画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


21.2 XMAP3 Web実行環境ライブラリのリターンコード

〈この節の構成〉

(1) エラーコードの形式

XMAP3 Web実行環境ライブラリが返すエラーコードが8の場合に,共通インタフェースのリターン値1やリターン値2に返すエラーコードの形式を次に示します。これらのエラーコードは2バイトのデータで表現されます。

XMAP3 Web実行環境ライブラリが返すエラーコードが12の場合,共通インタフェース領域を認識できないため,リターン値1,およびリターン値2にエラーコードは返されません。

注※

XMAP3 Web実行環境ライブラリに指定した共通インタフェース領域が0の場合やアイキャッチャ(*WEB)を指定していない場合に,エラーコード12が返されます。

(a) リターン値1のエラーコード形式

形式

(00xx)16

xxの値の意味

(00)16:正常終了

(10)16:XMAP3/Webライブラリのエラー

(40)16:実行部のエラー

(b) リターン値2のエラーコード形式

形式

(xxxx)16

xxxxの値の意味

(0000)16〜(FFFF)16

(2) XMAP3/Webライブラリで発生するエラーの内容と対処

次の説明中で使用する記号の意味を次に示します。

(P)プログラマの処置

表21‒6 リターン値1が(0010)16に対応するリターン値2の内容と対処

リターン値2

内容

257

(0101)16

共通インタフェース領域の指定内容に誤りがある。

(P)共通インタフェースに指定した内容を見直し,再コンパイル後,再実行する。

258

(0102)16

要求インタフェース領域の指定内容に誤りがある。

(P)要求インタフェースに指定した内容を見直し,再コンパイル後,再実行する。

259

(0103)16

データ名3,またはパラメタ3の指定内容に誤りがある。

(P)データ名3,またはパラメタ3に指定した内容を見直し,再コンパイル後,再実行する。

260

(0104)16

データ名4,またはパラメタ4の指定内容に誤りがある。

(P)データ名4,またはパラメタ4に指定した内容を見直し,再コンパイル後,再実行する。

261

(0105)16

データ名5,またはパラメタ5の指定内容に誤りがある。

(P)データ名5,またはパラメタ5に指定した内容を見直し,再コンパイル後,再実行する。

262

(0106)16

jsvwwlib関数の発行順序が不正である。

  • OPEN要求を発行しないで,ほかの要求を発行した。

  • RECV要求を発行しないで,SEND要求を発行した。

(P)OPEN要求がエラーになっていないか,共通インタフェースに指定している領域やOPEN要求発行時に指定した領域を見直し,再コンパイル後,再実行する。

263

(0107)16

処理に必要なメモリが不足している。

(P)ほかのAPを終了するかWindowsを再起動する。

264

(0108)16

XMAP3のインストール情報が破壊されている。

(P)いったん,XMAP3をアンインストール後,再インストールする。

265

(0109)16

サーバ環境定義ファイルがオープンできない。またはサーバ環境定義ファイルに指定したEtcPath,またはDataPathに誤りがある。

(P)次の内容を見直す。

  • オープンインタフェース領域に指定したサーバ環境定義ファイルを,「XMAP3インストールフォルダ\ETC」のフォルダへ格納し,再実行する。

  • サーバ環境定義ファイルに指定したEtcPath,またはDataPathの指定内容を見直し,再実行する。

266

(010A)16

受信メッセージの指定に誤りがある。

(P)TP1/WebのAPIで取得した受信データを,RECV要求の受信メッセージ領域に指定しているか,または領域の長さを正しく指定しているかを見直し,再コンパイル後,再実行する。

267

(010B)16

受信メッセージが壊れている。

(P)TP1/WebのAPIで取得した受信データとRECV要求の受信メッセージ領域に指定しているデータの内容が一致しているか,または領域の長さを正しく指定しているかを見直し,再コンパイル後,再実行する。

268

(010C)16

共通インタフェース領域に指定した入力論理マップの大きさが,実際の論理マップの大きさより小さい。

(P)最新の入力論理マップが取り込まれているか,または指定している入力論理マップに誤りがないかを見直し,再コンパイル後,再実行する。

271

(010F)16

ファイルシステム容量不足など,何らかの原因でログファイルのアクセスに失敗した。

(P)次の内容を見直す。

  • XMAP3をインストールしたフォルダが,書き込み不可になっていないか確認する。

  • ほかのAPを終了するか,Windowsを再起動する。