画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


20.3.2 Webクライアント側のログ情報

実行時のXMAP3/Web for Cosminexusのエラーやロギング支援によるトレースログの出力について説明します。

XMAP3/Web for Cosminexusでは,実行時のログ情報をWebクライアント側で取得できます。

次にログ情報の取得方法について説明します。

ログ情報は次に示す優先順位でフォルダに格納されます。

エクスプローラでフォルダを検索する場合には,エクスプローラのフォルダオプションで「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択してから,検索してください。

XMAP3 Cosminexus連携機能の場合のログ情報格納フォルダ
  1. %TMP%\XMAP3WebForCosminexus\ADM

  2. %TEMP%\XMAP3WebForCosminexus\ADM

  3. Windowsインストールドライブ\TEMP\XMAP3WebForCosminexus\ADM

XMAP3 TP1/Web連携機能の場合のログ情報格納フォルダ
  1. %TMP%\XMAP3Web\ADM

  2. %TEMP%\XMAP3Web\ADM

  3. Windowsインストールドライブ\TEMP\XMAP3Web\ADM

〈この項の構成〉

(1) 通信ログ

通信ログは,Webクライアントで実行するXMAP3/Web for Cosminexusのプロセスについての情報です。エラー発生時に無条件に出力されます。

通信ログには,次の種類があります。

表20‒1 通信ログの種類

通信ログ名

ファイル名1※1

ファイル名2※1

ファイル

上限サイズ※2

APエラーログ

x3xwctrn.1

x3xwctrn.2

10KB

通信エラーログ

XMAP3 Cosminexus連携の場合

x3xfildl.1

x3xcomct.1

XMAP3 Cosminexus連携の場合

x3xfildl.2

x3xcomct.2

10KB

XMAP3 TP1/Web連携の場合

x3wfildl.1

x3wcomct.1

XMAP3 TP1/Web連携の場合

x3wfildl.2

x3wcomct.2

注※1

ログファイルは,ファイル1が上限サイズを超えるとファイル2に切り替わり,ファイル2が上限サイズを超えるとファイル1に切り替わります。

注※2

ファイル1,ファイル2それぞれの上限サイズを示します。

(2) スクリプト制御ログ(XMAP3 Cosminexus連携機能)

スクリプト制御ログは,Webクライアントで実行するXMAP3/Web for Cosminexusの実行制御部の処理シーケンスや関数トレース,インタフェースなどの情報です。エラー発生時に無条件に出力されます。

スクリプト制御ログには,次の種類があります。

表20‒2 スクリプト制御ログの種類

スクリプト制御ログ名

ファイル名1※1

ファイル名2※1

ファイル

上限サイズ※2

スクリプト制御エラーログ

x3xscrct.1

x3xscrct.2

50KB

注※1

ログファイルは,ファイル1が上限サイズを超えるとファイル2に切り替わり,ファイル2が上限サイズを超えるとファイル1に切り替わります。

注※2

ファイル1,ファイル2それぞれの上限サイズを示します。

(3) ハードコピーログ

ハードコピーのログは,Webクライアントで実行するハードコピー機能のエラー発生時に無条件に出力されます。

ハードコピーログには,次の種類があります。

表20‒3 ハードコピーログの種類

ハードコピーログ名

ファイル名1※1

ファイル名2※1

ファイル

上限サイズ※2

ハードコピーエラーログ

XMAP3 Cosminexus連携の場合

x3xdhdcp.1

XMAP3 Cosminexus連携の場合

x3xdhdcp.2

1MB

XMAP3 TP1/Web連携の場合

x3wdhdcp.1

XMAP3 TP1/Web連携の場合

x3wdhdcp.2

1MB

注※1

ログファイルは,ファイル1が上限サイズを超えるとファイル2に切り替わります。

注※2

ファイル1,ファイル2それぞれの上限サイズを示します。

ハードコピーエラーログの出力形式

YYYY/MM/DD△hh:mm:ss△関数ID△エラー発生個所ID△リターンコード△詳細エラーコード↓
(凡例)

△:半角スペース

↓:改行

ログファイルに出力する情報を次に示します。

YYYY/MM/DD hh:mm:ss

メッセージが出力された日時を表示します。

関数ID

エラー発生時の呼び出し元の関数を表示します。16進数の4桁の番号です。

エラー発生個所ID

エラーが発生した関数の個所を表示します。16進数の8桁の番号です。

リターンコード

エラーが発生した関数のリターンコードを表示します。16進数の8桁の番号です。

詳細エラーコード

エラーが発生した関数の詳細なリターンコードを表示します。16進数の8桁の番号です。

エラーログの出力される内容について,次の表に示します。ここで説明されていないエラーが起こったときは,システムリソースが不足していないか,システムに過剰な負荷が掛かっていないかを確認してください。また,ほかのアプリケーションから正しく印刷できるか,Windowsを再起動してから確認してください。

表20‒4 ハードコピーエラーログの内容

関数

ID

エラー発生

個所ID

リターン

コード

詳細エラー

コード

内容

0005

0001

00000000

00000000

通常使うプリンタの取得に失敗した。

  • クライアントマシン上にプリンタを定義しているかを確認してください。

  • 実行ユーザに,通常使うプリンタへの参照権限があるかを確認してください。

0002

00000000

00000005

実行ユーザに出力先プリンタへの印刷権限がない。

  • 実行ユーザに,出力先プリンタへの印刷権限があるかを確認してください。

00000000

00000015

Windowsスプーラサービスが起動していない。

  • Windowsスプーラサービスを起動,またはWindowsを再起動してください。

実行ユーザに出力先プリンタへの印刷権限がない。

  • 実行ユーザに出力先プリンタへの印刷権限があるかを確認してください。

0008

0001

80000000

〜ffffffff

00000005

プリンタへの接続が拒否された。

  • プリンタに接続できているか,プリンタへの印刷権限があるかを確認してください。ファイル出力プリンタの場合,出力先フォルダに書き込み権限があるかを確認してください。

80000000

〜ffffffff

000004c7

印刷がキャンセルされた。

  • ファイル出力プリンタの場合,ファイル保存ダイアログでキャンセルしていないかを確認してください。

80000000

〜ffffffff

000006ba

プリンタへの接続が拒否された。

  • プリンタに接続しているか,プリンタへの印刷権限があるかを確認してください。ファイル出力プリンタの場合,出力先プリンタに書き込み権限があるかを確認してください。

80000000

〜ffffffff

00000bbb

ファイルを作成できなかった。

  • ディスクの空き容量が不足していないかを確認してください。ファイル出力プリンタの場合,出力先のディスクに空き容量があるかを確認してください。

0004

80000000

〜ffffffff

00000000

ファイルを作成できなかった。

  • ディスクの空き容量が不足していないかを確認してください。ファイル出力プリンタの場合,出力先のディスクに空き容量があるかを確認してください。

(4) XMAP3/Web for Cosminexusでのロギング支援の起動方法

ロギング支援によるログ出力は,ユーザが解決できないトラブルが起こった場合に,製造元に問い合わせるときに使用してください。問い合わせる場合には,出力されたログをフォルダごと(サブフォルダ「LOG」を含む)使用してください。

起動HTMLの呼び出しによってXMAP3/Web for Cosminexusを利用したシステムを起動すると,起動HTMLの指定によって実行に必要なファイルがWebクライアント側にダウンロードされます。XMAP3/Web for Cosminexusでのロギング支援は,WebクライアントにインストールしたXMAP3 ActiveXコントロールに含まれています。

ロギング支援の起動方法を説明します。

注意事項
  • XMAP3 Server RuntimeおよびXMAP3 Client Runtimeが提供するロギング支援と,XMAP3/Web for Cosminexusが提供するロギング支援は同時に起動できません。

  • XMAP3/Web for Cosminexusのロギング支援を起動中は,ほかのXMAP3製品を使用している業務は実行しないでください。

  • ロギング支援は,起動HTMLの呼び出しを実行する前に起動してください。起動HTMLの呼び出しを実行したあとに,ロギング支援を起動した場合,詳細ログが取得できません。

  1. XMAP3の業務終了

    画面・帳票の開発時に使用するXMAP3の業務はすべて終了してください。実行中のロギング支援なども終了してください。

  2. XMAP3/Web for Cosminexusのロギング支援の起動

    [スタートメニュー]に登録されたメニューからロギング支援を選択します。

    タスクバーの端に「ロギング支援」のアイコンが表示されます。

  3. XMAP3/Web for Cosminexusを適応したシステムの実行

    起動HTMLの呼び出しによってXMAP3/Web for Cosminexusを利用したシステムを起動し,業務を実行します。

  4. XMAP3/Web for Cosminexusのロギング支援の終了

    タスクバーの「ロギング支援」のアイコンを右クリックすると,メニューが表示されます。[ロギング支援の終了]を選択して終了します。