16.4.1 起動HTMLのカスタマイズ
XMAP3/Web for Cosminexusでは,起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプル(x3xwbfrm.htmおよびx3xwbfrm.js)を次に示すフォルダに提供しています。
XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\SAMPLE\
システム環境に合わせて,起動HTMLのサンプルをカスタマイズして使用してください。
- ポイント
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起動HTMLと起動HTML用スクリプトファイルは,Webサーバ上の同じ場所に格納してください。
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スプラッシュ画面をカスタマイズする場合は,起動HTML用スクリプトファイルにPARAMタグを追加してください。PARAMタグの追加方法については,「16.4.2 起動HTMLソースによるブラウザ画面のデザイン例」を参照してください。
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- 注意事項
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起動HTMLで指定するURLには,半角英数字およびURL特殊文字(「/」,「?」,「#」,「%」,「&」)を使用してください。上記以外の文字を含んでいるURLは,Webクライアントから呼び出せません。
起動HTMLおよび起動HTML用スクリプトファイルのサンプルを次に示します。
<HTML> <HEAD> <TITLE>XMAP3/WEB for Cosminexus</TITLE> <SCRIPT SRC="x3xwbfrm.js" LANGUAGE="JScript"></SCRIPT> </HEAD> <BODY> <DIV ID="EXAMPLE_DIV_ID"> このテキストはコントロールによって置き換えられます。 </DIV> <SCRIPT LANGUAGE="JScript"> CreateControl("EXAMPLE_DIV_ID", "CLSID:3B3F75DF-235A-463b-86C7-6CD8652CC0E2", "200", "200", "http://server_url/xmap3/Script/X3XWBJSC.JS", "http://server_url/XmapWebApp/servlet/kaden", "http://server_url/xmap3/Etc/", "http://server_url/xmap3/Data/", "1F", "NORMAL", "YES") </SCRIPT> <script language="JavaScript"> <!-- function window.onbeforeunload() { if( event.clientY < 0 || event.altKey ) { return; } } //--> </script> </BODY> </HTML> |
- 注意事項
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Internet Explorer 9.0以降のWebブラウザを利用するには,<script language="JavaScript">から</script>までの部分を起動HTMLに追加してください。
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Internet Explorer 10以降のWebブラウザを利用するには,起動HTMLに<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=EmulateIE9" />を追加してください。また,<script language="JavaScript">から</script>までの部分を追加し,<script language="JavaScript">内に記載されている「<!--」,および「//-->」の2行を削除してください。
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function CreateControl(DivID, CLASSID, WIDTH, HEIGHT, ScriptURL, ServletURL, EtcPath, DataPath, DataCode, SSLCheck) { var d = document.getElementById(DivID); d.innerHTML = '<OBJECT' + ' CLASSID="' + CLASSID + '"' + ' WIDTH=' + WIDTH + ' HEIGHT=' + HEIGHT + '>' + '<PARAM NAME="ScriptURL" VALUE="' + ScriptURL + '">' + '<PARAM NAME="ServletURL" VALUE="' + ServletURL + '">' + '<PARAM NAME="EtcPath" VALUE="' + EtcPath + '">' + '<PARAM NAME="DataPath" VALUE="' + DataPath + '">' + '<PARAM NAME="DataCode" VALUE="' + DataCode + '">' + '<PARAM NAME="SSLCheck" VALUE="' + SSLCheck + '">' + '<PARAM NAME="OnQuit" VALUE="' + OnQuit + '">' + '</OBJECT>'; } |
- 〈この項の構成〉
(1) 起動HTMLの指定値
XMAP3 Cosminexus連携機能の実行時に必要なファイルを,WebサーバからWebクライアント側へダウンロードして実行するための記述です。
(2) PARAMタグと対応した起動HTMLの指定値
業務アプリケーションなどを呼び出すための記述です。「server_url」にはWebサーバの仮想パスを指定してください。起動HTML用スクリプトファイルのPARAMタグへの値の指定は不要です。
起動HTML用スクリプトファイルのパラメタと起動HTMLの指定値の内容を次の表に示します。
パラメタ(PARAMタグのNAME属性) |
起動HTMLの指定値 |
備考 |
---|---|---|
ScriptURL |
XMAP3/Web for Cosminexusが提供するスクリプトファイルURL |
必須 |
ServletURL |
業務サーブレットURL(Javaの場合),または通信制御サーブレットURL(COBOLの場合) |
必須 |
EtcPath |
環境設定ファイルパス(URL) |
必須 |
DataPath |
データファイルパス(URL) |
必須 |
DataCode |
データ有無コード (「NONE」または2桁の16進数(00〜FF)) |
省略時は「1F」とする |
SSLCheck |
暗号化通信のレベル (「NORMAL」または「IGNORE」) |
省略時は「NORMAL」とする |
OnQuit |
Webブラウザの[×]ボタンをクリックした時の制御方法 |
省略時は「NO」とする |
(a) スクリプトファイルURL(ScriptURL)
XMAP3/Web for Cosminexusが提供するスクリプトファイル(x3xwbjsc.js)の格納先URLを指定します。次に示すパスを,Hitachi Web ServerまたはIISで割り当てた仮想ディレクトリのURLで指定してください。
XMAP3インストールフォルダ\Web for Cosminexus\Script\X3xwbjsc.js
(b) サーブレットURL(ServletURL)
Webクライアント側にダウンロードされたXMAP3 ActiveXコントロールから,業務を呼び出すサーブレットのURLを指定します。指定するサーブレットは,次の表に示すとおりユーザプログラムの開発言語によって異なります。
ユーザプログラムの開発言語 |
サーブレット |
---|---|
Java |
業務サーブレット |
COBOL |
通信制御サーブレット |
(c) 環境設定ファイルパス(EtcPath)
実行時にWebクライアント側で必要な環境設定ファイルの格納先を,Hitachi Web ServerまたはIISで割り当てた仮想ディレクトリのURLで指定します。
URLは,2,047バイト以内で指定してください。
環境設定ファイルパスに示すフォルダに格納するファイルは次のとおりです。
-
表示・印刷環境ファイル(X3PCONF)
-
フォント構成ファイル(X3PFONT)
-
仮想端末名ファイル(X3MWHOST)
-
プリンタ構成ファイル(X3PPINF)
-
マッピング構成ファイル(X3MWCONF)
-
スクリプト環境ファイル(X3XSCONF)
-
Webクライアント環境ファイル(X3WEBCEX)
(d) データファイルパス(DataPath)
実行時にWebクライアント側で必要な物理マップやデータファイル(グラフィックファイルなど)の格納先を,URLで指定します。URLは,2,047バイト以内で指定してください。
データファイルパスで示すフォルダに格納するファイルは次のとおりです。
-
物理マップファイル
-
出力グラフィックで使用するグラフィックファイル
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可変ポップアップで使用するメニューファイル
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FAX宛先ファイル
(e) データ有無コード(DataCode)
画面にデータを表示させる場合は,論理マップのデータ項目に,表示させたいデータを代入してXMAP3に返します。ただし,データ項目にデータを代入したくない場合には,そのデータ項目が無効であることを明示的にXMAP3に知らせる必要があります。データ項目の内容が無効であることをXMAP3に知らせるためには,データ有無コード(標準は(1F)16)を使用します。
同じ画面に対してデータの上書き(一部上書)をする場合,書き換えたくないデータにデータ有無コードを指定して使用します。また,制御項目のデータ項目にデータ有無コードを代入すると,データ書き換え時に表示属性を変更しないようにしたり,変更した表示属性を元に戻したりする設定をAPから制御できます。
データ有無コードの値は,必要に応じてユーザプログラムから変更できます。
ユーザプログラムで使用するデータ有無コードを指定します。データ有無コードに指定する値は次のとおりです。
指定値 |
内容 |
---|---|
NONE |
データ有無コードを指定しない |
nn |
データ有無コードを指定する 指定するデータ有無コードは2桁の16進数(00〜FF)で指定する |
(f) 暗号化通信のレベル(SSLCheck)
SSLを設定した場合,テスト用に構築した認証サーバなどによる証明書では,初回通信時にInternet Explorerから「セキュリティ証明書の名前が無効であるか,またはサイト名と一致しません。」というエラーダイアログが表示される場合があります。
暗号化通信レベルの指定によって,このようなダイアログが表示されないようにも設定できます。
指定値 |
内容 |
---|---|
NORMAL |
証明書の名前が無効であるSSLサイトに通信が発生するたび,通信実行の確認ダイアログを表示する |
IGNORE |
証明書の名前が無効であるSSLサイトに無条件で通信する |
(g) Webブラウザの[×]ボタンをクリックした時の制御方法(OnQuit)
Webブラウザの[×]ボタンをクリックした時の動作を,Webブラウザの処理に依存するか,XMAP3が制御するかを設定します。
指定値 |
内容 |
---|---|
YES |
[×]ボタンをクリックした時の動作を,Webブラウザの処理に依存します。 [×]ボタンをクリックすると,タブやWebブラウザは閉じられます。この場合,XMAP3はサーバAPへ応答を返しません。 |
NO |
[×]ボタンをクリックした時の動作を,XMAP3が制御します。 [×]ボタンをクリックすると,XMAP3がサーバAPへ応答を返したあと,サーバAPからの指示に従って動作します。 NO指定時の動作は,バージョン05-07以前の動作と同じです。
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