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付録B.4 DABrokerの設定

DABrokerのインストール,および環境設定については,「付録B.1 セットアップ」またはマニュアル「DABroker」を参照してください。ここでは,DABrokerの設定と,EURで使用する場合の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) ネットワーク環境の設定
(2) DABrokerの動作環境の設定
(3) Oracleを使用する場合の設定
(4) XDM/RD E2を使用する場合の設定
(5) データベースのデータを利用する前の確認

(1) ネットワーク環境の設定

DABrokerを使用して,データベースへ接続するための設定をします。

(a) DABrokerがインストールされているマシンでの設定

DABrokerがインストールされているマシンでは,DABrokerが通信するために,TCP/IP環境でのDABrokerのサービス名とポート番号を,servicesファイルに登録します。DABrokerのサービス名の指定は省略できません。

(b) EURがインストールされているマシンでの設定

EURがDABrokerと別のマシンにインストールされている場合,DABrokerに接続するために次の設定をします。

EURがインストールされているマシンで,DABrokerのサービス名「DABROKER_SV」とポート番号を,servicesファイルに登録します。登録内容は,「(a) DABrokerがインストールされているマシンでの設定」と同じにします。

サービス名の指定を省略した場合は,ポート番号に「40179」を使用します。

(2) DABrokerの動作環境の設定

データベースから抽出する文字コードに合わせて,DABrokerの動作環境の設定の文字コード(Shift JIS,UTF-8)を指定してください。DBPARTNER ODBC Driverを使用する場合,DABrokerの動作環境の設定に使用できる文字コードはShift JISだけです。

DABrokerの動作環境は,次のように設定します。

Windows環境の場合
環境設定ユティリティを使って設定します。環境設定ユティリティは,スタートメニューの[DABroker]から[環境設定]をクリックすると,起動されます。
環境設定ユティリティが起動されると,[DABroker動作環境設定]ダイアログが表示されます。[DABroker動作環境設定]ダイアログの[共通設定]タブと[リモートアクセス設定]タブの項目を設定します。[共通設定]タブと[リモートアクセス設定]タブの項目は,システム構成のマシン環境に合わせて設定してください。
注意
動作環境を設定する場合は,DABrokerのサービスを停止してから,環境設定ユティリティを起動してください。
UNIX/Linux環境の場合
DABroker動作環境定義ファイルに,DABrokerの動作に関する情報を定義します。DABroker動作環境定義ファイルは,「DABroker運用ディレクトリ/conf」に格納されています。ファイルの構成内容については,マニュアル「DABroker」を参照してください。

(3) Oracleを使用する場合の設定

Oracleに接続する場合,DABrokerの環境設定で,使用するOracleのバージョン(Oracle9i,Oracle 10g,またはOracle 11g)を設定してください。

Oracleから抽出する文字コードをUTF-8とする場合,DABrokerがインストールされているマシンのシステム環境変数に,Oracleの環境変数NLS_LANGを指定してください。NLS_LANGについては,Oracleのマニュアルを参照してください。

(例)NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.UTF8

(4) XDM/RD E2を使用する場合の設定

データベースとしてXDM/RD E2を使用する場合,EURでは,HiRDBクライアントのXDM/RD E2接続機能を利用します。XDM/RD E2を使用する場合のDABrokerの環境設定は,HiRDBに接続するときと同じ設定にします。

DABrokerで,「Database Connection Server接続設定」を行う必要はありません。

(5) データベースのデータを利用する前の確認

システム管理者はEUR サーバ帳票出力機能での帳票出力を開始する前に,データベースとDABrokerが起動されていることを確認してください。