画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
5.2.4 スタンドアロンシステム構成の設定例
- システム構成
- 実行環境の設定
スタンドアロン構成で画面を使用する場合,基本的には,XMAP3で実行環境の設定をしなくてもAPを実行できます。キーの割り当て,表示色や表示文字などの標準設定を変更したい場合だけ,表示・印刷セットアップの[キー割当][表示色][表示文字]などの該当するタブで変更してください。
スタンドアロン構成で使用する場合,画面の仮想端末名はDSP001で固定です。通常は,仮想端末に関する設定を変更する必要はありません。
プリンタを利用するには,使用するプリンタに対応したプリンタドライバの組み込みと,Windows上でのプリンタの設定が前提となります。
(a) Windowsで設定した「通常使うプリンタ」で印刷する場合
- システム構成
- 実行環境の設定
Windows上で「通常使うプリンタ」として設定したプリンタでXMAP3の帳票を印刷したい場合には,基本的に,XMAP3の実行環境の設定は必要ありません。
(b) Windowsでのプリンタの設定に関係なく,常に特定のプリンタで印刷する場合
スタンドアロン構成のPCに複数のプリンタを接続している環境で,特定のプリンタだけでXMAP3の帳票を印刷したい場合の設定について説明します。
- システム構成
- 実行環境の設定
- 「表示・印刷セットアップ」を起動して[プリンタ]タブを表示します。
- 「使用環境」に「スタンドアロン」を選択します。
- 「仮想端末名」に任意の仮想端末名を指定します。通常は「PRT001」を指定します。PRT001を指定する場合[プリンタ]タブ上の一覧に表示されているので,仮想端末名から選択し,[編集]ボタンをクリックして編集領域に反映します。
- 「サービス名」に任意のサービス名を指定します。通常は「#PRT1」を指定します。
- 「プリンタ名(ドライバ名)」に,帳票を出力したいプリンタを指定します。このリストには,Windowsで設定したプリンタだけが表示されます。指定したいプリンタが候補に現れない場合は,いったん設定を中止してWindows上でプリンタの設定を追加してください。
- 「印刷モード」で使用するプリンタに適した印刷モードを指定します。なお,使用するプリンタが240dpi以上の解像度を持つページプリンタであれば,通常は「GDI:ページプリンタ」を指定することをお勧めします。
- その他の設定項目については,必要に応じて,設定を変更してください。
- [プリンタ]タブの[編集更新]/[追加]ボタンをクリックし,上記の設定を確定します。
- [表示・印刷セットアップ]ダイアログの[OK]ボタンまたは[更新]ボタンをクリックすると設定内容がファイルに登録されます。
なお,[プリンタ]タブで[追加]ボタンをクリックしないで,[表示・印刷セットアップ]ダイアログの[OK]ボタンをクリックして終了すると,設定内容はファイルに登録されないので注意してください。
設定を取りやめるときは[キャンセル]ボタンをクリックして終了してください。[更新]ボタンをクリックして,設定内容をファイルに登録していなければ,[初期状態]ボタンをクリックすると,表示・印刷セットアップの起動時の状態に戻すこともできます。
(c) プリンタを2台以上接続して,APの指定で印刷するプリンタを使い分けたい場合
スタンドアロンのPCに複数のプリンタを接続している環境で,APで出力先のプリンタを指定してXMAP3の帳票を印刷したい場合の設定について説明します。
- システム構成
- 実行環境の設定
- 「表示・印刷セットアップ」を起動して[プリンタ]タブを表示します。
- (b)の2.~8.までの手順に従って,1台目のプリンタに関する設定をします。
- 次に,2台目のプリンタに関する設定をします。[プリンタ]タブの「仮想端末名」に1台目のプリンタとは異なる仮想端末名を指定します。通常は「PRT002」などを指定します。
- 「サービス名」に,1台目のプリンタとは異なるサービス名を指定します。通常は「#PRT2」などを指定します。
- 「プリンタ名(ドライバ名)」に,2台目のプリンタとするプリンタ名を指定します。
- 必要に応じて印刷モードなどを指定します。
- [プリンタ]タブの[追加]または[編集更新]ボタンをクリックして2台目のプリンタを設定を確定します。
- 必要に応じて,3台目以降のプリンタに関する設定をします。
- 必要なプリンタの登録が終了したら,[表示・印刷セットアップ]ダイアログの[OK]ボタンをクリックして設定を登録,および終了してください。
- APでの指定
APでのプリンタの使い分けは,AP中で帳票の出力先として指定する仮想端末名を次のように使い分けます。
- 1台目のプリンタに出力する場合:仮想端末名を「PRT001」にする
- 2台目のプリンタに出力する場合:仮想端末名を「PRT002」にする
- システム構成
- 実行環境の設定
標準の仮想端末名は,画面がDSP001で,帳票がPRT001です。また,標準の印刷サービス名は,#PRTです。
(4) ソフトウェア構成
(1)~(3)で説明したスタンドアロン構成に必要なソフトウェア構成を次に示します。
システム構成 |
使用するソフトウェア |
XMAP3 |
コンパイラ※1 |
DB※2 |
画面構成 |
XMAP3/NET(-RTS)または
XMAP3/Enterprise Edition
(-RTS) |
日立COBOL(-RTS),
VC++,またはVC++.NET |
HiRDB※3またはISAM※4 |
プリンタ構成 |
XMAP3/REPORT3(-RTS),XMAP3/NET(-RTS),または
XMAP3/Enterprise Edition
(-RTS) |
日立COBOL(-RTS),
VC++,VC++.NET,またはVB |
画面とプリンタの構成 |
XMAP3/NET(-RTS),または
XMAP3/Enterprise Edition
(-RTS) |
- 注
- -RTSは,Run Time Systemを示します。
- 注※1
- 使用するコンパイラが必要になります。
- 注※2
- DB連携しない業務では,DBに関するソフトウェアは不要です。
- 注※3
- HiRDBのほかに,SQL ServerやORACLEなども使用できます。
- 注※4
- ISAMは,日立COBOLに標準添付されています。
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