8.10.4 任意フォントの設定
画面に表示する文字フォントを書体に応じて選択できます。ユーザが入力することもできます。入力できる文字は,31バイトまでです。31バイト目に2バイト文字を指定した場合は,30バイト目までが表示されます。
(1) 任意フォントの設定項目
任意フォントの設定項目について,次に説明します。
- [書体[標準]に表示するフォント]
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「8.10.3(1) 定義対象」に示した,すべての定義対象が,指定した任意フォントで表示されます。2D/3D・文字サイズ(大,標準,小)・解像度に応じて,それぞれに任意のフォントを指定することはできません。
- [書体[明朝]に表示するフォント]
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書体が「明朝」の文字が,指定した任意フォントで表示されます。
- [書体[ゴシック]に表示するフォント]
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書体が「ゴシック」の文字が,指定した任意フォントで表示されます。
(2) 任意フォントの設定での適用フォントの関係
任意フォントに設定できるフォントは,ドローで定義した文字の書体属性(標準・明朝・ゴシック)に応じて割り当てることができます。
GUI画面とCUI画面で,適用されるフォントが異なります。GUI画面とCUI画面の適用フォントの関係を次に示します。
- GUI画面の適用フォント
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- [書体[標準]に表示するフォント]を指定した場合
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次の書体の文字が,指定した任意フォントで表示されます。
・MSゴシック
・MS明朝
・標準ゴシック
・標準明朝
2D/3D・文字サイズ(大,標準,小)・解像度に応じて,それぞれに任意のフォントを指定することはできません。すべて同じフォントが設定されます。
- [書体[明朝]に表示するフォント]を指定した場合
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書体が「明朝」の文字が,指定した任意フォントで表示されます。
- [書体[ゴシック]に表示するフォント]を指定した場合
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書体が「ゴシック」の文字が,指定した任意フォントで表示されます。
- CUI画面の適用フォント
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CUI画面の場合は,書体の設定がないため,すべて[書体[標準]に表示するフォント]に指定した任意フォントで表示されます。
(3) 任意フォントの設定での注意事項
任意フォントを設定する場合の注意について,次に示します。
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[表示・印刷セットアップ]ダイアログの[表示文字]タブの設定を変更したあと[OK]ボタンまたは[更新]ボタンをクリックすると,フォント構成ファイルに設定内容が上書きされます。
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任意フォントに指定できるフォントは,次に示す条件を満たすフォントだけです。
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日本語フォント
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TrueTypeフォント
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等幅フォント(非プロポーショナルフォント)
この条件以外のフォントを指定した場合は,正常に表示できません。また,定義されているフォントデータが不正なフォントなど,指定したフォントによっては,条件を満たすフォントでも正しく表示されないときがあります。任意フォント指定を使用する場合は,使用するフォントで正しく表示されることを確認した上で,運用を開始してください。
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設定したフォントがシステムにインストールされていない場合,および設定した任意フォント名が不正な場合は,次の動作となります。
GUI画面の場合,ドローで定義した文字の書体属性(標準・明朝・ゴシック)に応じて次のように異なります。
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「標準」の場合,表示・印刷セットアップの指定に従います。
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「明朝」の場合,MS明朝で表示されます。
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「ゴシック」の場合,MSゴシックで表示されます。
CUI画面の場合,表示・印刷セットアップの指定に従います。
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「任意フォント名」は,論理フォント名称を指定してください。論理フォント名称内のスペースなどの空白も文字として処理します。
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任意フォントの設定は,XMAP3のサービスを定義してあるWindowsマシン上で行ってください。
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任意フォント指定が適用される文字コード範囲は,システム内字だけです。ユーザがシステムに登録した外字には適用されません。外字は,実行環境に定義されている外字の字形で出力されます。