画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
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(1) インストールの前に
インストールする前に,次に説明する項目に留意してください。
- Windows NT,Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003,およびWindows Server 2003 x64の場合は,Administratorsグループに属するユーザでインストールしてください。
- XMAP3に必要なディスクの空き容量がPCに確保されているかを,十分に確認しておいてください。特に,空き容量があってもディスクが断片化されていると,インストールできない場合がありますので注意してください。
- 必ずWindows上で動作しているアプリケーションをすべて終了させてから,インストールを始めてください。
- インストール先のパス名長は,93バイト以内で指定してください。
- XMAP3(04-XX)の製品を,同じPCに組み合わせてインストールすることはできません。
- インストールに失敗した場合,アンインストール後,再度インストールしてください。
- C/Sシステム構成で使用する場合,ネットワーク(TCP/IP)環境の設定が必要です。サーバおよびクライアントの各PCで,HOSTSファイルにIPアドレスを,SERVICESファイルにXMAP3を使用するためのTCP/IPポート番号を設定してください。
- ターミナルサービスサーバへインストールする場合は,次のように操作してください。
- 《[プログラムの追加と削除]を使用してインストールする場合》
- 製品統合CD-ROMをドライブに挿入後,自動的に起動する統合インストーラを終了してください。[コントロールパネル]を開き,[プログラムの追加と削除]で製品統合CD-ROM中のHCD_INST.EXEを実行し,XMAP3をインストールしてください。
- 《コマンドを使用してインストールする場合》
- XMAP3をインストールする前に,スタートメニューの[ファイル名を指定して実行]を開き,change user /installコマンドを実行して,システムをインストールモードに設定してください。
- インストール完了後に,スタートメニューの[ファイル名を指定して実行]を開き,change user /executeコマンドを実行して,システムを実行モードに設定してください。
- 日立ソフトウェア配布管理JP1/NETM/DMを使用したリモートインストールの場合の留意事項を次に示します。
- パス指定の新規インストールの場合で,すでにXMAP3がインストールされているとき,インストール済みのXMAP3と同じフォルダのパスを指定してください。
- 更新インストールの場合で,すでにXMAP3がインストールされているとき,インストール済みのXMAP3と同じフォルダにインストールします。
- ターミナルサービスを使用してリモートインストールをすることはできません。
(2) バージョンアップ時のインストールの注意事項
XMAP3をバージョンアップしてインストールする場合は,次に説明する項目に留意してください。
- すでにPCに,XMAP3(02-XX)がインストールされている場合は,次のように操作してください。
- 《XMAP3(02-XX)の設定を引き継ぐ場合》
- XMAP3(02-XX)をアンインストールしないで,XMAP3を上書きインストール(同一フォルダにインストール)してください。XMAP3(02-XX)で設定した開発環境のセットアップ情報を引き継いで使用したい場合には,上書きインストールでXMAP3をバージョンアップすることをお勧めします。なお,印刷に関するセットアップは,インストール後に表示・印刷セットアップを実行することによって内容が反映されますので,設定情報を引き継ぎたい場合は必ず実行してください。
- XMAP3/ENTRY(02-XX)をインストールしている場合の注意
- XMAP3/ENTRY(02-XX)をインストールしているPCにXMAP3/REPORT3(04-XX)を上書きインストールすると,XMAP3/ENTRY(02-XX)はアンインストールされ,XMAP3/ENTRY(02-XX)の機能は使用できなくなります。
- 《XMAP3(02-XX)の設定を引き継がない場合》
- XMAP3(02-XX)をアンインストールしてからXMAP3をインストールしてください。設定情報は削除されてしまうので,「ドローセットアップ」,「表示・印刷セットアップ」,「C/Sセットアップ」での設定が必要です。XMAP3(02-XX)をアンインストールしても,実行時に作成したファイルは削除されずに残るため,手作業で該当ファイルやフォルダを削除する必要があります。
- すでにXMAP3(03-XX)がインストールされている場合は,次のように操作してください。
- 《XMAP3(03-XX)の設定を引き継ぐ場合》
- XMAP3(03-XX)をアンインストールしてからXMAP3をインストールする方法
XMAP3(03-XX)をアンインストールする前に,ユティリティの「環境ファイル操作」でバックアップファイルを作成し,XMAP3をインストールしてから,バックアップファイルをリストアします。
また,XMAP3(03-XX)をアンインストールした場合,実行時に作成したファイルが存在するとアンインストール時に残るため,手作業で該当ファイルやフォルダを消去する必要があります。
ただし,XMAP3/REPORT3の場合は,ユティリティの「環境ファイル操作」を提供していないので,この方法によるセットアップ情報の引継ぎはできません。ユティリティの環境ファイル操作については,「15.2 環境ファイル操作」を参照してください。
- XMAP3(03-XX)に上書きインストールする
ユティリティの「環境ファイル操作」を利用しないで,XMAP3(03-XX)で設定していた開発環境や実行環境のセットアップ情報を引き継ぐ場合は,XMAP3(03-XX)をアンインストールしないで,上書き(同一フォルダ)インストールしてください。このとき,インストーラは,いったんXMAP3(03-XX)をアンインストールしてから,XMAP3をインストールしますが,セットアップ情報は引き継がれます。
- XMAP3/ENTRY(03-XX)をインストールしている場合の注意
XMAP3/ENTRY(03-XX)をインストールしているPCにXMAP3/REPORT3(04-XX)をインストールすると,XMAP3/ENTRY(03-XX)はアンインストールされ,XMAP3/ENTRY(03-XX)の機能は使用できなくなります。
- XMAP3(03-XX)がインストールされているPCにXMAP3(04-XX)をインストールすると,XMAP3のフォントファイルが残ります。XMAP3のフォントファイルを削除するには,コントロールパネルの[フォント]を開き,[XMAP3 Symbols]を選択して[削除]を実行してください。
- 《XMAP3(03-XX)の設定を引き継がない場合》
- XMAP3(03-XX)をアンインストールしてからXMAP3をインストールしてください。設定情報は削除されてしまうので,「ドローセットアップ」,「表示・印刷セットアップ」,「C/Sセットアップ」での設定が必要です。XMAP3(03-XX)をアンインストールしても,実行時に作成したファイルは削除されずに残るため,手作業で該当ファイルやフォルダを削除する必要があります。
(3) インストール方法の選択
XMAP3のインストールでは,ユーザ環境に応じて「標準」,「コンパクト」,「カスタム」からインストール方法を選択できます。これは,インストーラから表示される[セットアップ方法]ダイアログで指定します。
- 標準:一般的なインストール方法です。インストール対象のXMAP3が提供しているすべてのコンポーネントがインストールされます。
- コンパクト:インストール対象のXMAP3が提供している中で,開発または実行に必要最小限のコンポーネントがインストールされます。
- カスタム:インストール対象のXMAP3が提供している中からインストールしたいコンポーネントを選択します。ユーザが必要と判断したコンポーネントだけをインストールできます。
XMAP3のプログラムプロダクト(開発製品)ごとに,インストールされるコンポーネントを表A-1,および表A-2に示します。
表A-1 インストールされるコンポーネント
コンポーネント |
プログラムプロダクト |
REPORT3 |
NET |
Enterprise Edition |
開発 |
実行 |
開発 |
実行 |
開発 |
実行 |
無
条
件
※1 |
ドロー |
○* |
− |
○* |
− |
○* |
− |
テスト支援 |
○* |
− |
○* |
− |
○* |
− |
OS共通ランタイムルーチン |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
ロギング支援 |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
スタンドアロン実行(XMAP3スタンドアロンの表示サービス) |
− |
− |
○* |
− |
○* |
− |
スタンドアロン実行(XMAP3スタンドアロンの印刷サービス) |
○* |
○* |
○* |
− |
○* |
− |
マッピングライブラリ |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
Java言語用ツール |
− |
− |
− |
− |
○* |
− |
カ
ス
タ
ム
※2 |
開発環境のヘルプ |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
− |
実行環境のヘルプ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
クリップアート |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
− |
サンプル(ソースだけ) |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
− |
ユティリティ |
○ |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
ドキュメンテーション支援 |
− |
− |
○ |
− |
○ |
− |
ハードコピー |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
ドローセットアップ |
○* |
− |
○* |
− |
○* |
− |
表示・印刷セットアップ |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
○* |
C/Sセットアップ |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
スタンドアロン実行(表示+印刷)※3 |
− |
− |
− |
○ |
− |
○ |
C/Sシステム実行(XMAP3サーバ)※3 |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
C/Sシステム実行(XMAP3クライアント)※3 |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
メインフレーム連携実行 |
− |
− |
− |
− |
○* |
○* |
ツール |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
− |
- (凡例)
- ○:XMAP3の各プログラムプロダクトで提供されるコンポーネント。
- *:コンパクトインストールで,インストールされるコンポーネント。
- −:なし。
- 注
- それぞれ次のプログラムプロダクトを示します。
- REPORT3:XMAP3/REPORT3 Version 4
- NET:XMAP3/NET Version 4
- Enterprise Edition:XMAP3/Enterprise Edition Version 4
- 注※1
- カスタムインストールの場合でも,無条件にインストールされるコンポーネントです。
- 注※2
- カスタムインストールで選択できるコンポーネントです。
- 注※3
- 表示サービス・印刷サービスが提供されます。
表A-2 インストールされるコンポーネント(ランタイムシステム)
コンポーネント |
ランタイムシステム |
REPORT3
-RTS |
NET
-RTS |
Enterprise Edition
-RTS |
無
条
件
※1 |
OS共通ランタイムルーチン |
○* |
○* |
○* |
ロギング支援 |
○* |
○* |
○* |
スタンドアロン実行(XMAP3スタンドアロンの印刷サービスだけ) |
○* |
− |
− |
マッピングライブラリ |
○* |
○* |
○* |
カ
ス
タ
ム
※2 |
実行環境のヘルプ |
○ |
○ |
○ |
ユティリティ※4 |
− |
○ |
○ |
表示・印刷セットアップ |
○* |
○* |
○* |
C/Sセットアップ |
− |
○ |
○ |
スタンドアロン実行(XMAP3スタンドアロン)※3 |
− |
○* |
○* |
C/Sシステム実行(サーバ)※3 |
− |
○ |
○ |
C/Sシステム実行(クライアント)※3 |
− |
○ |
○ |
メインフレーム連携実行 |
− |
− |
○* |
ハードコピー |
− |
○ |
○ |
- (凡例)
- ○:XMAP3の各プログラムプロダクトで提供されるコンポーネント。
- *:コンパクトインストールで,インストールされるコンポーネント。
- −:なし。
- 注
- それぞれ次のプログラムプロダクトを示します。
- REPORT3-RTS:XMAP3/REPORT3 Run Time System Version 4
- NET-RTS :XMAP3/NET Run Time System Version 4
- Enterprise Edition RTS:XMAP3/Enterprise Edition Run Time System Version 4
- 注※1
- カスタムインストールの場合でも,無条件にインストールされるコンポーネントです。
- 注※2
- カスタムインストールで選択できるコンポーネントです。
- 注※3
- 表示サービス・印刷サービスが提供されます。
- 注※4
- ユティリティ機能の「環境ファイル操作」だけが提供されます。
(4) インストールの操作方法
ここでは,XMAP3(04-10)をPCにインストールする手順を説明します。
(a) インストールの手順
- インストールする提供媒体をドライブに挿入します。
- 提供媒体の中にあるインストーラを起動します。
製品統合CD-ROM,またはBUSINESSPOWERの提供統合CD-ROMの中のHCD_INST.EXEを実行してください。インストーラの画面の指示に従って操作し,インストールしたいXMAP3のプログラムを選択します。XMAP3のインストールの準備が終わると,[インストールの前に]ダイアログが表示されます。
- ダイアログの内容を確認し,[はい]ボタンを選びます。
[ようこそ]ダイアログが表示されます。
- ダイアログの内容を確認し,[次へ]ボタンを選びます。
[ユーザ情報]ダイアログが表示されます。
- 「ユーザ名」と「会社名」を入力し,[次へ]ボタンを選びます。
![[図データ]](FIGURE/HCFA0100.GIF)
[セットアップタイプ]ダイアログが表示されます。
- 「標準」「コンパクト」「カスタム」の中からセットアップ方法を選択します。
![[図データ]](FIGURE/HCFA0200.GIF)
- インストール先のフォルダを確認します。
インストール先のドライブやフォルダを変更したい場合には,[参照]ボタンを選び,インストールしたい場所を指定できます。
標準のインストール先は次のとおりです。
- Windowsインストールドライブ\Program files\HITACHI\XMAP3
ただし,Windows Server 2003 x64の場合は,「Windowsインストールドライブ\Program files(x86)\HITACHI\XMAP3」となります。
- [セットアップタイプ]ダイアログで[次へ]ボタンを選びます。
セットアップ方法に,「標準」または「コンパクト」を選択した場合は,[インストールコンポーネント]ダイアログが表示されます。
![[図データ]](FIGURE/HCFA0300.GIF)
「カスタム」を選択した場合には[インストール環境の選択]ダイアログが表示されます(XMAP3/REPORT3 Run Time System Version 4では表示されません)。ここで,インストールする環境を選択し,次に表示される[コンポーネントの選択]ダイアログでインストールしたいコンポーネントを選びます。コンポーネント選択の詳細については,「(b) コンポーネントの選択手順」を参照してください。
- [インストールコンポーネント]ダイアログで[次へ]ボタンを選びます。
[プログラム フォルダの選択]ダイアログが表示されます。
- [プログラム フォルダの選択]ダイアログで,プログラムアイコンを追加するフォルダを指定して,[次へ]ボタンを選びます。
![[図データ]](FIGURE/HCFA0400.GIF)
[ファイル コピーの開始]ダイアログが表示されます。
- これまでのダイアログで指定したインストールの内容に,問題がなければ[次へ]ボタンを選びます。
![[図データ]](FIGURE/HCFA0500.GIF)
インストールが開始されます。中止したい場合は[キャンセル]ボタンを選びます。インストールが完了したことを通知するダイアログが表示されます。
- [完了]ボタンを選びます。
(b) コンポーネントの選択手順
[セットアップ方法]ダイアログでセットアップ方法に「カスタム」を選択して[次へ]ボタンを選ぶと,[インストール環境の選択]ダイアログが表示されます。次のダイアログは,XMAP3/Enterprise Edition Version 4をカスタムインストールする場合の例です。
![[図データ]](FIGURE/HCFA0600.GIF)
- [インストール環境の選択]ダイアログで目的に応じてインストールする環境を選択し,[次へ]ボタンを選びます。
[コンポーネントの選択]ダイアログが表示されます。
![[図データ]](FIGURE/HCFA0700.GIF)
- インストールしたいコンポーネントのチェックボックスをオンにします。
インストールしないコンポーネントは,チェックボックスをオフ(空白)にしてください。各コンポーネントの説明欄の[変更]ボタンを選ぶと,[サブコンポーネントの選択]ダイアログが表示され,さらに詳細な分類でインストールする単位を選択できます。
- 「必要な容量」でインストールされるディスク容量を確認し,問題がなければ[次へ]ボタンを選びます。
[プログラム フォルダの選択]ダイアログが表示されます。以降の手順は,「(a) インストールの手順」の10.〜12.を参照してください。
(5) インストールフォルダを間違えた場合の対処
XMAP3は,内部情報として,最初にインストールしたフォルダを認識しています。単純にフォルダを移動したり,複写しても,XMAP3は正しく動作しません。
誤って,異なるフォルダにインストールした場合は,一度,XMAP3をアンインストールしたあと,再度インストールしてください。
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