8.10.2 文字の設定と表示・印刷セットアップ(表示文字)との関係
XMAP3で使用する表示文字の設定は,GUI画面とCUI画面とで,関連する設定内容が異なります。次にGUI画面とCUI画面別に表示文字に関する設定内容の関係について説明します。
(1) 精細度と画面の解像度および表示モードの関係
ディスプレイの解像度と精細度との関係を次の表に示します。
ディスプレイの解像度 |
精細度 |
表示モード |
|
---|---|---|---|
2D表示(平面) |
3D表示(立体) |
||
640×480 |
低精細 |
LDP |
3DP |
800×600 |
中精細 |
MDP |
3DM |
1024×768 |
高精細1 |
HDP |
3DH |
上記以上 |
高精細2 |
XDP |
3DX |
(2) GUI画面での表示文字
GUI画面で使用する表示文字は,次の三つの定義が関係しています。
-
表示・印刷セットアップの「デザイン1」で設定した「オブジェクトの外観(2D表示/3D表示)」
-
画面の解像度
-
ドローでの基準文字サイズの設定
上記条件とXMAP3の表示・印刷セットアップの「表示文字」で設定する内容と関係があります。AP実行時に表示される画面の表示文字は,表示・印刷セットアップの「表示文字」で設定した内容で表示されます。上記1〜3の条件に該当する表示文字が使用されます。
- (例)
-
オブジェクトの外観 : 2D表示
画面解像度 : 1,024×768
ドローの基準文字サイズ : 中(標準)
上記設定では,表示・印刷セットアップの「表示文字」の設定で精細度が「高精細1」(表示モードがHDP)の「中(標準)」文字サイズで指定した文字が使用されます。
表示文字については,「8.10.3 表示文字のカスタマイズ」を参照してください。
(3) CUI画面での表示文字
CUI画面で使用する表示文字は,次の三つの定義が関係しています。
-
表示・印刷セットアップの「デザイン1」で設定した「オブジェクトの外観(2D表示/3D表示)」
-
画面の解像度
-
表示・印刷環境ファイルのDCCHSZで設定したフォント
DCCHSZ=24 : 標準の文字サイズ
DCCHSZ=16 : 小さい文字サイズ
上記条件とXMAP3の表示・印刷セットアップの「表示文字」で設定する内容と関係があります。AP実行時に表示される画面の表示文字は,表示・印刷セットアップの「表示文字」で設定した内容で表示されます。上記1〜3の条件に該当する表示文字が使用されます。
- (例)
-
オブジェクトの外観 : 2D表示
画面解像度 : 1,024×768
DCCHSZで設定したフォント: 標準文字サイズ
上記設定では,表示・印刷セットアップの「表示文字」の設定で表示モードがHDP(高精細1)の標準文字サイズで指定した文字が使用されます。
表示文字については,「8.10.3 表示文字のカスタマイズ」を参照してください。
(4) 表示文字属性の変更時の注意
表示文字を変更する場合,次の点に注意してください。
-
指定された表示文字サイズで,ドット数が小さい場合,指定表示フォントと異なったフォントで表示されることがあります。これは,指定の組み合わせで表示すると見にくくなるため,ディスプレイドライバやウィンドウシステムが自動的にフォントを入れ替えて表示するためです(通常は標準ゴシックまたはMS ゴシックに入れ替えられます)。したがって,ドット数を小さくするときは,ゴシック体を使用することをお勧めします。
-
外字に対しては,Windowsシステムが外字ファイルの情報を基に表示します。標準では外字ファイルはドットフォントのため,MS明朝などのTrueTypeフォントとは外見が異なることがあります(特に文字サイズドット数を大きくした場合)。この点を考慮して使用するフォント,文字サイズを決めてください。