現性の有無
- エラーメッセージ(画面のハードコピー,エラーコード)
(2) 発生した現象によって必要な保守情報
- 動作環境
管理者に問い合わせて,EUR Serverをインストールしたマシンの情報を入手してください。
- メーカー名
- 製品名と型番
- 搭載CPUの種類,CPUクロック数,CPU数
- 搭載メモリ容量
- 搭載HDD容量
- アダプタ言語種別
管理者に問い合わせて,業務アプリケーションの言語種別を入手してください。
- ActiveX起動部品(VBScript,Visual Basic,Visual Basic .NETなど)
- Java起動部品(JSP,Javaなど)
- COBOL起動部品(COBOL)
- コマンド起動部品(eurpmcコマンドによる直接実行)
- SS-ActiveX起動部品(ASP,Visual Basic,Visual Basic .NETなど)
- SS-Java起動部品(JSP,Javaなど)
- SS-コマンド起動部品(eurpmlscコマンドによる直接実行)
- 環境設定情報
EUR関連製品の各コンポーネントの環境設定ファイル情報を採取します。
環境設定ファイルの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
- EUR Server Serviceの環境設定ファイル(EURPM.ini)
Windows環境の場合
環境設定ファイル(EURPM.ini)は,インストール先フォルダ\Serverにあります。
UNIX/Linux環境の場合
環境設定ファイル(EURPM.ini)は,/var/opt/eur/server下にあります。
- EUR Server - Adapterの環境設定ファイル(EURPMADP.ini)
Windows環境の場合
環境設定ファイル(EURPMADP.ini)は,インストール先フォルダ\Adapterにあります。
UNIX/Linux環境の場合
環境設定ファイル(EURPMADP.ini)は,var/opt/eur/adapter下にあります。
- EUR Server - Spool Serviceの環境設定ファイル(EURPMLS.ini)
Windows環境の場合
環境設定ファイル(EURPMLS.ini)は,インストール先フォルダ\Spoolにあります。
UNIX/Linux環境の場合
環境設定ファイル(EURPMLS.ini)は,/var/opt/eur/spool下にあります。
- EUR Server - Spool Service Adapterの環境設定ファイル(EURPMLSADP.ini)
Windows環境の場合
環境設定ファイル(EURPMLSADP.ini)は,インストール先フォルダ\Spool Adapterにあります。
UNIX/Linux環境の場合
環境設定ファイル(EURPMLSADP.ini)は,/var/opt/eur/spool-adp下にあります。
- EUR Client Serviceの環境設定ファイル(EURPMCL.ini)
環境設定ファイル(EURPMCL.ini)は,インストール先フォルダ\Clientにあります。
- 帳票管理GUIの環境設定ファイル(EURPMRSGUI.ini)
Windows環境の場合
環境設定ファイル(EURPMRSGUI.ini)は,インストール先フォルダ\Spool Adapterにあります。
UNIX/Linux環境の場合
環境設定ファイル(EURPMRSGUI.ini)は,/var/opt/eur/spool-adp下にあります。
- Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド)の環境設定ファイル(EURPMCTRL.ini)
Windows環境の場合
環境設定ファイル(EURPMCTRL.ini)は,インストール先フォルダ\ Serverにあります。
UNIX/Linux環境の場合
環境設定ファイル(EURPMCTRL.ini)は,/var/opt/eur/server下にあります。
- Spool Service制御コマンド(eurpmlsctrlコマンド)の環境設定ファイル(EURPMLSCTRL.ini)
環境設定ファイル(EURPMLSCTRL.ini)は,/var/opt/eur/spool下にあります。
- EUR Server Serviceの環境設定ファイル(EURPS_ENV)
EUR Server Serviceの環境設定ファイル(EURPS_ENV)は,ユーザの利用目的に応じて指定できます。環境設定ファイルの指定方法と格納場所については,マニュアル「EUR システム構築ガイド」およびマニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
- BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド)の環境設定ファイル(eursmpr.ini)
環境設定ファイル(eursmpr.ini)は,インストール先フォルダ\Eursmprにあります。
- ファイル監視サービスの環境設定ファイル(eurfm.ini)
環境設定ファイル(eurfm.ini)は,インストール先フォルダ\FileMonitorにあります。
- ジョブ実行プログラムの環境設定ファイル(eurivk.ini)
環境設定ファイル(eurivk.ini)は,インストール先フォルダ\FileMonitorにあります。
- 構成定義ファイル
EUR Serverの各コンポーネントの構成定義ファイル情報を採取します。
構成定義ファイルの詳細については,マニュアル「EUR 帳票出力 リファレンス EUR Server編」を参照してください。
- EUR Server Serviceの構成定義ファイル
出力先定義ファイル(Destination.conf),帳票サーバプリンタクラス定義ファイル(PMPrinterClass.conf),および印刷先定義ファイル(PrintDest.conf)の情報を採取します。
Windows環境の場合
各構成定義ファイルは,インストール先フォルダ\Server\Confフォルダ,または環境設定ファイル(EURPM.ini)のPATHセクションのCONFキーで指定したフォルダ下にあります。
UNIX/Linux環境の場合
各構成定義ファイルは,/var/opt/eur/server/Confディレクトリ,または環境設定ファイル(EURPM.ini)のPATHセクションのCONFキーで指定したディレクトリ下にあります。
- EUR Server - Spool Serviceの構成定義ファイル
拠点プリンタクラス定義ファイル(ServerPrinterClass.conf),帳票振り分け定義ファイル(Distribution.conf),ユーザ管理ファイル(userdef.conf),および宛先定義ファイル(addrdef.conf)の情報を採取します。
各構成定義ファイルは,インストール先フォルダ\Spool\Confフォルダ,または環境設定ファイル(EURPMLS.ini)のPATHセクションのCONFキーで指定したフォルダ下にあります。
- EUR Client Serviceの構成定義ファイル
クライアントプリンタクラス定義ファイル(ClientPrinterClass.conf)の情報を採取します。
クライアントプリンタクラス定義ファイルは,インストール先フォルダ\Client\Confフォルダ,または環境設定ファイル(EURPMCL.ini)のPATHセクションのCONFキーで指定したフォルダ下にあります。
- ファイル監視サービスの構成定義ファイル
監視定義ファイル(monitordef.conf)の情報を採取します。
監視定義ファイルは,インストール先フォルダ\FileMonitor\confフォルダ,または環境設定ファイル(eurfm.ini)のPATHセクションのCONFキーで指定したフォルダ下にあります。
- イベントログファイルまたはsyslog
Windows環境の場合は,イベントビューアで,システムとアプリケーションのイベントログファイルを出力してください。イベントログファイルについては,「5.3.1 イベントログ」を参照してください。
UNIX/Linux環境の場合は,syslogを採取してください。syslogについては,「5.3.2 syslog」を参照してください。
- EURPMログファイル
- EUR Server Serviceの各コンポーネントが出力したログファイル
ログファイルについては,「5.3.3 EURPMログ」を参照してください。
- 環境変数
次に示すコマンドを実行して表示された情報を採取します。
- Windows環境の場合
> set
(実行結果の例)
ALLUSERSPROFILE=C:\Documents and Settings\All Users
APPDATA=C:\Documents and Settings\196084\Application Data
:
- UNIX/Linux環境の場合
# env
(実行結果の例)
SHELL=/bin/bash
LANG=ja_JP.UTF-8
:
- ネットワーク情報
管理者に問い合わせて,マシンのIPアドレス情報を入手してください。
- アプリケーションサーバのログファイル
アプリケーションサーバのログファイルを入手してください。
(3) 障害が再現する場合に追加採取する保守情報
(a) プリンタ情報
管理者に問い合わせて,出力先プリンタの次の情報を入手してください。
- メーカー名
- プリンタの名称と型番
- ドライバの名称とバージョン情報
(b) 入力ファイル
次のファイルのうち,帳票出力時に指定したファイルを採取します。
- 帳票ファイル
- マッピングデータファイル
- ユーザ定義データファイル
- 文書情報設定ファイル
- 文書しおり定義ファイル
- しおり定義ファイル
- 暗号化設定ファイル
- プリンタ定義ファイル
- 帳票セット指定ファイル
- 複数様式情報定義ファイル
- 接続情報ファイル
- 置き換え表管理情報ファイル
- 置き換え表ファイル
- 画像ファイル
- PDF仕分け定義ファイル
- Acrobat JavaScript定義ファイル
- Acrobat JavaScriptファイル
- ビューアプレファレンス定義ファイル
- EPF形式ファイル
- 印刷日時出力定義ファイル
- 分割定義ファイル
- 仕分け定義ファイル
- 制御情報付データファイル
- 起動パラメタファイル
(c) 出力ファイル
次のファイルのうち,帳票として出力したファイルを採取します。
- EPF形式ファイル
- PDF形式ファイル
- Excel形式ファイル
(d) 一時ファイル
障害の状況によって,一時ファイルが残ることがあります。次のファイルがある場合は,そのファイルを採取してください。環境設定ファイルで出力フォルダを変更している場合は,変更したフォルダから採取します。
- EUR Server Service,EUR Server - Spool Serviceの場合
- Windows環境のとき
- デフォルトの格納先は,C:\Program Files\HITACHI\EUR\Server\Tempフォルダです。フォルダに格納されているファイルをすべて採取します。
- UNIX/Linux環境のとき
- デフォルトの格納先は,/var/opt/eur/server/tempディレクトリ,および/var/opt/eur/spool/tempディレクトリです。フォルダに格納されているファイルをすべて採取します。
- EUR Client Serviceの場合
デフォルトの格納先は,C:\Users\<ログインユーザ>\AppData\Roaming\Hitachi\EURフォルダです。フォルダに格納されているファイルをすべて採取します。
- EUR Client Serviceでヘルパクライアント印刷をする場合
Internet Explorerのインターネット一時ファイルのフォルダに格納されているファイルを採取します。
- EUR Web Plug-Inの場合
デフォルトの場合は,次のフォルダ下の,フォルダ名の先頭2バイトが「EPF」で始まるフォルダに格納されているすべてのファイルを採取します。
C:\Users\<ログインユーザ>\AppData\Local\Temp\Low
- EUR Print Serviceの場合
- EUR Server Serviceのサービスの実行ユーザがsystemアカウントのとき
- デフォルトの場合は,「C:\Windows\Temp」と,フォルダ名の先頭2バイトが「EU」で始まるフォルダに格納されているすべてのファイルを採取します。
- EUR Server Serviceのサービスの実行ユーザが特定のユーザアカウントのとき
- デフォルトの場合は,「C:\Users\<ログインユーザ>\AppData\Local\Temp」で,フォルダ名の先頭2バイトが「EU」で始まるフォルダに格納されているすべてのファイルを採取します。
- BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド)の場合
- デフォルトの格納先は,C:\Program Files\HITACHI\EUR\Eursmpr\tempです。フォルダに格納されているファイルをすべて採取します。
- ファイル監視サービスの場合
- デフォルトの格納先は,C:\Program Files\HITACHI\EUR\FileMonitor\fmc\dataです。フォルダに格納されているファイルをすべて採取します。
(e) トレースログ
EUR Server Serviceの各コンポーネントのトレース情報を採集します。トレース情報は,EUR Server Serviceのログの出力レベルを「16(情報ログ)」に設定すると,出力されます。
- 注意
- 出力レベルを16に指定すると,トレース情報が大量に出力されるため,性能が落ちるおそれがあります。障害調査時以外には指定しないでください。
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