画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


13.3 環境設定ファイルのバックアップとリストア

XMAP3実行環境の環境設定ファイル操作を使用して,環境設定ファイルを配布元のWindowsクライアントからバックアップし,配布先のWindowsクライアントにリストアする手順を説明します。配布元と配布先のWindowsクライアントのどちらにも,XMAP3実行環境の環境ファイル操作がインストールされていることを前提としています。

リモートデスクトップサービスを利用した構成の環境では,一つのクライアントだけが環境ファイル操作を利用できます。複数のクライアントが同時にこの機能を利用することはできません。環境ファイル操作は運用管理者が実施してください。

注意事項
  • 環境ファイル操作は,Administratorsグループに属するユーザ,または管理者権限で起動する必要があります。

  • リストア機能を使用すると,環境設定ファイルがバックアップしたときの内容に書き換わります。そのため,リストアする前の設定内容をバックアップしておくか,リストア後に再設定する必要があります。

  • XMAP3 Version4以前のバックアップを指定した場合,XMAP3実行環境の環境ファイル操作では,実行環境のリストアだけを実行します。

〈この節の構成〉

(1) バックアップ/リストアの対象

環境ファイル操作では,必要に応じて対象を選択できます。選択した対象と,その選択によってバックアップまたはリストアの対象となるファイルとの対応を次の表に示します。

表13‒1 環境ファイル操作の対象とファイルの対応

バックアップ/リストアの対象の選択

対象となるファイル

実行環境セットアップファイル

表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)

AP環境ファイル(X3MWDRV)

フォント構成ファイル(X3PFONT)

プリンタ構成ファイル(X3PPINF)

サービス名ファイル(X3PHOST)

仮想端末名ファイル(X3MWHOST)

サーバAP名ファイル(X3PAPL)

サーバ起動ファイル(X3PSERV)

プリントサーバ起動ファイル(X3PPRSV)

ログ採取環境設定ファイル

ハードコピー環境設定ファイル

実行環境のセットアップの情報は,すべてのファイルが一括して処理されるため,バックアップやリストアでのファイルの選択はできません。

注※

XMAP3サーバ複数起動のためにユーザが作成したファイルも,バックアップおよびリストア対象となります。

(2) バックアップの操作

指定した対象からバックアップファイルを作成する操作手順を次に示します。

  1. Windowsのプログラム一覧から次のメニューを選択して,[環境ファイル操作]ダイアログを表示する

    XMAP3 Server Runtimeの場合

    [XMAP3]−[XMAP3 Server]−[環境ファイル操作]

    XMAP3 Client Runtimeの場合

    [XMAP3]−[XMAP3 Client]−[環境ファイル操作]

    XMAP3実行環境では,バックアップの対象ファイルは,「実行環境セットアップファイル」だけです。チェックボックスのチェックは変更できません。

    [図データ]

  2. バックアップ先ファイルを指定する

    バックアップファイル(.sbk)を指定します。[環境ファイル操作]ダイアログの[バックアップ先]ボタンを選ぶと,[参照]ダイアログが表示されます。ここで,バックアップファイル名や出力先を指定し[保存]ボタンをクリックします。

  3. [環境ファイル操作]ダイアログで,バックアップ先ファイルを確認したあと,[バックアップ]ボタンをクリックする

    バックアップが開始されます。

(3) リストアの操作

バックアップファイルをリストアする操作手順を次に示します。

  1. Windowsのプログラム一覧から次のメニューを選択して,[環境ファイル操作]ダイアログを表示する

    XMAP3 Server Runtimeの場合

    [XMAP3]−[XMAP3 Server]−[環境ファイル操作]

    XMAP3 Client Runtimeの場合

    [XMAP3]−[XMAP3 Client]−[環境ファイル操作]

  2. [環境ファイル操作]ダイアログの[リストア元]ボタンをクリックする

    [参照]ダイアログが表示されます。

  3. 自Windowsマシンにリストアするバックアップファイルを指定する

    [参照]ダイアログでバックアップファイル(.sbk)を選択し,[開く]ボタンをクリックします。[環境ファイル操作]ダイアログの表示内容がリストア用に変更されます。また,選択したバックアップファイルが「リストア元ファイルの選択」に表示されます。

    [図データ]

  4. [環境ファイル操作]ダイアログで,リストア元ファイルを確認したあと,[リストア]ボタンをクリックする

    リストアが開始されます。

    注意事項

    環境ファイル操作では,同位またはそれ以前のバージョン(VV-RR-/S)のバックアップファイルをリストアできます。同位よりも新しいバージョン(VV-RR-/S)で作成されたバックアップファイルは,リストアできません。

(4) ファイルの削除

環境ファイル操作では,作成したバックアップファイル(.sbk)を削除できます。

次に,削除の操作方法を説明します。

  1. Windowsのプログラム一覧から次のメニューを選択して,[環境ファイル操作]ダイアログを表示する

    XMAP3 Server Runtimeの場合

    [XMAP3]−[XMAP3 Server]−[環境ファイル操作]

    XMAP3 Client Runtimeの場合

    [XMAP3]−[XMAP3 Client]−[環境ファイル操作]

  2. [環境ファイル操作]ダイアログで[リストア元]ボタンをクリックする

    [参照]ダイアログが表示されます。

  3. [参照]ダイアログでバックアップファイルを選択する

    [参照]ダイアログでバックアップファイル(.sbk)を選択し,[開く]ボタンをクリックします。[環境ファイル操作]ダイアログの表示内容がリストア用に変更されます。また,選択したバックアップファイルが「リストア元ファイルの選択」に表示されます。

  4. [環境ファイル操作]ダイアログで,削除対象を確認したあと,[削除]ボタンをクリックする

    削除が開始されます。