uCosminexus EUR システム設計ガイド
UPC-Eバーコードのデータの指定方法およびプロパティの設定方法について説明します。
UPC-Eバーコードを表示する場合は,半角数字(0~9)を使用して,「0」で始まる8桁(固定)のデータ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。
UPC-Eバーコードの形式を次に示します。
データ(データキャラクタ)は,商品コードを表すキャラクタです。
ナンバーシステムキャラクタには,自動的に「0」が付加されます。
チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,バーコードの読み取りの正確性を保つために,データ(データキャラクタ)とナンバーシステムキャラクタから,ある計算方法に基づいて求めた値を表すキャラクタです。
UPC-Eバーコードのチェックキャラクタは,6桁のデータ(データキャラクタ)の先頭にナンバーシステムキャラクタの「0」を付加した7桁の数字を,規則に従って11桁に復号したあと,UPC-Aバーコードのチェックキャラクタの計算方法に従って求めます。
業務アプリケーションでチェックキャラクタをあらかじめ付加する場合,例えば,「123456」のデータ(データキャラクタ)の先頭にナンバーシステムキャラクタの「0」を付加した7桁の数字「0123456」のチェックキャラクタは,次のような計算方法で求められます。
桁位置 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
データ | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,EUR 帳票作成機能で付加することもできます。その場合は,半角数字(0~9)を使用して,「0」で始まる7桁(固定)のデータ(データキャラクタ)をデータファイルに指定します。チェックキャラクタ(モジュラチェックキャラクタ)は,[オプション]ダイアログ,または[アイテムのプロパティ]ダイアログで指定できます。
UPC-Eバーコードで指定できるサイズと単位は0.15~2.1倍です。JIS X0507で規定されている0.8~2.0倍の範囲で指定することを推奨します。
UPC-Eバーコードのサイズは,JIS X 0507で規定されている1モジュール幅に対する倍率を0.01倍単位で指定します。JIS X 0507では,1モジュール幅の標準サイズを0.33mmと規定しています。「モジュール」とは,白バーと黒バー,およびマージンを構成する基本単位を示します。
UPC-Eバーコードは,67モジュールで構成されています。
(1)レフトマージン(9モジュール) (2)レフトガードバー(3モジュール) (3)データキャラクタ(6キャラクタ,42モジュール) (4)ライトガードバー(6モジュール) (5)ライトマージン(7モジュール)
例えば,サイズに「2」を指定すると,「{67(モジュール)×0.33(mm)}×2(倍)」という式によって,幅44.22(mm)のUPC-Eバーコードが帳票に出力できます。
表4-16 UPC-Eバーコードのサイズ
[サイズ]の値 | 帳票に出力されるバーコードの実サイズ |
---|---|
0.5 | 幅 約12(mm) |
1 | 幅 約23(mm) |
1.5 | 幅 約34(mm) |
帳票にUPC-Eバーコードを収めるとき,アイテム枠の幅は,求めた値の小数点以下を切り上げた値で確保すると収まります。サイズに「2」を指定した場合は,アイテム枠の幅を45(mm)程度確保すると収まります。
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