画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


15.1.8 環境管理ファイル(開発言語がJavaの場合)

環境管理ファイル(xmap3.properties)は,XML文書などの格納先およびXMAP3が提供するJavaインタフェースの保守情報(ログ)の出力先を指定するファイルです。

環境管理ファイルは,XMAP3 Cosminexus連携機能で,ユーザプログラムの開発言語がJavaの場合,Webアプリケーション単位で用意する必要があります。XMAP3 TP1/Web連携機能では,環境管理ファイルは不要です。

環境管理ファイルの記述形式および環境管理ファイルで定義する項目について説明します。環境管理ファイルは,次のフォルダに格納します。

Webアプリケーションフォルダ\WEB-INF\classes\
〈この項の構成〉

(1) ファイルの記述形式

環境管理ファイルでの記述形式を次に示します。

定義項目 = 設定値(改行)

注意事項
  • 環境管理ファイルの定義項目は,項目ごとに行末で改行してください。

  • 環境管理ファイルは1行1項目とします。

  • 定義項目を複数定義した場合は,末尾の定義を有効とします。

  • 各定義項目の設定値を省略すると,XmapExceptionをスローします。

  • 定義項目名の記述を間違えた場合(大文字,小文字の間違いなど),その定義項目は読み飛ばされます。

  • パスを指定する場合,ディレクトリを区切る記号は,「\\」または「/」を使用してください。また,半角空白を指定する場合は,「\△」と記述してください。

環境管理ファイルの記述例を次に示します。

[図データ]

パス,フォルダ,およびファイル名には,半角英数字だけを指定してください。次に示す特殊文字は使用できません。

使用できない特殊文字
「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「|」

(2) 環境管理ファイルで定義する項目

環境管理ファイルに定義する項目を次の表に示します。

表15‒8 環境管理ファイルに定義する項目

定義項目

概要

必須

LogicalMapPath

入力/出力データ用XML文書の格納フォルダを絶対パス,または相対パスで指定します。相対パスは,Webアプリケーションフォルダからの相対パスとします。省略すると,次のフォルダが仮定されます。

Webアプリケーションフォルダ\\WEB-INF\\XMAP3

ConstFilePath

定数用XML文書の格納フォルダを絶対パス,または相対パスで指定します。相対パスは,Webアプリケーションフォルダからの相対パスとします。省略すると,次のフォルダが仮定されます。

Webアプリケーションフォルダ\\WEB-INF\\XMAP3

ComFilePath

通信制御用XML文書の格納フォルダを絶対パス,または相対パスで指定します。相対パスは,Webアプリケーションフォルダからの相対パスとします。省略すると,次のフォルダが仮定されます。

Webアプリケーションフォルダ\\WEB-INF\\XMAP3

ModTblPath

動的変更用XML文書の格納フォルダを絶対パス,または相対パスで指定します。相対パスは,Webアプリケーションフォルダからの相対パスとします。省略すると,次のフォルダが仮定されます。

Webアプリケーションフォルダ\\WEB-INF\\XMAP3

LogFileDir

ログファイル出力フォルダを絶対パス,または相対パスで指定します。相対パスはWebアプリケーションフォルダからの相対パスとします。

書き込み権限のあるフォルダを指定してください。存在しないフォルダを指定した場合,フォルダは自動的に作成されます。

LogFileName

ログファイル名を指定します。省略すると,次の名称が仮定されます。

xmap3trace

LogFileSize

ログファイルサイズをバイト単位で指定します。指定できるサイズは,4,096〜2,147,483,647バイトです。省略すると,200,000バイト(195KB)が仮定されます。

文字列,または-2,147,483,648〜2,147,483,647以外の値を指定した場合,XmapRuntimeExceptionをスローします。-2,147,483,648〜4,095を指定した場合は,XmapExceptionをスローします。

LogFileCount

ログに使用するファイル数を指定します。指定できる値は,1〜16です。省略すると,3ファイルが仮定されます。

文字列,または-2,147,483,648〜2,147,483,647以外の値を指定した場合,XmapRuntimeExceptionをスローします。-2,147,483,648〜0,または17〜2,147,483,647を指定した場合は,XmapExceptionをスローします。

LogLevel

ログの出力レベルを指定します。指定できる値は,10,20,30です。30を指定した場合は,トレースとXmapException,XmapEnvironmentException,およびXmapRuntimeExceptionのすべてのログを出力します。20を指定した場合は,XmapExceptionのログを出力します。10を指定した場合は,XmapEnvironmentExceptionおよびXmapRuntimeExceptionのログだけ出力します。省略すると,30が仮定されます。

文字列,または-2,147,483,648〜2,147,483,647以外の値を指定した場合,XmapRuntimeExceptionをスローします。10,20,30以外の値を指定した場合は,XmapExceptionをスローします。

Prefix

ログファイルのメッセージIDの先頭に出力する文字列を指定します。半角英数字8文字以内で指定します。9文字以上指定した場合は,8文字目までを出力します。省略すると,文字列を出力しません。

(凡例)

○:必須です。

−:省略できます。