帳票印刷の実行環境で,プリンタ給紙トレイを設定できます。
(a) プリンタ給紙トレイコードの追加
印刷拡張セットアップを起動し,印刷対象プリンタに搭載されている給紙トレイ情報の「トレイ名称」と「トレイコード」を確認します。そのあと,プリンタ構成ファイルをテキストエディタで開き,「option」セクションにプリンタ給紙トレイコードを追加します。このとき,プリンタデバイス名に「*」を指定すると,プリンタ構成ファイルに記載したすべてのプリンタデバイスに対して,共通の内容を設定できます。この機能は,印刷モードが「GDI:ページプリンタ」のときだけ使用できます。
プリンタ給紙トレイを使用する場合の設定例を次に示します。
![[図データ]](FIGURE/ZU120030.GIF)
(c) 設定時の注意事項
プリンタ給紙トレイを設定するときは,次の点に注意してください。
- プリンタデバイス名が重複していた場合,先頭行の設定項目が有効となります。
- トレイコードが不正(利用できないコード)の場合は,給紙トレイの設定は無視されます。
- プリンタ給紙トレイの設定は,印刷モードが「GDI:ページプリンタ」の場合だけ有効です。「GDI:ページプリンタ」以外の印刷モードでは設定は無視されます。
- プリンタ給紙トレイは,印刷拡張セットアップを使用して設定することをお勧めします。プリンタ構成ファイルを直接テキストエディタで開いて設定する場合,設定方法を誤るなどで,ファイルの内容が不正になると,印刷サービスが正しく動作しなくなります。十分に注意して設定してください。
- プリンタ給紙トレイを設定したあとに,表示・印刷セットアップで[標準値]ボタンをクリックすると,プリンタ構成ファイルの設定値はすべて新規インストールした直後の状態に戻ります。このため,プリンタ給紙トレイの情報も削除されるので注意してください。
なお,表示・印刷セットアップでほかの設定を更新して[更新]ボタンをクリックした場合は,プリンタ給紙トレイに関する内容は保持されます。
- 次の実行環境で印刷サービスを動作させて,ネットワークプリンタ(ほかのPCに接続した共用プリンタに対してネットワーク接続したプリンタ)に印刷する場合,プリンタ給紙トレイの設定が無視される場合があります。
- OSがWindows 2000で,Windowsサービスで実行する時のユーザアカウントが「ローカルシステムアカウント」の場合。
- OSがWindows XP,Windows Server 2003,またはWindows Server 2003 x64の場合。
プリンタ給紙トレイの設定が有効にならない場合には,ネットワークプリンタのUNCパス(\\コンピュータ名\共用プリンタ名)をローカルポートに設定したローカルプリンタを使用してください。
出力帳票のフォントを指定できます。この機能は,印刷モードが「GDI:ページプリンタ」,「GDI:シリアルインパクトプリンタ」,「日立FAXC/SPOOL出力:ページプリンタ」,「日立FAXC/SPOOL出力:シリアルインパクトプリンタ」,または「PDFファイル出力:網掛け/グラフィック/書式用」の場合だけ有効となります。
PDFファイル出力の場合,該当するフォントがインストールされていないPCからでも,作成したPCと同じ帳票イメージでPDFファイルを閲覧※できます。
- 注※
- Adobe ReaderまたはAcrobat Readerの[ファイル]メニューで[文書のプロパティ]を選択し,[文書のプロパティ]ダイアログの[フォント]タブを選択すると,PDFファイル中で使用されているフォント名と,帳票イメージの表示に使用されている代替フォントを確認できます。
(a) フォント名の追加
印刷拡張セットアップを起動し,使用する「フォント名」を確認します。そのあと,プリンタ構成ファイルをテキストエディタで開き,「option」セクションにフォント名を追加します。この機能は,印刷モードが「GDI:ページプリンタ」,「GDI:シリアルインパクトプリンタ」,「日立FAXC/SPOOL出力:ページプリンタ」,「日立FAXC/SPOOL出力:シリアルインパクトプリンタ」,または「PDFファイル出力:網掛け/グラフィック/書式用」のときだけ使用できます。
プリンタデバイス名に*(半角アスタリスク)を指定すると,すべてのプリンタデバイスに対する設定となります。また,PrintFont1〜PrintFont3はそれぞれ単独で指定できますが,必ずしもすべてのフォントを指定する必要はありません。
次の条件をすべて満たすフォントだけが使用できます。これらの条件を満たしていないフォントは,動作が不定となるため使用しないでください。
- 日本語TrueType形式のフォントである。
- 非プロポーショナルフォントである。
- Windowsにインストールされている。
- フォントの埋め込みが許可されている(PDFファイル出力だけ)。
フォントを指定する場合の設定例を次に示します。
![[図データ]](FIGURE/ZU120040.GIF)
(c) 設定時の注意事項
フォントを設定するときは,次の点に注意してください。
- パラメタ名を重複して定義した場合,先頭行の設定項目が有効となります。
- フォントが存在しなかった場合は,次のようになります。
- ドローでの書体指定が標準の場合は,MS明朝で印刷されます。
- ドローでの書体指定が明朝の場合は,MS明朝で印刷されます。
- ドローでの書体指定がゴシックの場合は,MSゴシックで印刷されます。
- 埋め込みが許可されていないフォントを埋め込むことはできません。フォントの埋め込みが許可されているか,ライセンスの購入などで,フォントの埋め込み権限を得ているかどうかを確認してください。
- フォントは,印刷拡張セットアップを使用して設定することをお勧めします。プリンタ構成ファイルを直接テキストエディタで開いて設定する場合,設定方法を誤るなどで,ファイルの内容が不正になると,印刷サービスが正しく動作しなくなります。十分に注意して設定してください。
- フォントを設定したあとに,表示・印刷セットアップで[標準値]ボタンをクリックすると,プリンタ構成ファイルの設定値はすべて新規インストールした直後の状態に戻ります。このため,フォントの情報も削除されるので注意してください。
なお,表示・印刷セットアップでほかの設定を更新して[更新]ボタンをクリックした場合,ここで設定したフォントの設定に関する内容は保持されます。
- フォントを埋め込む場合,PDFファイルの文字数に比例して,PDFのファイルサイズおよび実行時の処理時間が増加します。運用上,問題がないことを十分に確認してください。
- プリンタドライバの設定によっては,指定したフォントが代替フォントに置き換えられてしまう場合があります。フォントを指定するときには,プリンタドライバで,指定するフォントの置き換えをしないようにしてください。
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