10.2.9 C/Sシステムの通信データ圧縮の指定
XMAP3では,C/Sシステムの通信データを圧縮する機能(以降,通信データ圧縮機能と表記)を提供しています。通信データ圧縮を機能使用すると,低速回線でのデータ転送時間が短縮されます。この結果,画面表示と帳票印刷の性能が向上します。また,データ転送量が削減されるため,従量制パケット回線の通信コストが軽減します。
通信データ圧縮機能は,サーバおよびクライアントのXMAP3のバージョンが04-00以降の場合にだけ利用できます。
なお,この項目は構成が異なるため,XMAP3/Web for Cosminexusでは指定できません。
C/S構成でのデータ転送の例を次の図に示します。
この図の例で,低速回線であるWANを使用するデータ転送Bのケースは,データ圧縮機能によって転送データが削減されるため,アプリケーションのレスポンスが向上し,通信コストが軽減します。また,高速回線であるLANを使用するデータ転送Aのケースでも,転送データ量の削減によって,LAN上のトラフィックが軽減され,レスポンスの向上が期待できます。
通信データ圧縮機能によるデータ転送量削減のイメージを次の図に示します。
通信データ圧縮機能を利用すると,サーバからクライアントへ画面・帳票データを転送する時に,サーバ(サーバAP)側で転送データが圧縮されます。圧縮されたデータがクライアントに転送されると,クライアント(表示・印刷サービス)側でそのデータが解凍されます。
- 〈この項の構成〉
(1) 通信データ圧縮機能が動作する運用形態
通信データ圧縮機能は,サーバにWindowsまたはUNIX,クライアントにWindowsを使用するC/S構成で利用できます。
通信データ圧縮機能が動作する運用形態を次の図に示します。
(2) 環境の設定
表示・印刷セットアップでは,[アプリケーション2]タブでの設定について説明します。
表示・印刷環境ファイル(X3PCONF/XPWconfig)では,直接ファイルを編集します。パラメタと設定値を次に示します。