画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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4.3.1 ターゲット環境の設定

ターゲット環境の設定の概要と設定方法について説明します。

<この項の構成>
(1) ターゲット環境の設定とは
(2) ターゲットの種類と内容
(3) ターゲット別の利用可能な機能
(4) ターゲット設定の操作

(1) ターゲット環境の設定とは

ターゲット環境の設定では,XMAP3で作成する画面・帳票を利用する環境を設定します。この設定をすると,ドローによる画面・帳票の作成からテスト,マップ生成,関連ドキュメントの出力まで,ターゲットに対応した開発ができるようになります。なお,ターゲット環境の設定は,XMAP3/Enterprise Editionで設定できます。

(2) ターゲットの種類と内容

ターゲットとして設定できる環境の種類と内容を次の表に示します。

表4-4 ターゲットの種類と内容

ターゲットの種類 内容
VOS3用の画面帳票開発 VOS3で利用できるパネル定義文および書式オーバレイ記述文を生成する環境
VOS1用の画面・帳票開発 VOS1で利用できるパネル定義文および書式オーバレイ記述文を生成する環境
VOSK用の画面・帳票開発 VOSKで利用できるパネル定義文および書式オーバレイ記述文を生成する環境
メインフレーム−PC分散用の画面・帳票開発 メインフレーム側にユーザアプリケーションを置いたまま,PC側のXMAP3を利用(マッピング処理の全面分散)できるマップを生成する環境
WS AIX(文字コード:シフトJIS)用の画面・帳票開発 AIX(文字コード:シフトJIS)で利用できるマップを生成する環境
AIX(文字コード:EUC)用の画面・帳票開発 AIX(文字コード:EUC)で利用できるマップを生成する環境
HP-UX(文字コード:シフトJIS)用の画面・帳票開発 HP-UX(文字コード:シフトJIS)で利用できるマップを生成する環境
Solaris(文字コード:シフトJIS)用の画面・帳票開発 Solaris(文字コード:シフトJIS)で利用できるマップを生成する環境
Solaris(文字コード:EUC)用の画面・帳票開発 Solaris(文字コード:EUC)で利用できるマップを生成する環境
Linux(文字コード:EUC)用の画面・帳票開発 Linux(文字コード:EUC)で利用できるマップを生成する環境
PC Windows用の画面・帳票開発 Windowsで利用できるマップを生成する環境

(3) ターゲット別の利用可能な機能

ターゲット設定によって,開発工程で利用できる機能に違いがあります。ターゲット別の利用可能な機能一覧を次の表に示します。

表4-5 ターゲット別の利用可能な機能一覧


機能

大分類

小分類
ターゲット
PC WS
メインフレーム-PC分散

VOS3
VOS1
VOSK
Windows AIX(シフトJIS)
AIX(EUC)
HP-UX
Solaris(シフトJIS)
Solaris(EUC)
Linux
ドロー
セット
アップ
マップ名
のけた数
6けた
7けた × × × ×
エンディ
アン
リトル × × ×
ビッグ ×
ドロー 定義種別 GUI画面
(一次/二次)
※1 ※1 ※1 ※1 ×
CUI画面 ※1 ※1 ※1 ※1 ※2
けい線帳票
(カット/連続紙)
※1 ※1 ※1 ※1 ※2
プレプリント帳票
(カット/連続紙)
※1 ※1 ※1 ※1 ×
網掛け帳票 ※1 ※1 ※1 ※1 ※2
グラフィック帳票 ※1 ※1 ※1 ※1 ※2
書式オーバレイ ※1 ※1 ※1 × ※3
適用言語 COBOL言語 ※1 ※1 ※1 ※1 ※2
C言語※4 ※1 ※1 ※1 × ×
テスト表示・テスト印刷 ※5 ※5 ※5 ※5 ※5
テスト支援 ※6 ※6 ※6 ※6 ×※7
ユティ
リティ
マップ生成 ※1 ※1 ※1 ※1 ×
エクスポート × × × ×
ドキュメンテーション支援 ※8 ※8 ※8 ※8 ※9

(凡例)
○:利用できる。
×:利用できない。

注※1
ターゲットで利用可能なマップファイルを出力します。

注※2
ターゲットで利用可能なパネル定義文ファイルを出力します。

注※3
タイプ1/2/R書式用の書式記述文ファイルはユティリティのエクスポートで作成します。

注※4
Javaインタフェースを使用する場合は,C言語用としてドローで定義します。なお,Javaの場合は,ターゲットで利用できるのは「Windows用の画面・帳票開発」だけです。

注※5
ターゲットで出力する内容で表示・印刷します。

注※6
ターゲットで利用可能なマップファイルを基にテスト表示およびテスト印刷します。

注※7
ターゲットをVOS3,VOS1,VOSKにすると,マップファイルの出力がないため,テスト支援は利用できません。テストが必要な場合は,ターゲットをPCにして,マップファイルを作成してからテスト支援を利用してください。

注※8
各ターゲット用にドローが出力するファイル(マップファイル,パネル定義文ファイル)と同等の内容で出力します。

注※9
ターゲットがVOS3,VOS1,VOSKの書式オーバレイはPCの形式で出力します。

(4) ターゲット設定の操作

ターゲット設定の操作を次に示します。

  1. [ドローセットアップ]ダイアログの[運用管理者用の設定]をクリックしてから,[ターゲット設定]ボタンをクリックします。
    [ターゲット環境の設定]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  2. 必要なターゲットを選択して,[OK]ボタンをクリックします。
    [ドローセットアップ]ダイアログに戻ります。