画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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4.4.5 表示属性の標準値の変更(画面)

画面定義で新規に貼り付けるオブジェクトの表示属性を変更できます。画面定義での表示属性とは,オブジェクトに出力する文字色,反転表示の有無や,書体などの表示に関する属性をいいます。ここで,設定した内容がドローで定義するときの標準値になります。したがって,オブジェクトに対してシステム独自に統一した表示属性を採用したい場合などには,表示属性の標準値を変更しておけば,ドローでの定義の省力化を図れます。

変更するときは,[表示属性の標準値]ダイアログで,目的のオブジェクトの分類のタブを選択します。

<この項の構成>
(1) キーエントリのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する
(2) ラベルのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する
(3) 選択エントリのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する
(4) 候補選択コントロールのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する
(5) プッシュボタンの表示属性の標準値を変更する
(6) ウィンドウの表示属性の標準値を変更する

(1) キーエントリのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する

キーエントリに分類されるオブジェクトで,表示属性の標準値を変更できるオブジェクトを次に示します。

これらのオブジェクトの表示属性の標準値を変更するときは,[表示属性の標準値]ダイアログの[キーエントリ]タブを選択します。

[図データ]

使用目的別に,表示方法や文字色など,ドローで定義するときの標準値となる表示属性を変更します。[表示属性の標準値]ダイアログで次の操作をしたあと,[OK]ボタンをクリックすると変更できます。

  1. 目的のオブジェクトを「テキストの種別」のドロップダウンリストから選択し,さらに「使用目的」のリストボックスから,表示属性の標準値を変更したい使用目的を選びます。
  2. [更新]ボタンをクリックすると,[表示属性の標準値の更新]ダイアログが表示されます。このダイアログで,設定項目のコンボボックスから変更したい属性を選びます。使用目的の表示属性を設定したら[OK]ボタンをクリックして,[表示属性の標準値の更新]ダイアログを閉じます。

キーエントリのオブジェクトの表示属性の標準値の標準設定値を表4-15に,変更できる表示属性を表4-16に示します。

表4-15 表示属性の標準値の標準設定値(キーエントリ)

種別 使用
目的
標準値の標準設定値
入出力
テキスト
数字 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
詳細目的:モジュラスチェックなし
反転表示:標準表示
背景色 :白
文字色 :黒
文字の書体:標準
金額
数値
日本語
カナ
英数
表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
背景色 :白
文字色 :黒
文字の書体:標準
入出力
時刻
テキスト
時刻 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
文字の書体:標準
背景色 :白
文字色 :黒
入出力
日付
テキスト
日付 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
文字の書体:標準
背景色 :白
文字色 :黒
入出力
フィールド
数字 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
詳細目的:モジュラスチェックなし
反転表示:標準表示
文字色 :黒
金額
数値
日本語
カナ
英数
表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
文字色 :黒
入出力
時刻
フィールド
時刻 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
文字色 :黒
入出力
日付
フィールド
日付 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
文字色 :黒

表4-16 表示属性の標準値の変更できる属性(キーエントリ)

設定項目 変更できる属性
表示方法 入力可能−標準表示,入力可能−文字だけ非表示,
入力不可−標準表示,入力不可−グレーアウト表示,
入力不可−文字だけ非表示,入力不可−全体非表示
遷移条件 手動・右寄せ,手動・全桁必須,手動スキップ,自動スキップ
詳細目的 モジュラスチェックあり,モジュラスチェックなし
反転表示 標準表示,反転表示
背景色 白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明
文字色 白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー
文字の書体 標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシック

オブジェクトによって,有効となる設定項目が異なります。

(2) ラベルのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する

ラベルに分類されるオブジェクトで,表示属性の標準値を変更できるオブジェクトを次に示します。

これらのオブジェクトの表示属性の標準値を変更するときは,[表示属性の標準値]ダイアログの[ラベル]タブを選択します。

[図データ]

使用目的別に,表示方法や文字色など,ドローで定義するときの標準値となる表示属性を変更します。変更方法は,キーエントリのオブジェクトの場合と同様です。

ラベルのオブジェクトの表示属性の標準値の標準設定値を表4-17に,変更できる表示属性を表4-18に示します。

表4-17 表示属性の標準値の標準設定値(ラベル)

種別 使用目的 標準値の標準設定値
固定
テキスト
日本語
英数
表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
背景色 :透明(枠なし)
文字色  :黒
文字の書体:標準
テキスト揃え:左
出力
テキスト
数字
日本語
英数
表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
背景色 :透明(枠なし)
文字色  :黒
文字の書体:標準
出力時刻
テキスト
時刻 表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
背景色 :透明(枠なし)
文字色  :黒
文字の書体:標準
入出力日付
テキスト
日付 表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
背景色 :透明(枠なし)
文字色  :黒
文字の書体:標準
予約
テキスト
表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
背景色 :透明(枠なし)
文字色  :黒
文字の書体:標準
固定
フィールド
日本語
英数
表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
文字色  :黒
テキスト揃え:左
出力
フィールド
数字
日本語
英数
表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
文字色 :黒
出力時刻
フィールド
時刻 表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
文字色  :黒
出力日付
フィールド
日付 表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
文字色  :黒
予約
フィールド
表示方法:標準表示
反転表示:標準表示
文字色  :黒

(凡例)
−:なし。

注※
予約テキストおよび予約フィールドは,OLTPサーバ構成で使用できる機能です。OLTPサーバ構成は,XMAP3/NETおよびXMAP3/Enterprise Editionで使用できます。

表4-18 表示属性の標準値の変更できる属性(ラベル)

設定項目 変更できる属性
表示方法 標準表示,グレーアウト表示,文字だけ非表示,全体非表示
反転表示 標準表示,反転表示
背景色 白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明,透明(枠なし)
文字色 白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー
文字の書体 標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシック

オブジェクトによって,有効となる設定項目が異なります。

(3) 選択エントリのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する

選択エントリに分類されるオブジェクトで,表示属性の標準値を変更できるオブジェクトを次に示します。

これらのオブジェクトの表示属性の標準値を変更するときは,[表示属性の標準値]ダイアログの[選択エントリ]タブを選択します。なお,この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

[図データ]

表示方法や文字色など,ドローで定義するときの標準値となる表示属性を変更します。[表示属性の標準値]ダイアログで次の操作をしたあと,[OK]ボタンをクリックすると変更できます。

  1. 表示属性の標準値を変更したいオブジェクトを「種別」のドロップダウンリストから選びます。
  2. [更新]ボタンをクリックすると,[表示属性の標準値の更新]ダイアログが表示されます。このダイアログで,設定項目のコンボボックスから変更したい属性を選びます。表示属性を設定したら[OK]ボタンをクリックして,[表示属性の標準値の更新]ダイアログを閉じます。

選択エントリのオブジェクトの表示属性の標準値の標準設定値を表4-19に,変更できる表示属性を表4-20に示します。

表4-19 表示属性の標準値の標準設定値(選択エントリ)

種別 標準値の標準設定値
ポップアップ
テキスト
表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
メニュー動作:選択時に閉じる
背景色 :白
文字色 :黒
文字の書体:標準
ポップアップ
フィールド
表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
メニュー動作:選択時に閉じる
文字色 :黒
コンボボックス 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:自動スキップ
反転表示:標準表示
背景色 :白
文字色 :黒
文字の書体:標準
スピンボックス 表示方法:入力可能−標準表示
遷移条件:手動スキップ
反転表示:標準表示
背景色 :白
文字色 :黒
文字の書体:標準

表4-20 表示属性の標準値の変更できる属性(選択エントリ)

設定項目 変更できる属性
表示方法 入力可能−標準表示,入力可能−文字だけ非表示,
入力不可−標準表示,入力不可−グレーアウト表示,
入力不可−文字だけ非表示,入力不可−全体非表示
遷移条件 手動スキップ・右寄せ,手動スキップ・全桁必須,
手動スキップ,自動スキップ
反転表示 標準表示,反転表示
背景色 白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明
文字色 白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー
文字の書体 標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシック
メニュー動作 選択時に閉じる,選択時に閉じない

オブジェクトによって,有効となる設定項目が異なります。

(4) 候補選択コントロールのオブジェクトの表示属性の標準値を変更する

候補選択コントロールに分類されるオブジェクトで,表示属性の標準値を変更できるオブジェクトを次に示します。

これらのオブジェクトの表示属性の標準値を変更するときは,[表示属性の標準値]ダイアログの[候補選択コントロール]タブを選択します。なお,この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

[図データ]

表示方法や文字色など,ドローで定義するときの標準値となる表示属性を変更します。変更方法は,選択エントリのオブジェクトの場合と同様です。

候補選択コントロールのオブジェクトの表示属性の標準値の標準設定値を表4-21に,変更できる表示属性を表4-22に示します。

表4-21 表示属性の標準値の標準設定値(候補選択コントロール)

種別 標準値の標準設定値
リストボックス ボックスの文字色:黒
文字の書体   :標準
背景色     :白
ラジオボタン 文字の書体   :標準
背景色     :透明
ラベル色    :黒
ボタンの表示方法:標準表示
不活性(選択できない状態にする):活性
チェックボタン 文字の書体   :標準
背景色     :透明
ラベル色    :黒
ボタンの表示方法:標準表示
不活性(選択できない状態にする):活性
トグルフィールド トグル種別   :チェック(レ)
文字色     :黒
不活性(選択できない状態にする):活性
自動スキップ  :自動

表4-22 表示属性の標準値の変更できる属性(候補選択コントロール)

種別 設定項目 変更できる属性
リストボックス ボックス属性 文字色 白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー
文字の書体 標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシック
背景色 白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明,透明(枠なし)
ラジオボタン,
チェックボタン
ボックス属性 文字の書体 標準(XMAP3の標準フォント),明朝,ゴシック
背景色 白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明,透明(枠なし)
ラベル属性 ラベル/文字列 白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー
ボタンの表示方法 標準表示,全体非表示
不活性(選択できない状態にする) 活性,不活性
トグル
フィールド
トグルの種別 チェック(レ),○/×,Y/N
トグルの色 白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー
不活性(選択できない状態にする) 活性(オフ),不活性(オン)
自動スキップ(選択したらほかのフィールドにカーソルを移す) 手動スキップ(オフ),自動スキップ(オン)

(5) プッシュボタンの表示属性の標準値を変更する

プッシュボタンの表示属性の標準値を変更するときは,[表示属性の標準値]ダイアログの[プッシュボタン]タブを選択します。なお,この設定は,定義対象がGUI画面の場合だけ有効になります。

[図データ]

フォーカス遷移や文字色など,ドローで定義するときの標準値となる表示属性を変更します。変更方法は,選択エントリのオブジェクトの場合と同様です。

プッシュボタンの表示属性の標準値の標準設定値を表4-23に,変更できる表示属性を表4-24に示します。

表4-23 表示属性の標準値の標準設定値(プッシュボタン)

種別 標準値の標準設定値
プッシュボタン 文字の書体   :標準
フォーカス遷移 :対象にする
背景色     :透明
文字色     :黒
ボタンの表示方法:標準表示
不活性(選択できない状態にする):活性

表4-24 表示属性の標準値の変更できる属性(プッシュボタン)

種別 設定項目 変更できる属性
プッシュ
ボタン
ボックス属性 書体 標準,明朝,ゴシック
フォーカス遷移の対象としない 対象にする,対象にしない
背景色 白,赤,緑,青,ライトレッド,ライトブルー,黄,グレー,黒,ダークグレー,ライトグレー,ダークグリーン,ライトグリーン,ライトイエロー,ダークブルー,透明,透明(枠なし)
ラベル属性 ラベル/文字色 白,赤,緑,青,紫,空,黄,黒,ダークレッド,ダークブルー,ダークグリーン,ダークイエロー
ボタンの表示方法 標準表示,全体非表示
不活性(選択できない状態にする) 活性,不活性

(6) ウィンドウの表示属性の標準値を変更する

ウィンドウの表示属性の標準値を変更するときは,[表示属性の標準値]ダイアログの[ウィンドウ属性]タブを選択します。

[図データ]

表示形態,入力・選択状態の扱いや,モジュラスアルゴリズムなど,ドローで定義するときの標準値となる表示属性を変更します。[表示属性の標準値]ダイアログで次の操作をしたあと,[OK]ボタンをクリックすると変更できます。

  1. ウィンドウ属性の設定で,変更したいオブジェクトのドロップダウンリストから目的の表示属性を選びます。また,チェックボタンのオン/オフを切り替えます。
  2. 表示属性を設定したら[OK]ボタンをクリックして,[表示属性の標準値の更新]ダイアログを閉じます。

ウィンドウ属性の表示属性の標準値の標準設定値を表4-25に,変更できる表示属性を表4-26に示します。

表4-25 表示属性の標準値の標準設定値(ウィンドウ属性)

種別 標準値の標準設定値
ウィンドウ属性 表示形態       :自動
入力・選択状態の扱い :状態を維持1
入力フィールドの扱い :入力データを変更しない2
キーボードのロック状態を解除する:チェックオン
ウィンドウを表示した時にアラームを鳴らす:チェックオフ
モジュラスアルゴリズム:チェック10

注※1
GUI画面のとき

注※2
CUI画面のとき

表4-26 表示属性の標準値の変更できる属性(ウィンドウ属性)

設定項目 変更できる属性
表示形態 自動,一部上書,全面書換
入力・選択状態の扱い1 初期状態,未入力・未選択,状態を維持
入力フィールドの扱い2 入力データをAPに返す,入力データを変更しない,入力データを消去する
キーボードのロック状態を解除する チェックオン,チェックオフ
ウィンドウを表示した時にアラームを鳴らす チェックオフ,チェックオン
モジュラスアルゴリズム チェック10,チェック11

注※1
GUI画面のとき

注※2
CUI画面のとき