2.2 画面・帳票の実行に使用するコンポーネント
XMAP3を構成するコンポーネントについて説明します。
- 〈この節の構成〉
(1) 実行用コンポーネント
XMAP3は,マッピングライブラリ,および表示サービス・印刷サービスの制御で構成されます。これらの制御にAPを加えたコンポーネントによって,XMAP3を使った画面表示,帳票印刷の実行が制御されます。
スタンドアロン構成の場合は,1台のWindowsマシン上に実行用のコンポーネントがすべて配置されます。C/S構成の場合は,実行用のコンポーネントが,ネットワークシステムのどこに配置されるかによって,使用するXMAP3の構成が決まります。リモートデスクトップサービスを利用した構成の場合は,スタンドアロン構成と同じコンポーネントがWindowsサーバに配置されます。
スタンドアロンおよびC/S構成でのXMAP3実行環境で使用するコンポーネントを次に示します。
(2) コンポーネントの機能概要
実行環境で使用する各コンポーネントの機能概要を説明します。
-
表示,または印刷するための定義体(画面・帳票では物理マップ,書式オーバレイでは書式イメージファイルおよび行制御データファイル)を格納フォルダから選び,APからの入出力要求で,表示サービスまたは印刷サービスを介して,画面の表示や帳票の印刷を実行するためのAPIを提供するライブラリです。
-
マッピングライブラリからの入出力要求をWindowsの命令に変換し,画面表示やプリンタ印刷との入出力機能を実行するサービスです。
-
キーボードの割り当てや画面デザインなどの,画面に関する環境設定と,プリンタやスプールへの出力単位などの帳票に関する環境設定をする機能です。
-
XMAP3のC/S構成でのTCP/IPのホスト名,仮想端末名,表示・印刷サービス名の関連づけ,実行するAPに関する環境設定をする機能です。
-
XMAP3で作成した画面のハードコピーを採取する機能です。画面の確認やトラブル発生時のデバッグなどに利用できます。
-
実行時のログを採取する機能です。トラブル発生の原因の調査などに利用できます。
-
表示・印刷セットアップ,C/Sセットアップなどで設定した環境設定ファイルをバックアップおよびリストアする機能です。
-
出力時のプリンタ給紙トレイと出力帳票のフォントを設定できる機能です。XMAP3 Server Runtimeの機能またはXMAP3 Client Runtimeのオプション製品として提供します。
-
XMAP3の使い方に関するヘルプ機能です。