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3.4.1 ダイアログからの環境設定ファイルの作成

環境設定ファイルは,テキストエディタで直接編集するほかに,[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログから編集することもできます。[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログを使用すると,次の利点があります。

[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログは,EUR Developer,Windows版のEUR Print Service,およびWindows版のEUR Print Service Enterpriseで使用できます。UNIX/Linux環境で使用する環境変数も指定できます。環境変数の詳細については「7.26 環境設定ファイル」を参照してください。

ここでは,[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログで環境設定ファイルを編集する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログの操作
(2) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログの便利な機能
(3) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでの環境変数の分類
(4) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでチェックされる内容
(5) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログを使用する場合の注意事項

(1) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログの操作

[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログは,スタートメニューの[EUR Developer],[EUR Print Service],または[EUR Print Service Enterprise]から[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]を選択すると表示されます。

[図データ]

[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログの操作手順は次のとおりです。

  1. 環境設定ファイルを開く。
    [ファイル]−[開く]を選択すると,[環境設定ファイルを開く]ダイアログが表示されます。編集したい環境設定ファイルを指定して[開く]ボタンをクリックすると,環境設定ファイルの内容が読み込まれ,ダイアログに反映された状態で表示されます。
    環境設定ファイルにすでに環境変数が設定されている場合,値のチェックが実施されます。チェックされる内容については「3.4.1(4) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでチェックされる内容」を参照してください。
  2. [表示フィルタ]リストボックスで,フィルタを選択する。
    選択したフィルタに分類されている環境変数が,[環境変数一覧]リストボックスに表示されます。
    環境変数の分類の詳細については,「3.4.1(3) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでの環境変数の分類」を参照してください。
  3. [環境変数一覧]リストボックスで,環境変数を選択する。
    選択した環境変数に対応する形式の[値]が表示されます。
  4. [値]に設定値を入力する。
    環境変数の内容に応じて,[値]は次の形式で表示されます。それぞれの[値]の形式に合わせて設定値を入力します。
    • 文字列または数値を指定する環境変数の場合
      [値]テキストボックスが表示されます。テキストボックスに直接入力します。

      [図データ]

    • フォルダまたはファイルを指定する環境変数の場合
      [値]テキストボックスおよび[参照]ボタンが表示されます。[参照]ボタンをクリックして,フォルダまたはファイルを選択します。直接入力することもできます。

      [図データ]

    • 幾つかの決められた設定値から選択する環境変数の場合
      [値]ドロップダウンリストが表示されます。リストから設定値を選択します。直接入力することもできます。

      [図データ]

    [値]の入力規則の詳細については,「12.1 [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログ」を参照してください。
    設定値の入力が完了すると,[環境変数一覧]リストボックスでの環境変数名の横に[図データ]が付いた状態になります。
  5. 環境設定ファイルを保存する。
    [ファイル]−[上書き保存]を選択して,環境設定ファイルを上書き保存します。別名で保存するときは[ファイル]−[名前を付けて保存]を選択してください。
    環境変数の値が正しいかどうかチェックされて,問題がなければ自動的に保存されます。問題がある場合はチェック後に[チェック結果]ダイアログが表示されるので,メッセージを確認してから値を修正してください。ほかのマシンに配布する目的で実行マシンには存在しないパスを設定している場合などは,メッセージを無視して[保存]ボタンをクリックすればファイルを保存できます。
    チェックされる内容については「3.4.1(4) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでチェックされる内容」を参照してください。

(2) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログの便利な機能

[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログで環境設定ファイルを編集するときは,次の機能を使用すると効率的に作業できます。

(a) 環境変数の値のチェック

環境変数の値が正しいかどうかは,環境設定ファイルを開く時,および環境設定ファイルを保存する時に自動でチェックされますが,環境設定ファイルの編集途中でもチェックを実施できます。[編集]−[値のチェック]を選択すると,その時点で設定されている環境変数の値に対してチェックを実施します。

なお,チェックされる内容は,環境設定ファイルを開く時,環境設定ファイルを保存する時,および[値のチェック]を選択した時でそれぞれ異なります。詳細については「3.4.1(4) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでチェックされる内容」を参照してください。

(b) パスの一括置換

環境変数で指定されているフォルダまたはファイルのパスを一括で置換できます。[編集]−[パスの置換]を選択すると,[パスの置換]ダイアログが表示されます。

[図データ]

[検索する文字列]テキストボックス,および[置換後の文字列]テキストボックスに入力して,[一括置換]ボタンをクリックすると,パスが一括置換されます。

(3) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでの環境変数の分類

[表示フィルタ]リストボックスでは,環境変数は次の表のとおり分類されます。

表3-18 [表示フィルタ]リストボックスでの環境変数の分類

分類 環境変数
基本設定 EURPS_IMAGEPATH
EURPS_MAPDATAPATH
EURPS_OUTPUTPATH
EURPS_REPORTPATH
EURPS_USERDATAPATH
データベース EURPS_DBINFOPATH
複数様式 EURPS_MULTI_REPORTSETPATH
EURPS_MULTIFORM_INFODEFPATH
ファイル・フォルダ EURPS_BOOKMARKPATH
EURPS_CRYPTOFILEPATH
EURPS_DBINFOPATH
EURPS_DISTINFOPATH
EURPS_DOCINFOPATH
EURPS_ENVFILE
EURPS_EXCELTMPPATH
EURPS_IMAGEPATH
EURPS_LOGFILEPATH
EURPS_MAPDATAPATH
EURPS_MULTI_REPORTSETPATH
EURPS_MULTIFORM_INFODEFPATH
EURPS_OUTPUTPATH
EURPS_PDL_EXGOTFONTPATH
EURPS_PDL_EXMINFONTPATH
EURPS_PRINTERINFPATH
EURPS_REPLACEITEMCNTLPATH
EURPS_REPLACEITEMPATH
EURPS_REPORTPATH
EURPS_SCRIPTCNTLFILEPATH
EURPS_SCRIPTFILEPATH
EURPS_TESTPRINTFILE
EURPS_TINTINFOPATH
EURPS_TMPPATH
EURPS_USERDATAPATH
EURPS_VIEWERPREFERENCEFILEPATH
データ補正 EURPS_CSV_PRINT_PERIOD
EURPS_FIXOPT
EURPS_FONT_ROUNDDOWN
EURPS_FONT_WIDTH_MODE
EURPS_GAIJIFONT
EURPS_NOSKIP_OUTPUTSPACE
EURPS_REPLACEITEMCNTLPATH
EURPS_REPLACEITEMPATH
EURPS_SKIP_OUTPUTSPACE
EURPS_USE_05_06_FONT_LANG
EURPS_USE_05_06_FONT_REPLACE
バーコード・QRコード EURPS_CODE128_PARAM
EURPS_CODE39_PARAM
EURPS_QR_CELL_SIZE_D
EURPS_QR_CELL_SIZE_M
EURPS_QR_CORRECTION_LEVEL
EURPS_QR_VERSION
PDF出力 EURPS_BOOKMARKPATH
EURPS_DISTINFOPATH
EURPS_OUTPUTPDF_VER
EURPS_PDF_IMAGE_OPTIMIZEMEM
EURPS_PDF_OUTPUT
EURPS_PDF_SAMEIMAGE
EURPS_SCRIPTCNTLFILEPATH
EURPS_SCRIPTFILEPATH
EURPS_SKIP_OUTPUTSPACE
EURPS_TINTINFOPATH
EURPS_VIEWERPREFERENCEFILEPATH
PDF暗号化 EURPS_CRYPTOFILEPATH
Excel出力 EURPS_EXCELLOGFILELEVEL
EURPS_EXCELTMPPATH
システム運用・保守 EURPS_ENVFILE
EURPS_EXCELLOGFILELEVEL
EURPS_EXCELTMPPATH
EURPS_LOGFILELEVEL
EURPS_LOGFILEPATH
EURPS_LOGSIZE
EURPS_MAX_SPOOL_PAGES
EURPS_PRINT
EURPS_REPORT_LOGERROR
EURPS_REPORT_WARNING
EURPS_TESTPRINTFILE
EURPS_TMPPATH
EURPS_TRACE
EURPS_TRACE_DRAWAPI
UNIX固有 EURPS_J84GA16
EURPS_J84GA24
EURPS_J84GA48
EURPS_J84GA72
EURPS_J84GA96
EURPS_J84GK16
EURPS_J84GK24
EURPS_J84GK48
EURPS_J84GK72
EURPS_J84GK96
EURPS_J84MA16
EURPS_J84MA24
EURPS_J84MA48
EURPS_J84MA72
EURPS_J84MA96
EURPS_J84MK16
EURPS_J84MK24
EURPS_J84MK48
EURPS_J84MK72
EURPS_J84MK96
その他

(凡例) −:該当なし


(4) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでチェックされる内容

[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログでは,次の三つのタイミングで環境変数の設定値が正しいかどうかチェックされます。

それぞれのタイミングでチェックされる内容を,次の表に示します。

表3-19 各タイミングでチェックされる内容

チェックするタイミング チェックされる内容
環境設定ファイルを開く時
  • 環境設定ファイルに同じ環境変数が複数定義されているかどうか
  • 未サポートの環境変数が存在するかどうか
  • 環境変数に指定した値※1が範囲内かどうか
  • フォルダやファイルを指定する環境変数の絶対パスが存在するかどうか※2
環境設定ファイルを保存する時
  • 環境変数に指定した値※1が範囲内かどうか
  • フォルダやファイルを指定する環境変数の絶対パスが存在するかどうか※2
[編集]−[値のチェック]を選択した時

注※1 数値を指定する環境変数,および幾つかの決められた設定値から選択する環境変数に関してチェックします。

注※2 相対パス,およびUNIX/Linuxのパス(/で始まるパス)はチェックしません。


(5) [EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログを使用する場合の注意事項

[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログを使用する場合の注意事項について次に示します。

(a) 使用できるロケール,サポートする文字集合およびエンコーディングについて

[EUR サーバ環境設定ファイルエディタ]ダイアログは,英語ロケール,中国語ロケール,および日本語ロケールで使用できます。ロケールごとのサポートする文字集合およびエンコーディングを次の表に示します。

表3-20 ロケールごとのサポートする文字集合およびエンコーディング

ロケール 文字集合 エンコーディング
英語 Unicode CP1252
中国語 Unicode CP936
日本語 Unicode CP932

なお,それぞれのロケールでサポートしない文字列を[値]に入力した場合,「?」に変換されて表示されます。

(b) [表示フィルタ]リストボックスの「その他」について

未サポートの環境変数が記述されている環境設定ファイルを読み込んだ場合,[表示フィルタ]リストボックスの「その他」を選択すると,次のように表示されます。

[値]テキストボックスには任意の文字列を入力できます。未サポートの環境変数の値を修正したい場合は,テキストボックスの値を直接編集してください。

ただし,「その他」で指定した内容はチェックされません。

(c) [環境変数一覧]の環境変数名のチェックについて

設定値の入力が完了すると,[環境変数一覧]リストボックスの環境変数名の横に[図データ]が付いた状態になります。[図データ]を再度クリックすると[図データ]になりますが,環境変数自体がファイルから削除されるので注意してください。

コメントとして残しておきたい場合は,テキストエディタで直接開いて編集してください。