11.4.8　ホスト名を接続時に特定して起動する場合

• 使用するオプション

  {/attach | -attach}　表示・印刷サービス名〔表示・印刷サービス名…〕〔/dhcp | -dhcp〕〔/nat | -nat〕

• オプションの機能

  XMAP3サーバ（XMAP3クライアント）が起動する表示・印刷サービス名を指定します。指定できる表示・印刷サービスには，サービス名ファイルでホスト名に「*」が設定されている必要があります。

  「/attach」オプションで指定された表示・印刷サービスが，このクライアントのXMAP3サービスとして割り当てられます。

  ただし，一つのクライアントで複数の表示サービスは起動できません。同時に起動できる表示サービスは一つだけです。「/attach」オプションでは，複数の異なる表示サービスを指定した場合，起動する表示サービスを，XMAP3クライアントの実行画面のメニューで切り替えることができます。このとき，「/dsp」オプションを併用してXMAP3クライアント起動時に同時に起動する表示サービスを指定できます。

  「/dhcp」オプションは，DHCP環境でC/Sシステムの通信設定簡略化機能を使用する場合に指定します。

  「/nat」オプションは，NATを利用する環境でC/Sシステムの通信設定簡略化機能を使用する場合に指定します。

• 注意

  • 次のオプションは，「/attach」オプションと一緒に指定してください。

    ・「/dhcp」オプション

    ・「/nat」オプション

  • 「/dhcp」オプションに対応しているXMAP3サーバのバージョンを次に示します。

    ・Windows版XMAP3 Server Runtime 05-04以降

    ・UNIX版XMAP3 Server Runtime 05-06以降

    また，「/dhcp」オプションは，サーバ管理コマンド（x3psvmng）の表示・印刷サービスの情報のクリア（srvclearオプション）をサポートしているXMAP3サーバのバージョンでも動作できます。表示・印刷サービスの情報のクリア（srvclearオプション）については，「14.1.3(4)　表示・印刷サービスの情報のクリア」を参照してください。

  • 「/nat」オプションに対応しているXMAP3サーバのバージョンを次に示します。

    ・Windows版XMAP3 Server Runtime 05-18以降

    このサーバ環境で表示・印刷環境ファイル（X3PCONF）に「*.CONAT=ON」を記述した場合，「/nat」オプションを指定した時と同じ動作となります。表示・印刷環境ファイル（X3PCONF）の設定については，「11.3.7(5)　XMAP3クライアントがNATを利用する環境にある場合」を参照してください。

  • XMAP3クライアントの接続中に，別のクライアントマシンから「/dhcp」オプションを使用して接続した場合，先に接続していたXMAP3クライアントの接続が切断されます。

• オプションの指定例

  • 「/attach」オプションだけを指定する場合

    XMAP3クライアントで，クライアントホストが動的に指定されている表示サービスxppDSP01，印刷サービスxppPRT01，および印刷サービスxppPRT02を起動する例を示します。

    XMAP3CLT.EXE /attach xppDSP01 xppPRT01 xppPRT02

  • 「/dhcp」オプションを指定する場合

    DHCP環境のXMAP3クライアントで，クライアントホストが動的に指定されている表示サービスxppDSP01，印刷サービスxppPRT01，および印刷サービスxppPRT02を起動する例を示します。

    XMAP3CLT.EXE /attach xppDSP01 xppPRT01 xppPRT02 /dhcp

  • 「/nat」オプションを指定する場合

    NATを利用した環境のXMAP3クライアントで，クライアントホストが動的に指定されている表示サービスxppDSP01，印刷サービスxppPRT01，および印刷サービスxppPRT02を起動する例を示します。

    XMAP3CLT.EXE /attach xppDSP01 xppPRT01 xppPRT02 /nat