7.2.8 サーバ起動ファイル(X3PSERV)
サーバ起動ファイル(X3PSERV)には,Windowsサービス上で動作するXMAP3サーバのSERVICESファイルのサービス名と,サービス名ファイル,および表示・印刷環境ファイルとの対応を設定します。この情報は,サーバ側だけに設定します。
サーバ起動ファイルは,ファイルを開いてテキストエディタで直接設定します。
サーバ起動ファイルの設定内容に誤りがある場合,誤りのある行のXMAP3サーバは起動されないで,Windowsサービス起動時にイベントビューアのアプリケーションログにメッセージが出力されます。Windowsのプログラム一覧のメニューからXMAP3サーバを起動する場合は,このファイルは使用されません。
更新インストール時には設定した内容が引き継がれます。
(1) サーバ起動ファイルの格納場所
XMAP3インストールフォルダ\ETC\X3PSERV
(2) サーバ起動ファイルの記述形式
SERVICESファイルのサービス名;〔サービス名ファイルのファイル名〕;〔表示・印刷環境ファイルのファイル名〕; |
- SERVICESファイルのサービス名
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サーバが使用するSERVICESファイルのサービス名を指定します。31文字以内の半角文字での指定を推奨します。半角32文字以上指定すると画面上のメッセージが途中で切れて表示される場合があります。全角文字は,半角2文字と見なします。
SERVICESファイルのサービス名を指定するときの注意を次に示します。
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SERVICESファイルのサービス名には,JIS8文字の半角英数字,「-」,「_」,「+」,および全角文字を使用できます。ただし,サービス名の最初の文字には,数字,記号は指定できません。サービス名の前後にある半角スペース,およびタブは読み飛ばされます。
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行の先頭に「#」を付けた場合,その行はコメント行として扱われます。
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2文字目以降に「#」を付けた場合,アプリケーションログに警告が出力されます。
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- サービス名ファイル(X3PHOST)のファイル名
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サービス名ファイルのファイル名を,256文字以内の半角文字で指定します。半角スペースを含むファイル名の指定,絶対パスおよび相対パスでの指定はできません。全角文字は,半角2文字と見なします。
指定を省略すると,X3PHOSTが仮定されます。
サーバごとに異なるサービス名ファイルを使用する場合,XMAP3インストールフォルダ\ETCの下にユーザ任意でサービス名ファイルを作成し指定します。
サーバごとに異なるサービス名ファイルを指定する例を次に示します。
xpw;X3PHOST;; xpw2;X3PHOSTxpw2;;
- 表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)のファイル名
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表示・印刷環境ファイルのファイル名を,256文字以内の半角文字で指定します。半角スペースを含むファイル名の指定,絶対パスおよび相対パスでの指定はできません。全角文字は,半角2文字と見なします。
指定を省略すると,X3PCONFが仮定されます。
サーバごとに異なる表示・印刷環境ファイルを使用する場合,XMAP3インストールフォルダ\ETCの下にユーザ任意で表示・印刷環境ファイルを作成し指定します。
サーバごとに異なる表示・印刷環境ファイルを指定する例を次に示します。
xpw;X3PHOST;X3PCONF; xpw2;X3PHOSTxpw2;X3PCONFxpw2;
(3) サーバ起動ファイルの注意
サーバ起動ファイルを編集するときの注意を次に示します。
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SERVICESファイルのサービス名についての設定内容を1行ごとに記述してください。
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行の先頭に「#」を付けた場合,その行はコメントとして扱われます。
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各項目のあとの「;」は必ず指定してください。
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サーバ起動ファイル中に,同一のSERVICESファイルのサービス名が複数定義された場合には,ファイルの最終行に近い行の内容が有効となります。
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各項目で,英大文字,英小文字は区別しません。
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サービス名ファイルのファイル名と表示・印刷環境ファイルのファイル名には,「\」,「/」,半角スペース,およびタブは使用できません。ファイル名の前後にある半角スペースおよびタブは読み飛ばされます。
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改行動作は必ず改行キーを使用してください。
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1行2,047バイト以内で記述してください。2,048バイト以上のとき,設定は無効になります。