帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR Print Manager 帳票出力

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2.5.2 クライアントPCのプリンタで印刷する

クライアントPCのプリンタで印刷するときのデータの流れや印刷手順について説明します。

<この項の構成>
(1) データの流れ
(2) 起動部品の設定

(1) データの流れ

蓄積した印刷データをクライアントPCのプリンタで印刷するデータの流れを次に示します。

(a) 蓄積した印刷データをクライアントPCに転送する場合

図2-7 蓄積した印刷データをクライアントPCに転送する場合のデータの流れ

[図データ]

  1. 印刷要求
    ユーザーが,印刷要求を業務アプリケーションに送ります。
  2. 印刷データの呼び出し
    業務アプリケーションが,拠点サーバ内の蓄積ファイルから印刷データ(EPF形式ファイル)を呼び出します。
    このとき,複数の蓄積ファイルのデータを統合して,一つの印刷データとして呼び出すこともできます。蓄積したデータの統合については,「2.4 蓄積したデータの統合」を参照してください。
  3. 印刷データ転送
    EUR Print Manager - Report Serverは,生成された印刷データ(EPF形式ファイル)をクライアントPCに転送します。
  4. プレビューまたは印刷
    クライアントPCでプレビューしたり,指定したクライアントPCのプリンタから印刷したりできます。
(b) 蓄積した印刷データを複数のクライアントPCへ配布する場合

図2-8 蓄積した印刷データを複数のクライアントPCへ配布する場合のデータの流れ

[図データ]

印刷データの呼び出し
1. 印刷要求
ユーザーが,印刷要求を業務アプリケーションに送ります。
2. 印刷データの呼び出し
業務アプリケーションが,拠点サーバ内の蓄積ファイルから印刷データ(EPF形式ファイル)を呼び出します。
このとき,複数の蓄積ファイルのデータを統合して,一つの印刷データとして呼び出すこともできます。蓄積したデータの統合については,「2.4 蓄積したデータの統合」を参照してください。
配布印刷
手順2.で呼び出した印刷データを次の手順を繰り返すことで,複数のクライアントPCに配布します。
3. 印刷データ転送
EUR Print Manager - Adapterは,生成された印刷データ(EPF形式ファイル)を,印刷管理サーバ内のEUR Print Managerを経由して複数のクライアントPCに転送します。
4. プレビューまたは印刷
配布先のクライアントPCでプレビューしたり,指定したクライアントPCのプリンタから印刷したりできます。

(2) 起動部品の設定

蓄積したデータをクライアントPCで印刷するときの,起動部品の設定方法を次に示します。

  1. 蓄積先のサーバの設定
    帳票が蓄積されているサーバのIPアドレスを設定します。
    蓄積先のサーバのIPアドレスを設定する項目を,次に示します。
    蓄積先のサーバの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    蓄積先のサーバのIPアドレス RS-ActiveX起動部品:ServerAddressプロパティ
    RS-Java起動部品:setServerAddressメソッド
    RS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンドの/svrオプション
    255.255.255.255形式
  2. ジョブIDの設定
    蓄積ファイルのジョブIDを設定します。
    蓄積ファイルのジョブIDを設定する項目を,次に示します。
    ジョブIDの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    蓄積ファイルのジョブID RS-ActiveX起動部品:SearchJobIDプロパティ
    RS-Java起動部品:setSearchJobIDメソッド,またはsetSearchJobIDMultiメソッド
    RS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンドの/idオプション
    ジョブID(36バイト以内の文字列)
  3. クライアントPCの設定
    クライアントPCのIPアドレスを指定します。
    クライアントPCを設定する項目を,次に示します。
    クライアントPCの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    IPアドレス RS-ActiveX起動部品:ClientAddressプロパティ
    RS-Java起動部品:setClientAddressメソッド
    RS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンドの/clientオプション
    255.255.255.255形式
  4. ダイアログの設定
    帳票を受信したときにダイアログを表示するかどうかを設定します。
    ダイアログを設定する項目を,次に示します。
    ダイアログの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    ダイアログを表示するかどうか RS-ActiveX起動部品:DispPrintDlgプロパティ
    RS-Java起動部品:setDispPrintDlgメソッド
    0(対話型印刷)
    1(自動印刷)
    2(対話型印刷プレビュー表示)
    3(全自動印刷)※1
    4(対話型印刷プレビュー表示限定)※2
    RS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンドの/dialogオプション dialog:(対話型印刷)
    auto:(自動印刷)
    preview:(対話型印刷プレビュー表示)
    fullauto:(全自動印刷)※1
    pvonly:(対話型印刷プレビュー表示限定)※2

    注※1 印刷実行時に印刷中のダイアログが表示されません。

    注※2 印刷は実行できません。


  5. クライアントPCのプリンタの設定
    必要に応じて,印刷時に使用するクライアントPCのプリンタやトレイを設定します。設定しないときは,蓄積ファイルの属性値に従って出力先を決定します。
    クライアントPCのプリンタの設定方法は,プリンタクラス名とプリンタ名の2種類の指定方法を選択できます。
    クライアントPCのプリンタを設定する項目を,次に示します。
    クライアントPCのプリンタの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    プリンタクラス名 RS-ActiveX起動部品:PrinterClassNameプロパティ
    RS-Java起動部品:setPrinterClassNameメソッド
    RS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンドの/prcオプション
    プリンタクラス名(80バイト以内の文字列)
    プリンタ名
     
    OS上のプリンタ名 RS-ActiveX起動部品:ClientPrinterNameプロパティ
    RS-Java起動部品:setClientPrinterNameメソッド
    RS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンドの/pオプション
    プリンタ名(80バイト以内の文字列)
    OS上のプリンタのトレイ名 RS-ActiveX起動部品:ClientTrayNameプロパティ
    RS-Java起動部品:setClientTrayNameメソッド
    RS-コマンド起動部品:eurpmlscコマンドの/tオプション
    トレイ名(80バイト以内の文字列)
  6. 印刷付加情報の設定
    必要に応じて,印刷付加情報(印刷部数,用紙の向きなど)を設定します。
  7. クライアントPCでの印刷
    蓄積時または印刷時に設定したダイアログの設定によって,手順が異なります。
    自動印刷する場合
    サーバに蓄積された印刷データがクライアントPCに転送され,蓄積時に指定したクライアントPCのプリンタで帳票が印刷されます。
    全自動印刷する場合
    サーバに蓄積された印刷データがクライアントPCに転送され,蓄積時に指定したクライアントPCのプリンタで帳票が印刷されます。その際,印刷中のダイアログが表示されません。
    対話型印刷する場合
    サーバに蓄積された印刷データがクライアントPCに転送されると,クライアントPCに[印刷先指定]ダイアログが表示されます。ダイアログを操作して帳票を印刷する手順については,「4.6.3 クライアントPCでの対話型印刷」を参照してください。
    プレビュー表示する場合
    サーバに蓄積された印刷データがクライアントPCに転送されると,クライアントPCでプレビューウィンドウが表示されます。[印刷]ボタンをクリックすると[印刷先指定]ダイアログが表示されます。ダイアログを操作して帳票を印刷する手順については,「4.6.3 クライアントPCでの対話型印刷」を参照してください。