帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力
ActiveXオブジェクトを使用するときの注意事項について説明します。
画像データを使用する場合は,次のことに注意してください。
画像ファイルは,環境変数EURPS_IMAGEPATHで,デフォルトの読み込みフォルダを指定できます。ファイルは,フルパス,相対パス,またはファイル名だけのどれかで指定してください。
環境変数EURPS_IMAGEPATHが設定されていない場合は,次に示す順にファイルを検索します。
EUR形式ファイルを出力する場合,データファイルに指定する画像ファイルは,ファイル名だけを指定してください。画像ファイルのパスは,環境変数EURPS_IMAGEPATH,または環境設定ファイル(EURPS_ENV)中の変数EURPS_IMAGEPATHに指定してください。
EUR サーバ帳票出力機能で扱える画像データの形式については,「7.4.2 扱える画像データの形式」を参照してください。
図形(網掛け)のある帳票の場合,PDF形式ファイルを出力するとき,環境変数EURPS_PDF_OUTPUTによって,ファイルサイズと印刷スピードのどちらを優先するかを指定できます。
図形(網掛け)のある帳票をPDF形式ファイルに出力したあと,非PostScriptプリンタから印刷する場合,印刷にかなりの時間が掛かったとき,プリンタによっては,環境変数EURPS_PDF_OUTPUTに「PRINT_SPEED」を設定しておくことで,印刷時間を短縮できます。
環境変数EURPS_PDF_OUTPUTへの設定値は,すべて半角英大文字で指定してください。
表4-2 EURPS_PDF_OUTPUTへの設定値
| 環境変数への設定値 | 説 明 |
|---|---|
| FILE_SIZE | ファイルサイズを優先します(デフォルト)。 |
| PRINT_SPEED | 印刷スピードを優先します。ただし,「FILE_SIZE」を指定したときよりファイルサイズが大きくなることがあります。 |
「FILE_SIZE」,「PRINT_SPEED」以外の値を指定した場合は,「FILE_SIZE」が仮定されます。
環境変数EURPS_PDF_OUTPUTと環境設定ファイルEURPS_ENV中の変数EURPS_PDF_OUTPUTを同時に設定した場合は,環境変数の値が有効になります。
同一の画像アイテムを複数貼り付けた帳票をPDF形式ファイルに出力するとき,ファイルサイズを最適化するかどうかを指定します。
同一の画像アイテムを複数貼り付けた帳票をPDF形式ファイルに出力する場合,複数分の画像データをPDF形式ファイルに出力するため,ファイルサイズが大きくなります。そのため,環境変数EURPS_PDF_SAMEIMAGEに「OPTIMIZE」を設定すると,一つ分の画像データだけをPDF形式ファイルに出力するので,ファイルサイズが小さくなります。ただし,別々の画像アイテムを画像データに貼り付けた帳票をPDF形式ファイルに出力する場合は,環境変数EURPS_PDF_SAMEIMAGEに「NO」を設定したときに比べて,PDF形式ファイルの出力時間が遅くなる場合があります。
環境変数への設定値は,すべて半角英大文字で指定してください。
表4-3 EURPS_PDF_SAMEIMAGEへの設定値
| 環境変数への設定値 | 説 明 |
|---|---|
| OPTIMIZE | 帳票に同一の画像データが貼り付けてある場合,ファイルサイズを最適化します。 |
| NO | 帳票に同一の画像データが貼り付けてある場合,ファイルサイズを最適化しません。 |
「OPTIMIZE」,「NO」以外の値を指定した場合,または環境変数EURPS_PDF_SAMEIMAGEに何も設定しなかった場合は,「OPTIMIZE」が仮定されます。
環境変数EURPS_PDF_SAMEIMAGEと環境設定ファイルEURPS_ENV中の変数EURPS_PDF_SAMEIMAGEを同時に設定した場合は,環境変数の値が有効になります。
複数の画像アイテムを貼り付けた帳票,または複数のバーコードアイテムを貼り付けた帳票をPDF形式ファイルに出力するとき,メモリリソースを最適化するかどうかを指定できます。
複数の画像アイテムを貼り付けた帳票,または複数のバーコードアイテムを貼り付けた帳票をPDF形式ファイルに出力する場合,メモリ上に複数分の画像データ,またはバーコードデータを確保してPDF形式ファイルを出力するため,メモリリソースを圧迫します。そのため,環境変数EURPS_PDF_IMAGE_OPTIMIZEMEMに「YES」を設定しておくと,メモリリソースの圧迫を回避できます。ただし,メモリリソースの最適化処理を行う場合,一時ファイル(SystemTemp)を使用するため,環境変数EURPS_PDF_IMAGE_OPTIMIZEMEMに「YES」を設定しないときに比べて,PDF形式ファイルの出力時間が遅くなります。
環境変数への設定値は,すべて半角英大文字で指定してください。
表4-4 EURPS_PDF_IMAGE_OPTIMIZEMEMへの設定値
| 環境変数への設定値 | 説 明 |
|---|---|
| YES | 複数の画像アイテムを貼り付けた帳票,または複数のバーコードアイテムを貼り付けた帳票をPDF形式ファイルに出力するとき,メモリリソースを最適化にします。 |
「YES」以外の値を指定した場合,または環境変数EURPS_PDF_IMAGE_OPTIMIZEMEMに何も設定しなかった場合は,メモリリソースの最適化はしません。
環境変数EURPS_PDF_IMAGE_OPTIMIZEMEMと環境設定ファイルEURPS_ENV中の変数EURPS_PDF_IMAGE_OPTIMIZEMEMを同時に設定した場合は,環境変数の値が有効になります。
複数の帳票セットを指定して出力するとき,eurpsコマンドの構文に指定できる文字列の長さは,30KBまでです。
ActiveXオブジェクトを使用した帳票出力は,「eurps.exe(EUR サーバ帳票出力機能実行ファイル)」をプロセス起動します。そのため,プロパティやメソッドに指定されたファイル名などの情報が,eurpsコマンドの構文に置き換えられたとき,文字列の長さが30KBを超えると,正しく起動されません。
また,UAPから直接CreateProcess関数などを使用してコマンド実行する場合も,eurpsコマンドの構文が30KBを超えると,EUR サーバ帳票出力機能が正しく起動されません。
eurpsコマンドの構文が30KBを超えるような複数の帳票セットを指定する場合は,複数回に分けて実行するか,または複数の帳票セットを記述した帳票セット指定ファイル(MultiReportSetFileNameプロパティ)で指定してください。
コマンド構文の長さは,次に示す計算式で求められます。複数の帳票セットを指定する場合は,求められた値が30KB以内になるように,eurpsコマンドに指定するファイル名長や,出力する帳票ファイルの数を決定してください。計算式の単位は,バイトです。
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