帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR Print Manager 帳票出力

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1.4.1 帳票を自動印刷する手順

クライアントPCで帳票を自動印刷する手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) クライアントPCの設定
(2) 印刷管理サーバの設定

(1) クライアントPCの設定

クライアントPCでの自動印刷では,クライアントPCのプリンタクラスを設定します。

クライアントPCのプリンタクラスは各クライアントPCで設定しますが,設定内容をクライアントプリンタクラス定義ファイルに保存して,ひな型として各クライアントPCに配布することもできます。配布したファイルを使えば,各クライアントPCでプリンタクラスを設定する手間が省けます。

クライアントPCの自動印刷での設定方法を次に示します。

  1. 出力先の設定
    クライアントPCのプリンタクラス,プリンタ名とトレイ名の直接指定のどちらかで出力先を指定できます。プリンタ名とトレイ名の直接指定は印刷管理サーバで設定します。
    • クライアントPCのプリンタクラス
      クライアントPCのプリンタとトレイを組み合わせたものを,プリンタクラスとして管理します。帳票出力時にプリンタクラスを選択すれば,指定したプリンタのトレイに帳票が出力されます。
      クライアントPCのプリンタクラスを設定する方法については「4.5 クライアントプリンタクラスの設定」を参照してください。

(2) 印刷管理サーバの設定

印刷管理サーバの設定方法を次に示します。

  1. 印刷方法の設定
    帳票を印刷する方法を設定します。
    印刷方法を設定する項目を,次に示します。
    印刷方法の設定 起動部品の設定項目 指定する値
    印刷方法 ActiveX起動部品:PrintModeプロパティ
    Java起動部品:setPrintModeメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(PRINTMODEパラメタ)
    1(クライアントPCで印刷する)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/pmオプション cl(クライアントPCで印刷する)
  2. クライアントPCの設定
    クライアントPCのIPアドレスを指定します。
    クライアントPCを設定する項目を,次に示します。
    クライアントPCの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    IPアドレス ActiveX起動部品:ClientAddressプロパティ
    Java起動部品:setClientAddressメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(CLIENTADDRパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/clientオプション
    255.255.255.255形式
  3. ダイアログの設定
    帳票を受信したときにダイアログを表示するかどうかを設定します。
    ダイアログを設定する項目を,次に示します。
    ダイアログの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    ダイアログを表示するかどうか ActiveX起動部品:DispPrintDlgプロパティ
    Java起動部品:setDispPrintDlgメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(DISPPRINTDLGパラメタ)
    1(自動印刷)
    3(全自動印刷)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/dialogオプション auto(自動印刷)
    fullauto(全自動印刷)

    注※ 印刷実行時に印刷中のダイアログが表示されません。


  4. クライアントPCのプリンタの設定
    クライアントPCのプリンタを設定します。クライアントPCのプリンタの設定方法は,プリンタクラス名とプリンタ名の2種類の指定方法を選択できます。
    クライアントPCのプリンタを設定する項目を,次に示します。
    クライアントPCのプリンタ 起動部品の設定項目 指定する値
    プリンタクラス名 ActiveX起動部品:PrinterClassNameプロパティ
    Java起動部品:setPrinterClassNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(PRINTERCLASSNAMEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/prcオプション
    プリンタクラス名(80バイト以内の文字列)
    プリンタ名
     
    OS上のプリンタ名 ActiveX起動部品:ClientPrinterNameプロパティ
    Java起動部品:setClientPrinterNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(CLIENTPRINTERNAMEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/pオプション
    プリンタ名(80バイト以内の文字列)
    OS上のプリンタのトレイ名 ActiveX起動部品:ClientTrayNameプロパティ
    Java起動部品:setClientTrayNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(CLIENTTRAYNAMEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/tオプション
    トレイ名(80バイト以内の文字列)
  5. 帳票ファイルの設定
    印刷する帳票ファイル名を設定します。
    帳票ファイルを設定する項目を,次に示します。
    帳票ファイルの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    帳票ファイルの名前 ActiveX起動部品:ReportFileNameプロパティ
    Java起動部品:setReportFileNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(REPORTNAMEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/rfオプション
    帳票ファイル名(255バイト以内の文字列)
  6. マッピングデータファイル,または帳票セット指定ファイルの設定
    マッピングデータファイル名,または帳票セット指定ファイル名のどちらかを設定します。
    マッピングデータファイル,または帳票セット指定ファイルを設定する項目を,次に示します。
    ユーザーデータファイルの設定 起動部品の設定項目 指定する値
    マッピングデータファイルの名前 ActiveX起動部品:DataFileNameプロパティ
    Java起動部品:setDataFileNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(MAPPINGDATAパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/mapオプション
    マッピングデータファイル名(255バイト以内の文字列)
    帳票セット指定ファイルの名前 ActiveX起動部品:MultiReportSetFileNameプロパティ
    Java起動部品:setMultiReportSetFileNameメソッド
    COBOL起動部品:PrintReport関数(REPORTSETFILEパラメタ)
    コマンド起動部品:eurpmcコマンドの/mrsオプション
    帳票セット指定ファイル名(255バイト以内の文字列)
  7. ユーザーデータファイル,印刷定義ファイル,および印刷付加情報の設定
    必要に応じて,ユーザーデータファイル(ユーザ定義データファイルなど),印刷定義ファイル(複数様式情報定義ファイル,文書情報設定ファイル,置き換え表管理情報ファイルなど)および印刷付加情報(印刷開始ページ,印刷部数,ページ番号など)を設定します。
  8. クライアントPCでの印刷
    プリンタクラスを指定した場合は,対応するプリンタに自動で印刷されます。印刷するプリンタとトレイを指定した場合は,指定したプリンタに自動で印刷されます。プリンタクラス,またはプリンタの指定がない場合は,通常使うプリンタに自動で印刷されます。正しく印刷されない場合は,プリンタの設定を確認してください。
    参考
    起動部品はアプリケーションサーバで設定します。詳細については次の章を参照してください。