6.2.7 サーバが2台以上のC/S構成の設定例
クライアントから複数のサーバに対して接続する場合の構成です。クライアントの起動時に接続するサーバを明示的に指定すると,複数のサーバを切り替えて運用できます。
1クライアントに対して複数サーバを同時に対応させることはできません。1クライアントに対して同時に接続できるサーバは一つだけです。詳細については,「11.5 XMAP3のC/S環境に関する制限」を参照してください。
サーバを2台使用する例で説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定
サーバとクライアントで必要な設定について,システム構成に沿った内容で説明します。
設定するファイル間で名称を合わせる必要があります。ファイル間の関係を確認してください。
(a) サーバ側の設定
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TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,ポート番号を設定します。
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SERVER1,SERVER2共通
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TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。
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XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名
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XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名
IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。
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SERVER1
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SERVER2
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XMAP3のC/Sシステム環境の環境設定ファイルの内容例
サービス名ファイル(X3PHOST)の内容は,次のとおりです。
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SERVER1
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SERVER2
仮想端末名ファイル(X3MWHOST)の仮想端末の設定内容は,次のとおりです。
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SERVER1,SERVER2共通
上記,XMAP3のC/Sシステムと仮想端末の設定は,C/Sセットアップで定義します。上記ファイルを直接設定することもできますが,C/Sセットアップを使用することをお勧めします。
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(b) クライアント側の設定
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TCP/IPポート番号の設定
WindowsのSERVICESファイルに,サーバ側で設定した値と同じポート番号を設定します。
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CLIENT1,CLIENT2共通
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TCP/IP用IPアドレスおよびホスト名の設定
HOSTSファイルに次の項目が指定されていない場合は追加します。
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XMAP3サーバのIPアドレスとホスト名
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XMAP3クライアントのIPアドレスとホスト名
IPアドレスは[コントロールパネル]−[ネットワーク]−[TCP/IPプロトコル]のプロパティで指定した内容を,ホスト名は[システム]−[コンピュータ名]で指定した内容を追加します。なお,ホスト名は大文字と小文字が区別されます。
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CLIENT1
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CLIENT2
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クライアント起動時の引数
「XMAP3クライアント」を起動する際に,次の引数を指定してください。
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SERVER1サーバに接続する場合
xmap3clt.exe -h SERVER1
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SERVER2サーバに接続する場合
xmap3clt.exe -h SERVER2
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(2) ソフトウェア構成
サーバが2台以上のC/Sシステムのソフトウェア構成を次に示します。
サーバ/クライアント |
使用するソフトウェア |
||
---|---|---|---|
XMAP3 |
コンパイラ※1 |
DB※2 |
|
サーバ |
XMAP3 Server Runtime |
COBOL2002(Runtime)またはVisual C++ |
HiRDB※3 またはISAM※4 |
クライアント |
XMAP3 Server RuntimeまたはXMAP3 Client Runtime |
− |
− |
(3) XMAP3システムを起動する手順
次の手順でXMAP3システムを起動してください。
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サーバ側で,「XMAP3サーバ」アイコンを選び,XMAP3サーバを起動します。
-
クライアント側で,「XMAP3クライアント」アイコンを選び,XMAP3クライアントを起動します。
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XMAP3クライアントによって,そのクライアントに定義された表示サービスが自動的に起動されます。
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起動された表示サービスに対応するAPがサーバ側で起動されます。