帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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7.5.1 文書情報設定ファイルの作成

文書情報設定ファイルの指定方法を説明します。

<この項の構成>
(1) 文書情報設定ファイルの構文
(2) 文書情報設定ファイルのキーワード
(3) 文書情報設定ファイル名の指定先
(4) 文書情報設定ファイルの指定例

(1) 文書情報設定ファイルの構文

キーワード=値
キーワードに指定できる値を次に示します。

表7-5  文書情報設定ファイルの構文と対応するプリンタ

キーワード プリンタ出力 PDF形式ファイル出力 EUR形式ファイル出力
TITLE 出力先に表示する帳票名,またはPDF文書情報に表示するタイトルの文字列を指定します。
SUBTITLE サブタイトルの文字列を指定します。 × ×
AUTHOR ファイルの作成者を指定します。 × ×
KEYWORD キーワードを指定します。 × ×
(凡例)
○:指定は有効です。
×:指定は無視されます。

(2) 文書情報設定ファイルのキーワード

文書情報設定ファイルに指定するキーワードは,大文字で指定します。大文字と小文字を混在させたり,小文字で指定したりした場合は,指定が無視されます。

また,キーワードを複数指定した場合は,最初に指定した情報が有効になります。

(a) TITLE

プリンタ出力とEUR形式ファイル出力の場合は,出力先に表示する帳票名の文字列を指定します。

PDF形式ファイル出力の場合は,PDF文書情報に表示するタイトルの文字列を指定します。

■キーワードTITLEの形式
TITLE="文字列"
文字列
帳票名,またはPDF文書情報に表示するタイトルを「"」で囲んで指定します。「"」で囲まれていない場合,または「""」のように空の文字列で指定されている場合は,指定を無効と見なします。
文字列中に「"」を指定したい場合は,「"」を二つ続けて記述して,文字列の両端を「"」で囲んでください。例えば,「E"UR」とする場合は,「"E""UR"」と指定します。
ただし,EUR形式ファイルでは二つ続けて「"」を記述すると,ファイルが開けません。
  • 文字列に使用できる文字コード
    文字列に使用できる文字コードについては,「2.1 EURが使用する文字コード」を参照してください。
    文字列は,任意の文字列で指定できますが,制御文字,ベンダ定義文字(IBM拡張文字とNEC選定IBM拡張文字),および外字は指定できません。ベンダ定義文字を使用する場合は,Windows特殊文字(0x8740〜0x87FC)を使用してください。
  • 指定できる文字列の長さ
    指定できる文字列の長さは,出力方法によって異なります。
    プリンタ出力の場合
    指定できる文字列の長さに制限はありません。指定された文字列はプリンタスプールのジョブ名になります。しかし,プリンタスプールのジョブ名に表示される文字列は,259文字までです。ただし,プリンタドライバによっては,指定した文字列が259文字以下でも,正常に印刷できないことがあります。指定できる文字列長の最大値は,プリンタによって異なりますのでご注意ください。
    PDF形式ファイル出力の場合
    指定できる文字列の長さに制限はありません。指定された文字列はすべて保存されます。ただし,指定した文字列がすべて表示されるかどうかは,Adobe Readerによって異なります。指定した文字列をすべて表示したい場合は,Adobe Readerで表示できる長さを確認してから,文字列を指定されることをお勧めします。
    EUR形式ファイル出力の場合
    指定できる文字列の長さに制限はありませんが,259文字までの文字列しか保存したり,表示したりされません。
(b) SUBTITLE

PDF形式ファイル出力の場合,PDF文書情報に表示するサブタイトルの文字列を指定できます。プリンタ出力とEUR形式ファイル出力の場合は,キーワードSUBTITLEを指定しても無視されます。

■キーワードSUBTITLEの形式
SUBTITLE="文字列"
文字列
PDF文書情報に表示するサブタイトルを「"」で囲んで指定します。「"」で囲まれていない場合,または「""」のように空の文字列で指定されている場合は,指定を無効と見なします。
文字列中に「"」を指定したい場合は,「"」を二つ続けて記述して,文字列の両端を「"」で囲んでください。例えば,「E"UR」とする場合は,「"E""UR"」と指定します。
  • 文字列に使用できる文字コード
    文字列に使用できる文字コードについては,「2.1 EURが使用する文字コード」を参照してください。
    文字列は,任意の文字列(日本語も含む)で指定できますが,制御文字,ベンダ定義文字(IBM拡張文字とNEC選定IBM拡張文字),および外字は指定できません。ベンダ定義文字を使用する場合は,Windows特殊文字(0x8740〜0x87FC)を使用してください。
  • 指定できる文字列の長さ
    指定できる文字列の長さに制限はありません。指定された文字列はすべて保存されます。ただし,指定した文字列がすべて表示されるかどうかは,Adobe Readerによって異なります。指定した文字列をすべて表示したい場合は,Adobe Readerで表示できる長さを確認してから,文字列を指定されることをお勧めします。
(c) AUTHOR

PDF形式ファイル出力の場合,PDF文書情報に表示するファイルの作成者を指定できます。プリンタ出力とEUR形式ファイル出力の場合は,キーワードAUTHORを指定しても無視されます。

■キーワードAUTHORの形式
AUTHOR="文字列"
文字列
PDF文書情報に表示するファイルの作成者を「"」で囲んで指定します。「"」で囲まれていない場合,または「""」のように空の文字列で指定されている場合は,指定を無効と見なします。
文字列中に「"」を指定したい場合は,「"」を二つ続けて記述して,文字列の両端を「"」で囲んでください。例えば,「E"UR」とする場合は,「"E""UR"」と指定します。
  • 文字列に使用できる文字コード
    文字列に使用できる文字コードについては,「2.1 EURが使用する文字コード」を参照してください。
    文字列は,任意の文字列(日本語も含む)で指定できますが,制御文字,ベンダ定義文字(IBM拡張文字とNEC選定IBM拡張文字),および外字は指定できません。ベンダ定義文字を使用する場合は,Windows特殊文字(0x8740〜0x87FC)を使用してください。
  • 指定できる文字列の長さ
    指定できる文字列の長さに制限はありません。指定された文字列はすべて保存されます。ただし,指定した文字列がすべて表示されるかどうかは,Adobe Readerによって異なります。指定した文字列をすべて表示したい場合は,Adobe Readerで表示できる長さを確認してから,文字列を指定されることをお勧めします。
(d) KEYWORD

PDF形式ファイル出力の場合,PDF文書情報に表示するキーワードを指定できます。プリンタ出力とEUR形式ファイル出力の場合は,キーワードKEYWORDを指定しても無視されます。

■キーワードKEYWORDの形式
KEYWORD="文字列"
文字列
PDF文書情報に表示するキーワードを「"」で囲んで指定します。「"」で囲まれていない場合,または「""」のように空の文字列で指定されている場合は,指定を無効と見なします。
文字列中に「"」を指定したい場合は,「"」を二つ続けて記述して,文字列の両端を「"」で囲んでください。例えば,「E"UR」とする場合は,「"E""UR"」と指定します。
  • 文字列に使用できる文字コード
    文字列に使用できる文字コードについては,「2.1 EURが使用する文字コード」を参照してください。
    文字列は,任意の文字列(日本語も含む)で指定できますが,制御文字,ベンダ定義文字(IBM拡張文字とNEC選定IBM拡張文字),および外字は指定できません。ベンダ定義文字を使用する場合は,Windows特殊文字(0x8740〜0x87FC)を使用してください。
  • 指定できる文字列の長さ
    指定できる文字列の長さに制限はありません。指定された文字列はすべて保存されます。ただし,指定した文字列がすべて表示されるかどうかは,Adobe Readerによって異なります。指定した文字列をすべて表示したい場合は,Adobe Readerで表示できる長さを確認してから,文字列を指定されることをお勧めします。

(3) 文書情報設定ファイル名の指定先

文書情報設定ファイル名の指定先を,次に示します。

文書情報設定ファイル名を指定すると,出力先では次のように表示されます。

(a) プリンタ出力の場合

文書情報設定ファイル名を指定すると,文書情報設定ファイルに設定されている帳票名(キーワードTITLEに指定されている文字列)が,プリンタの印刷待ち状態を確認する一覧ウィンドウの「ドキュメント名」や,通信/ジョブ状態を示す確認画面などに表示されます。ただし,帳票名に表示される文字列は,259文字までです。

文書情報設定ファイル名を指定しなかったり,文書情報設定ファイルの指定が無効であったりした場合,出力先には,次に示す情報が表示されます。表示される文字列の長さは,Shift JISコードでのバイト数です。

(b) PDF形式ファイル出力の場合

文書情報設定ファイル名を指定すると,文書情報設定ファイルに設定されている文書情報(タイトル,サブタイトル,作成者,およびキーワード)が,PDF文書情報に表示されます。

文書情報設定ファイル名を指定しないと,PDF文書情報は空表示になりますが,次に示すPDF文書情報は自動設定されます。

表7-6  自動設定されるPDF文書情報

項目 設定される文字列
作成(Creator) 「Windows EUR(形名) VV-RR」
帳票を作成したEURの製品・バージョン番号が設定されます。VV-RRは,バージョン,リビジョン番号です。
PDF変換
(Producer)
「EUR Print Service VVRR」
PDF形式ファイルを出力した製品名が設定されます。VVRRは,バージョン,リビジョン番号です。
作成日時 PDF形式ファイルの作成日時が設定されます。
(c) EUR形式ファイル出力の場合

文書情報設定ファイル名を指定すると,文書情報設定ファイルに設定されている帳票名(キーワードTITLEに指定されている文字列)が,プリンタの印刷待ち状態を確認する一覧ウィンドウの「ドキュメント名」や,プレビューウィンドウに表示されます。

文書情報設定ファイル名を指定しないと,EUR形式ファイル(拡張子なし)が表示されます。

(4) 文書情報設定ファイルの指定例

文書情報設定ファイルの指定例を次に示します。