画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
8.1.1 AP実行の環境設定とは
ユーザの環境や運用形態の必要に応じ,APの実行時の環境を,表示・印刷セットアップ機能を使用して変更します。ここで設定した内容は,情報別に次のファイルに登録されます。
- AP環境ファイル(X3MWDRV)
次の情報が登録されます。
- AP実行時に検索される定義体のマップパス
- マッピングライブラリへのマップの常駐サイズ
- 表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)
次の情報が登録されます。
- グラフィックデータの格納フォルダのパス
- FAX宛先ファイルの格納フォルダのパス
- ポップアップメニューファイルの格納フォルダのパス
- PDFファイルの格納フォルダのパス
- C/Sシステム構成の場合に,アプリケーションサーバでの実行環境のセットアップを有効にするかどうかの指定
- C/Sシステムの通信データ圧縮の指定
なお,表示・印刷セットアップでは,新規登録の場合は設定内容がファイルにそのまま格納され,一度設定している場合には新しい内容に更新されます。変更した個所以外の設定はそのまま保存されます。ただし,前回登録した内容は,.BAKの拡張子を付けて保存されます。誤って修正した場合は,作成したファイルを削除したあと,.BAK付きのファイルを元のファイル名に戻すことで,以前の状態に戻すことができます。
表示・印刷セットアップ機能を使用したAP環境の設定の概要を次の図に示します。
図8-1 AP環境の設定の概要
- <この項の構成>
- (1) AP環境のセットアップが必要なPC
C/Sシステム構成の実行環境の場合,基本的には,AP環境のセットアップは,APのあるサーバ(アプリケーションサーバ)で設定します。
しかし,表示・印刷セットアップで設定するAP環境のうち,「グラフィックフォルダ」「ポップアップメニュー」の設定項目については,サーバ(APを実行するアプリケーションサーバ)で設定した環境を全クライアントに適用させるか,または,個々のクライアントごとに環境を設定するか,どちらかの方法を選択できます。ただし,[アプリケーション1]タブおよび[アプリケーション2]タブのその他の設定項目については,関係しません。
- アプリケーションサーバでの設定を全クライアントに適用させたい場合
まず,サーバ上で表示・印刷セットアップの[アプリケーション1]タブの「C/Sの場合,アプリケーションサーバのセットアップだけが有効」のチェックをオンにしてください(標準設定値はオンになっています)。そして,サーバ上で表示・印刷セットアップを使ってAP環境のセットアップをします。この場合,クライアントでの設定は無効になります。
- 個々のクライアントの設定を有効にする場合
まず,アプリケーションサーバ上で表示・印刷セットアップの[アプリケーション1]タブの「C/Sの場合,アプリケーションサーバのセットアップだけが有効」のチェックをオフにしてください。さらに,各クライアントの表示・印刷セットアップの[アプリケーション1]タブの「C/Sの場合,アプリケーションサーバのセットアップだけが有効」のチェックをオフにしてから,そのクライアントでのグラフィックデータやポップアップメニューファイルの格納フォルダの指定をします。この場合,AP環境のうちグラフィックデータおよびポップアップメニューファイルの格納フォルダの設定だけは,アプリケーションサーバでの設定が無効になります。
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