uCosminexus EUR システム設計ガイド
EUR Server Serviceでは,エラーが発生した場合,発生した障害の情報を,EUR Server Serviceのコンポーネントごとに,EURPMログとして出力します。
EURPMログには,イベントログよりも詳細な情報が出力されます。また,詳細なトレースログも出力されます。
コンポーネントごとに出力されるEURPMログファイルを次に示します。
表5-5 出力されるログファイル
コンポーネント | EURPMログファイル名 | デフォルトの出力先 |
---|---|---|
EUR Server Service | EURPM.log※ |
|
EUR Server - Adapter | EURPMADP.log |
|
EUR Server - Spool Service | EURPMLS.log |
|
EUR Server - Spool Service Adapter | EURPMLSADP.log |
|
EUR Client Service | EURPMCL.log | C:\Users\<ログインユーザ>\AppData\Roaming\Hitachi\EUR |
EUR Web Plug-In(印刷用) | EURPMPrintAX.log | 環境変数TMPに指定されたフォルダ,環境変数TEMPに指定されたフォルダ,およびカレントフォルダのどれか |
EUR Web Plug-In(プレビュー用) | EURPMPreViewAX.log | |
Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド) | EURPMCTRL.log |
|
Spool Service制御コマンド(eurpmlsctrlコマンド) | EURPMLSCTRL.log | /var/opt/eur/log |
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド) | eursmpr.log | インストール先フォルダ\Log |
ファイル監視サービス | eurfm.log | インストール先フォルダ\Log |
ジョブ実行プログラム | eurivk.log | インストール先フォルダ\Log |
EURPMログファイルに出力するログの量を,出力レベルで制御できます。出力レベルは,各コンポーネントの環境設定ファイルで指定します。
各コンポーネントの出力レベルの指定場所を次に示します。
表5-6 各コンポーネントの出力レベル指定
コンポーネント | 出力レベルの指定場所 |
---|---|
EUR Server Service | EURPM.iniのLOGLEVELキー |
EUR Server - Adapter | EURPMADP.iniのLOGLEVELキー |
EUR Server - Spool Service | EURPMLS.iniのLOGLEVELキー |
EUR Server - Spool Service Adapter | EURPMLSADP.iniのLOGLEVELキー |
EUR Client Service | EURPMCL.iniのLOGLEVELキー |
EUR Web Plug-In(印刷用) | EURPMPrintAX9.ocxのLogLevelパラメタ |
EUR Web Plug-In(プレビュー用) | EURPMPreViewAX9.ocxのLogLevelパラメタ |
Server Service制御コマンド(eurpmctrlコマンド) | EURPMCTRL.iniのLOGLEVELキー |
Spool Service制御コマンド(eurpmlsctrlコマンド) | EURPMLSCTRL.iniのLOGLEVELキー |
BSP-RM連携コマンド(eursmprコマンド) | eursmpr.iniのLOGLEVELキー |
ファイル監視サービス | eurfm.iniのLOGLEVELキー |
ジョブ実行プログラム | eurivk.iniのLOGLEVELキー |
出力レベルには,次の値を設定します。出力レベルの標準は「8」です。
表5-7 出力レベル
レベル | 出力内容 |
---|---|
0 | ログを出力しない |
4 | ・起動ログ ・終了ログ ・エラーログ |
8 | ・起動ログ ・終了ログ ・エラーログ ・警告ログ |
16 | ・起動ログ ・終了ログ ・エラーログ ・警告ログ ・情報ログ |
出力されるログの内容を次に示します。なお,それぞれのメッセージ文については,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。
ジョブごとの起動メッセージが出力されます。
ジョブごとの終了メッセージが出力されます。
エラー発生時に,エラーメッセージとエラー詳細情報ログが出力されます。
警告発生時に,警告のメッセージと警告詳細情報ログが出力されます。
情報メッセージ,トレースログおよび詳細情報ログが出力されます。
EURPMログファイルのファイルサイズの上限を指定できます。
EURPMログファイルのファイルサイズは,各コンポーネントの環境設定ファイルに指定します。各コンポーネントの環境設定ファイルについては,表5-6を参照してください。
指定できるファイルサイズは,750~2,000,000KBです。ファイルサイズの標準は,750KBです。
EURPMログファイルには,指定したファイルサイズを超えた場合,ログをバックアップファイルに保存する機能があります。バックアップファイルがある場合,既存のバックアップファイルは削除されます。
EURPMログは,次の形式で出力されます。
[通番],[日付,時刻],[nnn],[エラーレベル],[xx…xx::yy…yy],[nnnn],[タスク通番],[プロセスID],[スレッドID],ログ出力文字列
出力される情報を次に示します。
表5-8 EURPMログに出力される情報
項目 | 内容 |
---|---|
通番 | 000000001~999999999のログの通し番号を出力します。 |
日付,時刻 | EURPMログを出力した日付,時刻がYY/MM/DD hh:mm:ss ttt形式で出力されます。 |
nnn | 数字が出力されます。 |
エラーレベル | 次のレベルが出力されます。 PARAM:実行時パラメタログ ERROR:エラー WARNING:警告 INFORMATION:情報,起動/停止ログ |
xx…xx::yy…yy | 文字列が出力されます。 |
nnnn | 数字が出力されます。 |
タスク通番 | 次のタスクの種類に応じて,タスク番号が出力されます。 0:メインタスク 1:ソケット接続待機タスク 2:ソケット監視タスク 3~999999999:ジョブタスク |
プロセスID | 1~9999999999のプロセスIDが出力されます。 |
スレッドID | 1~9999999999のスレッドIDが出力されます。 |
ログ出力文字列 | ログの詳細情報が出力されます。ログ出力文字列に「KEEY」で始まるメッセージが出力された場合は,マニュアル「EUR メッセージ」を参照してください。 |
EURPMログの出力例を次に示します。
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