3.3.1 けい線帳票から網掛け帳票への変換
けい線帳票から網掛け帳票への変換時に変更される内容について説明します。
(1) 変換内容
オブジェクトの属性,位置,長さはそのまま引き継がれます。ただし,定義対象間で異なる項目は,次のように変換されます。[オプション設定]ダイアログで「変換内容をメッセージファイルに出力する」をチェックしている場合は,変換の開始を示すメッセージと,ここで説明する変換内容がメッセージファイル(x3ucsp01.txt)へ出力されます。
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給紙サイズは「フリー」に変換される
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ます目サイズが「15CPI」の場合は「9P0I」に変換される
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印刷動作,および排出先の指定は削除される
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印刷部数は「1」に変換される
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出力OCRは,出力フィールド(使用目的は「英数」)に変換される
(2) 注意事項
けい線帳票から網掛け帳票への変換時は,次のことに注意してください。
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シリアルインパクトプリンタ用の帳票から,ページプリンタ用の帳票への変換になります。変換された網掛け帳票には,ドローセットアップの「シリアルインパクト」のドローの設定が残り,「ページプリンタ」のドローの設定は反映されません。このため,変換されたマップ定義ファイルに対してドローセットアップのページプリンタに関する設定を反映するために,変換後,XMAP3 Developerのドローセットアップ情報反映を必ず実行してください。
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シリアルインパクトプリンタ用の帳票とページプリンタ用の帳票とでは物理マップの形式が異なるため,物理マップ名の末尾に付くIDも異なります。したがって,変換元のけい線帳票を使用したAPのソースも流用したい場合には,APに記述した物理マップ名の変更が必要です。
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APに記述されている帳票の物理マップ名の末尾にあるID「6A」(シリアルインパクトのID)を,「6B」(ページプリンタのID)に変更してください。
- (例)マップ名が「MAP0001」の場合
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物理マップ名「MAP0016A」を「MAP00016B」に変更する。
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変換元のけい線帳票で,帳票属性の「けい線の配置方法の選択」で「ます目に沿って引く」を選択しているとき,中央線しかない網掛け帳票に変換すると,重なりエラーの発生が見込まれます。この場合は,XMAP3が自動的にけい線のオブジェクトを削除します。このため,コンバート前に「けい線の配置方法の選択」の定義を「ます目の中央に引く」に変更するか,またはコンバート後にドローでけい線を再定義してください。