9.2.4 XMAP3の帳票印刷とプリンタスプールとの関係
XMAP3の帳票印刷とプリンタスプールとの関係を次に説明します。
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AP実行時,次のタイミングでプリンタスプールがオープンされます。
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実行中のAPから1回目の印刷命令(SEND要求)があった時点
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クローズ命令(CLOSE要求)の発行後に,印刷命令(SEND要求)が発行された時点
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AP実行時,次のタイミングでプリンタスプールがクローズされます。表示・印刷セットアップの,スプールへの登録単位を指定するオプション「スプール書き出し単位」の設定によって,クローズのタイミングが異なります。
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「1ページ毎」を選択
APから印刷命令(SEND要求)が発行されるたびにクローズされます。
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「アプリケーション毎」を選択
APからクローズ命令(CLOSE要求)が発行された時点,またはAPの終了時にクローズされます。
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C/S構成
この場合は,印刷データの生成が相手先Windowsマシン(プリンタが接続されたWindowsマシン)で処理されるので,サーバ側の負荷を分散できます。ただし,プリンタが接続された各Windowsマシンには,Windows上でのプリンタの設定とXMAP3が必要です。
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ネットワークでのプリンタ共用
この場合は,サーバで集中管理するため,運用が容易になります。ただし,サーバの負荷が増大します。また,印刷データによっては高トラフィックとなります。
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複数の帳票や書式を一つのPDFファイルに出力する場合は,表示・印刷セットアップの「スプール書き出し単位」の設定を「アプリケーション毎」にしてください。1枚目に指定した印刷ドキュメント名のPDFファイルにすべての帳票が格納されます。
表示・印刷セットアップの「スプール書き出し単位」の設定で「1ページ毎」が設定された印刷サービスに対して,印刷ドキュメント名が同じ帳票をAPから連続出力すると,出力のたびにPDFファイルが上書きされます。結果的に,クローズ命令(CLOSE要求)直前に出力したPDFファイルだけが登録されます。
複数の帳票や書式を一つのPDFファイルに印刷する場合,印刷要求後に発行されたクローズ命令(CLOSE要求)は,すべての帳票のPDFファイルが完全に生成し終わるのを待ってリターンします。そのため,プリンタに印刷する場合と比べてクローズ命令(CLOSE要求)のリターンが遅くなることがあります。事前に運用上の影響がないことを確認してください。