3.2.2 XMAP3 Cosminexus連携機能を利用したWebシステムの形態(COBOL)
開発言語にCOBOLを使う場合の,XMAP3 Cosminexus連携機能を利用したWebシステムの構成とプログラムの処理の概要について説明します。
COBOL環境でのXMAP3 Cosminexus連携機能では,次に示すWebシステムを構築できます。
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Cosminexusをベースにした中小規模の業務処理システムで,Webアプリケーションサーバ(Cosminexus)とアプリケーションサーバが共存する,2階層のシステム構成です。ほかのWebシステム構成に比べて保守する製品が少ないため,Webシステム構築の負担が比較的少なくて済みます。
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CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステム構成
OpenTP1の業務処理と連携する大規模な業務処理システムで,Webアプリケーションサーバ(Cosminexus)とアプリケーションサーバ(OpenTP1)が連携する,3階層のWebシステム構成です。OpenTP1の業務とWebアプリケーション環境の業務を連携して,OpenTP1の資産を生かしたWebシステムを構築できます。TP1/Client/Jだけを使うWebシステムと,性能と信頼性を重視するためTP1/Client/JとTP1 Connectorを使うWebシステムの2種類があります。
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CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステム構成
VOS3メインフレームの業務処理と連携するWebシステムで,Webアプリケーションサーバ(Cosminexus)とアプリケーションサーバ(VOS3 DCCM3)が連携する,3階層のシステム構成です。PC-メインフレームのC/SシステムからXMAP3/Web for Cosminexusを使ったWebアプリケーションシステムに,マップ情報や業務MPPなどのメインフレーム資産を極力変更しないで移行する場合にお勧めします。
それぞれのシステム構成で使用する製品を次の表に示します。
Webシステム構成 |
Cosminexusの動作モード |
Webサーバに必要な製品 |
業務サーバに必要な製品 |
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CosminexusベースのWebシステム構成 |
J2EEサーバモード |
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サーブレットエンジンモード※ |
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CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステム構成 |
J2EEサーバモード |
TP1/Client/Jだけの場合
TP1/Client/JとTP1 Connectorを使用する場合
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CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステム構成 |
J2EEサーバモード |
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- 〈この項の構成〉
(1) CosminexusベースのWebシステム構成(XMAP3 Cosminexus連携機能 COBOL)
CosminexusベースのWebシステム構成では,次に示す製品が前提となります。
- 開発環境(Windows)
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XMAP3 Developer
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COBOL2002
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- Webアプリケーションサーバ
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Hitachi Web ServerまたはInternet Information Services
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uCosminexus Application ServerまたはCosminexus Application ServerまたはuCosminexus Service Platform
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XMAP3/Web for Cosminexus
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COBOL2002 Net Server Runtime
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CosminexusベースのWebシステム構成の開発から実行までの手順を次の図に示します。
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Webクライアントには,XMAP3 ActiveXコントロールを事前にインストールしておきます。Webクライアントへのインストールについては,「1.5.1(2)(a) Webクライアントへのインストール」を参照してください。
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XMAP3開発環境(XMAP3 Developer)で「COBOL」用の画面または帳票を作成します(または,既存のマップ定義を読み込みます)。
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画面または帳票の定義終了時に,「COBOL」用の論理マップ(登録集原文)および物理マップが作成されます。
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COBOLプログラム開発環境(COBOL2002)で登録集原文を基に,COBOLアクセス用Beanおよびユーザプログラムを作成します。
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XMAP3開発環境で作成済みの動的変更テーブル,論理マップ,物理マップ,3.で作成したCOBOLアクセス用Bean,ユーザプログラムなどをEARファイルにまとめ,実行環境(Cosminexus アプリケーションサーバ)にデプロイします。
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WebクライアントのWebブラウザから起動HTMLをブラウズします。
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ブラウズを完了すると,業務を実行できます。
(a) CosminexusベースのWebシステムの動作
Cosminexusベースのシステムの動作とシステムを構成するプログラムについて説明します。画面入出力業務を例に,Cosminexusベースのシステムの動作を次の図に示します。
Webクライアントには,XMAP3 ActiveXコントロールを事前にインストールしておきます。Webクライアントへのインストールについては,「1.5.1(2)(a) Webクライアントへのインストール」を参照してください。
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Webブラウザから起動HTMLの読み込み
Webクライアント側でWebブラウザを起動し,起動HTMLのURLを入力してサーバ上にある起動HTMLを読み込みます。
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XMAP3 ActiveXコントロールから通信制御サーブレットの呼び出し
Webクライアント側にインストールされたXMAP3 ActiveXコントロールから,サーバ側の通信制御サーブレットを呼び出します。
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通信制御サーブレットからCOBOLアクセス用Beanを経由して,ユーザプログラムへ業務呼び出し
通信制御サーブレットは,COBOLアクセス用Bean経由で,Webクライアント側からの業務呼び出しをユーザプログラムへ送信します。
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ユーザプログラムの処理
ユーザプログラム内の処理によって,判定処理や,インタフェース情報や出力論理マップデータなどを設定します。
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ユーザプログラムからCOBOLアクセス用Beanを経由して,通信制御サーブレットへ送信データの送信
ユーザプログラムは,COBOLアクセス用Bean経由でインタフェース情報や出力論理マップデータなどの送信データを通信制御サーブレットへ送信します。
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通信制御サーブレットからWebクライアント側への返信
通信制御サーブレットからWebクライアント側へ,ユーザプログラムから受け取った送信データを返信します。業務終了が指定されていた場合には,処理を終了します。
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画面・帳票出力に必要な物理マップや環境設定ファイルのダウンロード
受け取ったユーザプログラムの送信データに関連して,出力に必要な物理マップや環境設定ファイルがWebクライアント側にダウンロードされます。環境設定ファイルとは,XMAP3の実行環境を定義した内容が格納されたファイルです。Webの実行に必要な環境設定ファイルについては,「15.1 サーバ側の環境設定」を参照してください。
必要なファイルのダウンロード後に,Webブラウザウィンドウ上に業務画面が表示,またはWebブラウザ経由で帳票が印刷されます。初回の業務呼び出し以外は,キャッシュに保存されたファイルを参照します。
-
ユーザの操作に応じて通信制御サーブレットの呼び出し
ユーザの操作や帳票の動作結果などによって,次の業務呼び出しが発生した場合,通信制御サーブレットを呼び出します。
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通信制御サーブレットからCOBOLアクセス用Beanを経由して,ユーザプログラムへ受信データの送信
通信制御サーブレットは,COBOLアクセス用Bean経由で,インタフェース情報や入力論理マップデータなどの受信データをユーザプログラムへ送信します。
以降は業務を終了するまで,4.〜9.が繰り返されます。
システムを起動する前に,CosminexusアプリケーションサーバおよびWebサーバを起動しておく必要があります。
(b) Webシステムを構成するプログラム
CosminexusベースのWebシステムは,Cosminexusが提供するプログラムや,ユーザが作成するプログラムなどで構成されています。これらのWebシステムを構成するプログラムについて説明します。
- XMAP3 Cosminexus連携機能の起動HTML
-
XMAP3/Web for Cosminexusを利用したWebシステムの運用を開始するためのHTMLファイルです。
XMAP3/Web for Cosminexusでは起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプルを提供しています。開発するWebシステムに合わせて,起動HTMLをカスタマイズしてください。カスタマイズ方法については,「16.4.1 起動HTMLのカスタマイズ」を参照してください。
- XMAP3 ActiveXコントロール(XMAP3/Web Client for Cosminexus)
-
Webブラウザ上で,XMAP3の画面の表示や帳票の印刷を制御するためのプログラムです。実行制御部では,Webクライアントとサーバ間でやり取りする送受信データを処理します。Webクライアントでインストーラを実行して,XMAP3 ActiveXコントロールをインストールします。
XMAP3 ActiveXコントロールは,XMAP3/Web for Cosminexusが提供するプログラムで,新規で作成したりカスタマイズしたりする必要はありません。
- 通信制御サーブレット
-
Webクライアントとユーザプログラム間のデータの受け渡しを制御するためのServletです。
通信制御サーブレットは,COBOLアクセス用Beanを経由して,Webブラウザから受信したデータをユーザプログラムに渡し,ユーザプログラムの処理結果をWebブラウザへ返信します。
XMAP3/Web for Cosminexusでは通信制御サーブレットのサンプルソースを提供しています。開発するWebシステムに合わせて,このファイルをカスタマイズしてください。
- COBOLアクセス用Bean
-
通信制御サーブレットから呼び出されるBeanです。ユーザプログラムを呼び出します。
COBOLアクセス用Beanは,XMAP3/Web for Cosminexusがサンプルプログラムとして提供するデータ送受信用の登録集原文を基に,COBOL2002のCOBOLアクセス用Bean生成ツールを使用して作成します。
- ユーザプログラム
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ユーザが作成するDLL形式の業務処理用COBOLプログラムです。Webクライアント側とのデータ送受信用の登録集原文および論理マップの登録集原文を組み込んで作成します。データ送受信用の登録集原文は送受信データのデータ長,インタフェース情報,および入力論理マップデータ/出力論理マップデータの定義領域から構成されます。
データ送受信用の登録集原文は,XMAP3/Web for Cosminexusがサンプルプログラムとして提供するため,ユーザが作成する必要はありませんが,ユーザプログラム内で送信データの値を設定するためのプログラミングが必要です。
(2) CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステム構成(XMAP3 Cosminexus連携機能 COBOL)
CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステム構成では,次に示す製品が前提となります。
- 開発環境(Windows)
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XMAP3 Developer
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COBOL 2002
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- アプリケーションサーバ(UNIX,Windows)
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OpenTP1サーバ製品(TP1/Server BaseまたはTP1/LiNK)
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- Webアプリケーションサーバ
-
-
Hitachi Web ServerまたはInternet Information Services
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uCosminexus Application ServerまたはCosminexus Application Serverまたは uCosminexus Service Platform
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XMAP3/Web for Cosminexus
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TP1/COBOL adapter for Cosminexus
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TP1/COBOL 拡張 Server Run Time for Cosminexus
-
次のどちらかのTP1/Client製品
・TP1/Client/J(uCosminexus TP1/Client/J)
・TP1/Client/J(uCosminexus TP1/Client/J)とTP1 Connector(uCosminexus TP1 Connector)
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OpenTP1と連携するWebシステム構成には,次に示す2種類があります。
- TP1/Client/Jを使ってバックエンドのOpenTP1(SPP)にサービスを要求
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既存のCOBOLデータのSPPに,RPCでサービスを要求する形態です。
- TP1 Connectorを使ってバックエンドのOpenTP1(SPP)にサービスを要求
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既存のCOBOLデータのSPPに,TP1 Connectorのコネクションプーリング機能を使って,性能と信頼性を重視したトランザクション処理でサービスを要求する形態です。
CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステムの開発から実行までの手順を次の図に示します。
-
Webクライアントには,XMAP3 ActiveXコントロールを事前にインストールしておきます。Webクライアントへのインストールについては,「1.5.1(2)(a) Webクライアントへのインストール」を参照してください。
-
XMAP3開発環境(XMAP3 Developer)で「COBOL」用の画面または帳票を作成します(または,既存のマップ定義を読み込みます)。
画面または帳票の定義終了時に,「COBOL」用の論理マップ(登録集原文)および物理マップが作成されます。
-
COBOLプログラム開発環境(COBOL2002)で登録集原文を基に,TP1/COBOLアクセス用Beanおよびユーザプログラムを作成します。
-
XMAP3開発環境で作成済みの動的変更テーブル,論理マップ,物理マップ,3.で作成したTP1/COBOLアクセス用Bean,ユーザプログラムなどをEARファイルにまとめ,実行環境(Cosminexus アプリケーションサーバ)にデプロイします。
-
WebクライアントのWebブラウザから起動HTMLをブラウズします。
ブラウズを完了すると,業務を実行できます。
(a) CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステムの動作
CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステムの動作とシステムを構成するプログラムについて説明します。画面入出力業務を例に,CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステムの動作を次の図に示します。
Webクライアントには,XMAP3 ActiveXコントロールを事前にインストールしておきます。Webクライアントへのインストールについては,「1.5.1(2)(a) Webクライアントへのインストール」を参照してください。
-
Webブラウザから起動HTMLの読み込み
Webクライアント側でWebブラウザを起動し,起動HTMLのURLを入力してサーバ上にある起動HTMLを読み込みます。
-
XMAP3 ActiveXコントロールから通信制御サーブレットの呼び出し
Webクライアント側にインストールされたXMAP3 ActiveXコントロールから,サーバ側の通信制御サーブレットを呼び出します。
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ユーザプログラムの開始
通信制御サーブレットは,TP1/COBOLアクセス用Bean経由で,ユーザプログラムを開始します。
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ユーザプログラムの処理
ユーザプログラム内の処理によって,判定処理,インタフェース情報や出力論理マップデータなどを設定します。
-
ユーザプログラムからTP1/COBOLアクセス用Beanを経由して,通信制御サーブレットへの送信データの送信
ユーザプログラムは,TP1/COBOLアクセス用Bean経由でインタフェース情報や出力論理マップデータなどの送信データを通信制御サーブレットへ送信します。
-
通信制御サーブレットからWebクライアント側への返信
通信制御サーブレットからWebクライアント側へ,ユーザプログラムから受け取った送信データを返信します。アプリケーションサーバがUNIXの場合,インタフェース情報のエンディアン変換が必要です。
-
画面・帳票出力に必要な物理マップや環境設定ファイルのダウンロード
受け取ったユーザプログラムの送信データに関連して,出力に必要な物理マップや環境設定ファイルがWebクライアント側にダウンロードされます。環境設定ファイルとは,XMAP3の実行環境を定義した内容が格納されたファイルです。Webの実行に必要な環境設定ファイルについては,「15.1 サーバ側の環境設定」を参照してください。
必要なファイルのダウンロード後に,Webブラウザウィンドウ上に業務画面が表示,またはWebブラウザ経由で帳票が印刷されます。初回の業務呼び出し以外は,キャッシュに保存されたファイルを参照します。
-
ユーザの操作に応じて通信制御サーブレットの呼び出し
ユーザの操作や帳票の動作結果などによって,次の業務呼び出しが発生した場合,通信制御サーブレットを呼び出します。
-
通信制御サーブレットからTP1/COBOLアクセス用Beanを経由して,ユーザプログラムへの受信データの送信
通信制御サーブレットは,TP1/COBOLアクセス用Bean経由で,インタフェース情報や入力論理マップデータなどの受信データをユーザプログラムへ送信します。
アプリケーションサーバがUNIXの場合,インタフェース情報のエンディアン変換が必要です。
以降は業務を終了するまで,4.〜9.が繰り返されます。
OpenTP1と連携したWebシステムを実行する前に,CosminexusアプリケーションサーバおよびWebサーバを起動しておく必要があります。アプリケーションサーバの起動については,マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」を参照してください。
(b) Webシステムを構成するプログラム
CosminexusとOpenTP1サーバで連携するWebシステムは,OpenTP1が提供するプログラムや,ユーザが作成するプログラムなどで構成されています。これらのシステムを構成するプログラムについて説明します。
- XMAP3 Cosminexus連携機能の起動HTML
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XMAP3/Web for Cosminexusを利用したWebシステムの運用を開始するためのHTMLファイルです。
XMAP3/Web for Cosminexusでは起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプルを提供しています。開発するWebシステムに合わせて,起動HTMLをカスタマイズしてください。カスタマイズ方法については,「16.4.1 起動HTMLのカスタマイズ」を参照してください。
- XMAP3 ActiveXコントロール(XMAP3/Web Client for Cosminexus)
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Webブラウザ上で,XMAP3の画面の表示や帳票の印刷を制御するためのプログラムです。実行制御部では,Webクライアントとサーバ間でやり取りする送受信データを処理します。Webクライアントでインストーラを実行して,XMAP3 ActiveXコントロールをインストールします。
XMAP3 ActiveXコントロールは,XMAP3/Web for Cosminexusが提供するプログラムで,新規で作成したりカスタマイズしたりする必要はありません。
- 通信制御サーブレット
-
Webクライアントとユーザプログラム間のデータの受け渡しを制御するためのServletです。
通信制御サーブレットは,TP1/COBOLアクセス用Beanを経由して,Webブラウザから受信したデータをユーザプログラムに渡し,ユーザプログラムの処理結果をWebブラウザへ返信します。
XMAP3/Web for Cosminexusでは通信制御サーブレットのサンプルソースを提供しています。開発するWebシステムに合わせて,このファイルをカスタマイズしてください。
- TP1/COBOLアクセス用Bean
-
通信制御サーブレットから呼び出されるBeanです。ユーザプログラムを呼び出します。
TP1/COBOLアクセス用Beanは,XMAP3/Web for Cosminexusがサンプルプログラムとして提供するデータ送受信用の登録集原文を基に,TP1/COBOL adapter for CosminexusのTP1/COBOLアクセス用Bean生成ツールを使用して作成します。
- SPP COBOL業務処理
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ユーザが作成するEXE形式の業務処理用COBOLプログラムです。Webクライアント側とのデータ送受信用の登録集原文および論理マップの登録集原文を組み込んで作成します。データ送受信用の登録集原文は,インタフェース情報,および入力論理マップデータ/出力論理マップデータの定義領域から成ります。
データ送受信用の登録集原文は,XMAP3/Web for Cosminexusで提供するサンプルプログラムをカスタマイズする必要があります。さらに,ユーザプログラム内で送信データの値を設定するためのプログラミングが必要です。
(3) CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステム構成(XMAP3 Cosminexus連携機能 COBOL)
CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステム構成では,次に示す製品が前提となります。
- 開発環境(VOS3)
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COBOL85
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- 開発環境(Windows)
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XMAP3 Developer
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uCosminexus Developer
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TP1/COBOL adapter for Cosminexus
-
- アプリケーションサーバ(VOS3)
- Webアプリケーションサーバ
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-
Hitachi Web ServerまたはInternet Information Services
-
uCosminexus Application ServerまたはCosminexus Application Serverまたは uCosminexus Service Platform
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XMAP3/Web for Cosminexus(XMAP3 Cosminexus連携機能)
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TP1/COBOL 拡張 Server Run Time for Cosminexus
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TP1/Client/Pまたは uCosminexus TP1/Client/P
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CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステム構成の開発から実行までの手順を次の図に示します。
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Webクライアントには,XMAP3 ActiveXコントロールを事前にインストールしておきます。Webクライアントへのインストールについては,「1.5.1(2)(a) Webクライアントへのインストール」を参照してください。
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Windows上のXMAP3開発環境で,ドローセットアップのターゲット環境に「メインフレーム−PC分散用の画面・帳票開発」を設定し,ドローセットアップで動的変更を定義した後,ドローで画面または帳票を作成します。
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XMAP3/Web for Cosminexus が提供するデータ送受信用の登録集原文,2.で作成した動的変更テーブル,および論理マップをメインフレーム上に転送し,メインフレーム上のCOBOL85を使ってユーザプログラム(業務MPP)を作成します。
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XMAP3/Web for Cosminexus が提供するデータ送受信用の登録集原文を基に,TP1/COBOL adapter for Cosminexus を使用して,TP1/COBOLアクセス用Beanを生成します。また,Javaビルド環境で,通信制御サーブレットを生成します。
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2.で作成した物理マップ,4.で作成したTP1/COBOLアクセス用Bean,通信制御サーブレットなどをEARファイルにまとめて,実行環境(Cosminexusアプリケーションサーバ)にデプロイします。
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WebクライアントのWebブラウザから起動HTMLをブラウズします。ブラウズを完了すると,業務を実行できます。
(a) CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステムの動作
CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステムの動作とシステムを構成するプログラムについて説明します。画面入出力業務を例に,CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステムの動作を次の図に示します。
Webクライアントには,XMAP3 ActiveXコントロールを事前にインストールしておきます。Webクライアントへのインストールについては,「1.5.1(2)(a) Webクライアントへのインストール」を参照してください。
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Webブラウザから起動HTMLの読み込み
Webクライアント側でWebブラウザを起動し,起動HTMLのURLを入力してサーバ上にある起動HTMLを読み込みます。
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XMAP3 ActiveXコントロールから通信制御サーブレットの呼び出し
Webクライアント側にダウンロードされたXMAP3 ActiveXコントロールから,サーバ側の通信制御サーブレットを呼び出します。
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業務MPPの開始
通信制御サーブレットは,TP1/COBOLアクセス用Beanを使って,業務MPPを開始します。
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入力データの設定と業務MPPへのデータ送信
通信制御サーブレットはTP1/COBOLアクセス用Beanを利用し,入力データ(アプリケーション名・共通インタフェース情報・入力論理マップ)を業務MPPに設定します。アプリケーション名には入力論理マップの隠しフィールド(画面入出力)または前の業務がセッションに格納したアプリケーション名(帳票出力)を設定します。
入力データをセットしたあとにTP1/COBOLアクセス用Beanのcallメソッドを発行し業務MPPをRPCで呼び出します。業務MPPへのRPCは,同期応答型RPCです。
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ユーザプログラム(業務MPP)の処理
ユーザプログラム(業務MPP)内の処理によって,判定処理や,インタフェース情報や出力論理マップデータなどを設定します。
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ユーザプログラム(業務MPP)からTP1/COBOLアクセス用Beanを経由して,通信制御サーブレットへの送信データの送信
通信制御サーブレットはTP1/COBOLアクセス用Beanのcallメソッドを発行後に,TP1/COBOLアクセス用Beanを利用し,業務MPPで生成した出力データ(アプリケーション名・共通インタフェース情報・出力論理マップ)を取得します。実行する業務が帳票印刷の場合,取得したアプリケーション名をセッションに格納し,次の業務へ引き継ぎます。
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業務MPPの終了
通信制御サーブレットは,TP1/COBOLアクセス用Beanを使って,業務MPPを終了します。
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通信制御サーブレットからWebクライアント側への返信
通信制御サーブレットからWebクライアント側へ,ユーザプログラム(業務MPP)から受け取った出力データの共通インタフェース領域と出力論理マップをWebクライアントに返信します。
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画面・帳票出力に必要な物理マップや環境設定ファイルのダウンロード
受け取ったユーザプログラム(業務MPP)の送信データに関連して,出力に必要な物理マップや環境設定ファイルがWebクライアント側にダウンロードされます。環境設定ファイルとは,XMAP3の実行環境を定義した内容が格納されたファイルです。Webの実行に必要な環境設定ファイルについては,「15.1 サーバ側の環境設定」を参照してください。
必要なファイルのダウンロード後に,Webブラウザウィンドウ上に業務画面が表示,またはWebブラウザ経由で帳票が印刷されます。初回の業務呼び出し以外は,キャッシュに保存されたファイルを参照します。
-
ユーザの操作に応じて通信制御サーブレットの呼び出し
ユーザの操作や帳票の動作結果などによって,次の業務呼び出しが発生した場合,通信制御サーブレットを呼び出します。
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通信制御サーブレットからTP1/COBOLアクセス用Beanを経由して,ユーザプログラム(業務MPP)への受信データの送信
通信制御サーブレットは,TP1/COBOLアクセス用Bean経由で,インタフェース情報や入力論理マップデータなどの受信データをユーザプログラム(業務MPP)へ送信します。
以降は業務を終了するまで,4.〜11.が繰り返されます。
CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステムを実行する前に,CosminexusアプリケーションサーバおよびWebサーバを起動しておく必要があります。
(b) Webシステムを構成するプログラム
CosminexusとVOS3 DCCM3で連携するWebシステムは,Cosminexusが提供するプログラムや,ユーザが作成するプログラムなどで構成されています。これらのシステムを構成するプログラムについて説明します。
- XMAP3 Cosminexus連携機能の起動HTML
-
XMAP3/Web for Cosminexusを利用したWebシステムの運用を開始するためのHTMLファイルです。
XMAP3/Web for Cosminexusでは起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプルを提供しています。開発するWebシステムに合わせて,起動HTMLをカスタマイズしてください。カスタマイズ方法については,「16.4.1 起動HTMLのカスタマイズ」を参照してください。
- XMAP3 ActiveXコントロール(XMAP3/Web Client for Cosminexus)
-
Webブラウザ上で,XMAP3の画面の表示や帳票の印刷を制御するためのプログラムです。実行制御部では,Webクライアントとサーバ間でやり取りする送受信データを処理します。Webクライアントでインストーラを実行して,XMAP3 ActiveXコントロールをインストールします。
XMAP3 ActiveXコントロールは,XMAP3/Web for Cosminexusが提供するプログラムで,新規で作成したりカスタマイズしたりする必要はありません。
- 通信制御サーブレット
-
Webクライアントとユーザプログラム間のデータの受け渡しを制御するためのServletです。
通信制御サーブレットは,TP1/COBOLアクセス用Beanを経由して,Webブラウザから受信したデータをユーザプログラムに渡し,ユーザプログラムの処理結果をWebブラウザへ返信します。
XMAP3/Web for Cosminexusでは通信制御サーブレットのサンプルソースを提供しています。開発するWebシステムに合わせて,このファイルをカスタマイズしてください。
- TP1/COBOLアクセス用Bean
-
通信制御サーブレットから呼び出されるBeanです。ユーザプログラムを呼び出します。
TP1/COBOLアクセス用Beanは,XMAP3/Web for Cosminexusがサンプルプログラムとして提供するデータ送受信用の登録集原文を基に,TP1/COBOL adapter for CosminexusのCOBOLアクセス用Bean生成ツールを使用して作成します。
- COBOL業務処理
-
ユーザが作成する業務処理用COBOLプログラムです。Webクライアント側とのデータ送受信用の登録集原文および論理マップの登録集原文を組み込んで作成します。データ送受信用の登録集原文は送受信データのデータ長,XDM情報,アプリケーション名,インタフェース情報,および入力論理マップデータ/出力論理マップデータの定義領域から構成されます。
データ送受信用の登録集原文は,XMAP3/Web for Cosminexusがサンプルプログラムとして提供するため,ユーザが作成する必要はありませんが,ユーザプログラム内で送信データの値を設定するためのプログラミングが必要です。