帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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8.6 eurpsログ

システム上で動作するEUR サーバ帳票出力機能の帳票出力要求の実行ログを出力します。ログ採取レベルは,環境変数EURPS_LOGFILELEVELで変更できます。実行時のログ情報には,メッセージ文のほか,出力日時,プロセス番号などの共通情報が付加されて出力されます。

ログファイル名
ログファイル名は,eurps.logです。
ログファイルの出力先の指定
環境変数,または環境設定ファイルのEURPS_LOGFILEPATHで指定します。指定したログファイルの出力先が存在しない場合,またはログファイルの出力先が指定されていない場合は,出力先フォルダを自動的に作成し,ログファイルを出力します。
EURPS_LOGFILEPATHについては,「7.26.6 EURPS_LOGFILEPATH」を参照してください。
ログファイルの出力先の自動生成については,「8.6.1 コマンド実行時にeurpsログの出力先フォルダを作成する機能」を参照してください。
環境変数EURPS_LOGFILEPATHが設定されていない場合は,次に示すファイルを検索します。
・Windows環境の場合
MS-DOS環境の環境変数TMPで指定されたフォルダ環境変数
・UNIX/Linux環境の場合
/var/opt/eurpsディレクトリ
EURPS_LOGFILEPATHと環境設定ファイル(Windows環境の場合はEURPS_ENV,UNIX/Linux環境の場合はeurps_env)中の変数EURPS_LOGFILEPATHを同時に設定した場合は,環境変数の値が有効になります。
注意
環境変数EURPS_LOGFILEPATHで,ログファイルを指定した場合は,次の事項を確認してください。
  • 指定した出力先フォルダに,実行,および書き込み権限があるかどうかを確認してください。
  • 出力先フォルダには,書き込み権限を与えてください。
  • 指定した出力先フォルダに既存のログファイルがある場合,そのログファイルに書き込み権限があるかどうかを確認してください。
  • 既存のログファイルに上書きする場合は,書き込み権限を与えてください。
ログファイルのファイルサイズの指定
ログファイルのファイルサイズの標準は,3,000KBです。指定できるファイルサイズは,3,000〜2,000,000KBです。
ログファイルのファイルサイズは,環境変数EURPS_LOGSIZEで変更できます。
ログファイルのファイルサイズは,印刷ページ総数量ではなく,印刷要求数(印刷ジョブ数)に依存してログの採取量が変わります。そのため,業務システム上の一日当たりの印刷要求数などを目安にしたり,システム保守上,保存できる期限も考慮したりして,ログファイルのファイルサイズを見積もってください。
例えば,印刷要求数の一日平均を1,000回,1回の実行で出力するファイル容量を0.5KBとした場合,15日間分のログを記録するためには,
「0.5(KB)×1,000(回)×15(日)=7,500(KB)」のファイルサイズが必要になります。
なお,ログファイルには,指定したファイルサイズを超えた場合,ログをバックアップファイルに保存する機能があります。そのため,7,500KBのファイルサイズが必要な場合,ログファイルのファイルサイズは3,750KBで済みます。余裕を持ってファイルサイズを設定するならば,この場合は4,000KB程度とすることをお勧めします。
ログファイルの切り替え
採取したログが,指定したファイルサイズを超えた場合は,ログファイルの名前をeurps.oldと変更して保存し,新たにログファイルeurps.logを作成してメッセージの採取を続けます。すでにeurps.oldがある場合は,そのeurps.oldに上書き保存されます。
EUR サーバ帳票出力機能では,ログファイルをeurps.log(最新情報)とeurps.old(一つ前の情報)の2世代で管理します。
ログファイルへのメッセージ出力レベルの指定
ログファイルに出力するメッセージは,メッセージ出力レベルの指定によって出力する内容を変更できます。メッセージ出力レベルは,環境変数EURPS_LOGFILELEVELに設定します。次に示す2種類のメッセージ出力レベルを設定することで,出力されるメッセージの内容を選択できます。

表8-1 EURPS_LOGFILELEVELの設定値

環境変数への設定値 出力されるメッセージの内容
INFO エラーレベル(Error(Err))と情報レベル(Information(Inf))のログを出力します(デフォルト)。
ERROR エラーレベル(Error(Err))だけを出力します。
ログファイルへのメッセージ出力レベルの標準は,「INFO」です。警告発生時のエラー(Warning(War))を出力する場合は,「INFO」を指定してください。
ログファイルに出力されるメッセージは,次に示す文字コードで表示されます。なお,変換できない文字は,「?」で出力されます。
  • Windows環境の場合:UTF-16で表示されます。
  • UNIX/Linux環境の場合:設定されている文字ロケール環境に依存します。
<この節の構成>
8.6.1 コマンド実行時にeurpsログの出力先フォルダを作成する機能
8.6.2 eurpsログが出力できないときにユーザに通知する機能