蓄積した印刷データを各拠点のプリンタで印刷するデータの流れを次に示します。

図2-6　蓄積した印刷データを各拠点のプリンタで印刷するデータの流れ

1. 印刷要求
   ユーザーが，印刷要求を業務アプリケーションに送ります。
   
2. 印刷データの呼び出し
   業務アプリケーションが，拠点サーバ内の蓄積ファイルから印刷データ（EPF形式ファイル）を呼び出します。
   このとき，複数の蓄積ファイルのデータを統合して，一つの印刷データとして呼び出すこともできます。蓄積したデータの統合については，「2.4　蓄積したデータの統合」を参照してください。
   
3. 印刷
   指定した拠点プリンタから印刷されます。
   

蓄積したデータを拠点サーバで印刷するときの，起動部品の設定方法を次に示します。

1. 印刷範囲の設定
   印刷範囲を設定します。
   印刷範囲を設定する項目を，次に示します。
   

   印刷範囲の設定	起動部品の設定項目	指定する値
   印刷開始ページ	RS-ActiveX起動部品：PrintStartPageプロパティ RS-Java起動部品：setPrintStartPageメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/spオプション	1〜999,999
   印刷終了ページ	RS-ActiveX起動部品：PrintEndPageプロパティ RS-Java起動部品：setPrintEndPageメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/epオプション	1〜999,999

2. 蓄積先のサーバの設定
   帳票が蓄積されているサーバのIPアドレスを設定します。
   蓄積先のサーバのIPアドレスを設定する項目を，次に示します。
   

   蓄積先のサーバの設定	起動部品の設定項目	指定する値
   蓄積先のサーバのIPアドレス	RS-ActiveX起動部品：ServerAddressプロパティ RS-Java起動部品：setServerAddressメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/svrオプション	255.255.255.255形式

3. ジョブIDの設定
   蓄積ファイルのジョブIDを設定します。
   蓄積ファイルのジョブIDを設定する項目を，次に示します。
   

   ジョブIDの設定	起動部品の設定項目	指定する値
   蓄積ファイルのジョブID	RS-ActiveX起動部品：SearchJobIDプロパティ RS-Java起動部品：setSearchJobIDメソッド，またはsetSearchJobIDMultiメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/idオプション	ジョブID（36バイト以内の文字列）

4. プリンタの設定
   必要に応じて，印刷時に使用する拠点サーバのプリンタやトレイを設定します。設定しないときは，蓄積ファイルの属性値に従って出力先を決定します。
   拠点サーバのプリンタの指定方法は，プリンタクラス名，プリンタ名，および帳票振り分け定義の3種類の指定方法を選択できます。
   拠点サーバのプリンタを設定する項目を，次に示します。
   

   拠点サーバのプリンタの設定		起動部品の設定項目	指定する値
   プリンタの指定方法		RS-ActiveX起動部品：PrinterSelectModeプロパティ RS-Java起動部品：setPrinterSelectModeメソッド	0（プリンタクラス名で指定する） 1（プリンタ名で指定する） 2（帳票振り分け定義で指定する）
   		RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/smオプション	class（プリンタクラス名で指定する） printer（プリンタ名で指定する） group（帳票振り分け定義で指定する）
   プリンタクラス名		RS-ActiveX起動部品：PrinterClassNameプロパティ RS-Java起動部品：setPrinterClassNameメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/prcオプション	プリンタクラス名（80バイト以内の文字列）
   プリンタ名	OS上のプリンタ名	RS-ActiveX起動部品：ServerPrinterNameプロパティ RS-Java起動部品：setServerPrinterNameメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/lspオプション	プリンタ名（80バイト以内の文字列）
   	OS上のプリンタのトレイ名	RS-ActiveX起動部品：ServerTrayNameプロパティ RS-Java起動部品：setServerTrayNameメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/lstオプション	トレイ名（80バイト以内の文字列）
   帳票振り分け定義		RS-ActiveX起動部品：GroupNameプロパティ RS-Java起動部品：setGroupNameメソッド RS-コマンド起動部品：eurpmlscコマンドの/groupオプション	帳票振り分け定義（80バイト以内の文字列）

5. 印刷付加情報の設定
   必要に応じて，印刷付加情報（印刷部数，用紙の向きなど）を設定します。
   
6. 拠点サーバでの印刷
   サーバに蓄積された印刷データが呼び出され，指定したプリンタのトレイで帳票が印刷されます。