画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
7.2.3 XMAP3の帳票印刷とプリンタスプールとの関係
XMAP3の帳票印刷とプリンタスプールとの関係を次に説明します。
- スプールオープンのタイミング
AP実行時,次のタイミングでプリンタスプールがオープンされます。
- 実行中のAPから1回目の帳票印刷指示(SEND命令)があった時点
- プリンタ解放指示(DISABLE命令)の発行後にSEND命令が発行された時点
- スプールクローズのタイミング
AP実行時,次のタイミングでプリンタスプールがクローズされます。表示・印刷セットアップの,スプールへの登録単位を指定するオプション「スプール書き出し単位」の設定によって,クローズのタイミングが異なります。
- 「1ページ毎」を選択
APからSEND命令が発行されるたびにクローズされます。
- 「アプリケーション毎」を選択
APからDISABLE命令が発行された時点,またはAPの終了時(STOP RUN文の実行時)にクローズされます。
- ネットワークスプールとXMAP3のC/Sシステムの扱い
- C/Sシステム構成
この場合は,印刷データの生成が相手先PC(プリンタが接続されたPC)で処理されるので,サーバ側の負荷を分散できます。ただし,プリンタが接続された各PCには,Windows上でのプリンタの設定とXMAP3が必要です。
- ネットワークでのプリンタ共用
この場合は,サーバで集中管理するため,運用が容易になります。ただし,サーバの負荷が増大します。また,印刷データによっては高トラフィックとなります。
- スプール書き出し単位の設定とPDFファイルの連続出力
複数の帳票や書式を一つのPDFファイルに出力する場合は,表示・印刷セットアップの「スプール書き出し単位」の設定を「アプリケーション毎」にしてください。1枚目に指定した印刷ドキュメント名のPDFファイルにすべての帳票が格納されます。
表示・印刷セットアップの「スプール書き出し単位」の設定で「1ページ毎」が設定された印刷サービスに対して,印刷ドキュメント名が同じ帳票をAPから連続出力すると,出力のたびにPDFファイルが上書きされます。結果的に,クローズ要求直前に出力したPDFファイルだけが登録されます。
なお,複数の帳票や書式を一つのPDFファイルに印刷する場合,印刷要求後に発行されたクローズ要求は,すべての帳票のPDFファイルが完全に生成し終わるのを待ってリターンします。そのため,プリンタに印刷する場合と比べてクローズ要求のリターンが遅くなることがありますので,事前に運用上の影響がないことをご確認ください。
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