画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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6.4.2 キー操作のカスタマイズ

ここでは,キー操作に関する設定項目について説明します。

各設定項目と表示・印刷環境ファイルの記述との対応は,タイトル横に示しています。スタンドアロン構成の環境では,設定はすべてのサービスで共通になるため,表示サービス名には必ず「*」を指定します(表示・印刷セットアップを使用する場合は,サービス名を意識する必要はありません)。

ただし,「(23) 論理ハードコピー出力先の印刷サービス名」は,表示・印刷環境ファイルで直接指定してください。

<この項の構成>
(1) フィールドキーの動作(表示サービス名.DCFCLR=)
(2) 後退キーの動作(表示サービス名.DCBKSP=)
(3) 挿入キーの動作(表示サービス名.DCINMD=)
(4) 挿入/上書きモードのデフォルト設定(表示サービス名.DCINST=)
(5) 文字挿入の範囲(表示サービス名.DCINKY=)
(6) データキーの動作(表示サービス名.DCDTTF=)
(7) 入力直後APへ制御を渡す(自動送信)動作(表示サービス名.DCAENT=)
(8) リストボックスの動作(表示サービス名.DCMLSM=)
(9) 強制確定キーの動作
(10) コピー&ペーストモード(表示サービス名.DCCPMD=)
(11) タブ/改行コードをペーストする(表示サービス名.DCDCCP)
(12) コピー&ペースト操作キー(表示サービス名.DCCPKY=)
(13) マウスによるコピー&ペーストを使用する(表示サービス名.DCLCCP=)
(14) カーソルキーの動作(表示サービス名.DCCURS=)
(15) カーソルと連動したスクロール(表示サービス名.DCSLCR=)
(16) スクロール量
(17) スクロール時のカーソル移動(表示サービス名.DCCRSL=)
(18) 入力フィールドがない場合のカーソルキー動作(表示サービス名.DCCUAK=)
(19) 画面を一部上書きする場合のスクロール状態(表示サービス名.DCKPSL=)
(20) 候補選択コントロール(単一選択)の動作(表示サービス名.DCSGSL=)
(21) コンボボックスのメニューが閉じているときの動作(表示サービス名.DCCMCS=)
(22) キーバインド定義(*.COKYFC=)
(23) 論理ハードコピー出力先の印刷サービス名(表示サービス名.DCPSNM=)

(1) フィールドキーの動作表示サービス名.DCFCLR=

フィールドキー(Endキー)を押したときの動作を指定します。

(2) 後退キーの動作表示サービス名.DCBKSP=

後退キーの動作を指定します。

(3) 挿入キーの動作表示サービス名.DCINMD=

CUI画面のフィールド,またはGUI画面のフィールドボックス,入出力テキストボックスでの挿入キーの動作を指定します。

(4) 挿入/上書きモードのデフォルト設定表示サービス名.DCINST=

挿入キーの動作で「挿入/上書きモードのデフォルト設定」を設定したときに,挿入/上書きモードの初期状態を指定します。

(5) 文字挿入の範囲表示サービス名.DCINKY=

挿入キーの動作で「ヌル((00)16)文字挿入」を設定したときに,ヌル((00)16)文字挿入できる範囲を指定します。

(6) データキーの動作表示サービス名.DCDTTF=

データキー(106キーボードではCtrl+Endキー)を押したときの動作を指定します。

(7) 入力直後APへ制御を渡す(自動送信)動作表示サービス名.DCAENT=

入力直後APへ制御を渡す(自動送信)動作を指定します。なお,コンボボックス,またはスピンボックスの値をホイールマウスで変更している間は,この設定項目の内容にかかわらず,自動送信はされません。自動送信属性を指定したコンボボックス,またはスピンボックスの値をホイールマウスで変更するとき,ホイールマウスで値を変更したあとに,他オブジェクトにフォーカスを移動させると,自動送信が行われます。

(8) リストボックスの動作表示サービス名.DCMLSM=

リストボックスでのマウス動作を指定します。

(9) 強制確定キーの動作

強制確定キーの動作を指定します。

(a) PA1〜3/Break/Screenキーを強制確定キーにする表示サービス名.DCSRED=
(b) 入力済みデータを送らない表示サービス名.DCSXPI=

(10) コピー&ペーストモード表示サービス名.DCCPMD=

フィールドボックス,およびCUI画面でのコピー&ペースト動作のモードを指定します。

GUI画面については,どちらを選択しても単一フィールドになります。

(11) タブ/改行コードをペーストする表示サービス名.DCDCCP

テキストエディタなどからXMAP3の実行時の画面にコピー&ペーストするときに,タブまたは改行コードもペーストするかどうかを指定します。コピー&ペーストモードで「単一フィールド」を選択している場合に指定できます。

(12) コピー&ペースト操作キー表示サービス名.DCCPKY=

コピー&ペースト操作をするキーを指定します。

なお,Ctrl+C&Ctrl+V指定のとき,ショートカットキー指定にCtrl+C&Ctrl+Vがあった場合,ショートカットキーの指定は無効になり,コピー&ペースト動作が優先されます。

(13) マウスによるコピー&ペーストを使用する表示サービス名.DCLCCP=

このオプションは,旧バージョンのXMAP3での操作との互換性を保つための機能です。現在のWindowsシステムで提供されるコピー&ペーストやマウスの標準操作とは異なりますので,一般には使用しないでください。この項目をチェックしなくても,マウスのドラッグでコピー範囲を選択する機能は使用できます。

(14) カーソルキーの動作表示サービス名.DCCURS=

CUI画面,およびGUI画面のフィールドボックスでのカーソルキーの動作を指定します。動作の詳細については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド 画面編」を参照してください。

(15) カーソルと連動したスクロール表示サービス名.DCSLCR=

CUI画面,およびGUI画面のフィールドボックスのスクロールバーの操作で,カーソルがウィンドウまたはフィールドボックスの端にきたとき,ウィンドウやフィールドボックスをスクロールしてカーソルを見える状態にするかどうかを指定します。

(16) スクロール量

GUI画面のフィールドボックスでのスクロールの単位を指定します。

(a) 縦スクロール量表示サービス名.DCVRSL=

縦方向のスクロールの単位を0124行で指定します。なお,ホイールマウスでスクロールする場合,指定したスクロール量は,ホイールマウスを1メモリ回転させたときのスクロール量になります。

(b) 横スクロール量表示サービス名.DCHRSL=

横方向のスクロールの単位を0180けたで指定します。なお,ホイールマウスによる横スクロールには対応していません。

(17) スクロール時のカーソル移動表示サービス名.DCCRSL=

CUI画面,およびGUI画面のフィールドボックスで,スクロール動作によってカーソルが見えない状態になったとき,カーソルをスクロールアウトしないで,常に見える状態にするかどうかを指定します。

(18) 入力フィールドがない場合のカーソルキー動作表示サービス名.DCCUAK=

GUI画面のフィールドボックスに入力フィールドがない場合のカーソルキー動作を指定します。

(19) 画面を一部上書きする場合のスクロール状態表示サービス名.DCKPSL=

GUI画面のフィールドボックスで,表示形態が「一部上書」で同じ画面を表示する場合,スクロール状態を,前回と同じ状態に維持するかどうかを指定します。表示形態が「全面書換」の場合,スクロール状態の指定は無効となります。

(20) 候補選択コントロール(単一選択)の動作表示サービス名.DCSGSL=

ラジオボタンおよび単一選択リストボックスで,フォーカスが位置づいた項目を自動的に選択状態とするかどうかを指定します。

(21) コンボボックスのメニューが閉じているときの動作表示サービス名.DCCMCS=

コンボボックスのメニューが表示されていないときに,カーソルキーを押したときの動作を指定します。なお,この設定項目の設定内容にかかわらず,ホイールボタンを回転させた場合は,メニューを選択します。

(22) キーバインド定義*.COKYFC=

キーの割り当てを指定します。このオプションは,すべてのサービスで共通となり,各サービスに指定できません。なお,表示サービス名には,必ず*を指定してください。

(23) 論理ハードコピー出力先の印刷サービス名表示サービス名.DCPSNM=

OLTP(TP1/NET/XMAP3)構成で,XMAP3画面の表示中に「Ctrl+P」(印刷キー処理)操作によって,CUI画面およびGUI画面のフィールドボックスを対象に,画面そのものの印刷ではなく,オブジェクトの文字データやけい線などを論理的に印刷する論理ハードコピーを行います。その印刷の出力先である印刷サービス名を指定します。