画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド


1.1 XMAP3実行環境

XMAP3とは,基幹業務のアプリケーション(AP)の実行で利用する画面や帳票の作成から,カット紙・連続紙への帳票印刷,PDFファイルへの出力までを一貫してサポートする製品です。GUI画面やオンライン業務と同じCUI画面,さらに表現力豊かな帳票を使ったAPを,COBOLやJavaのプログラムで作成できます。

開発したAPは,スタンドアロン環境のほかに,C/Sシステム環境,Webシステム環境で実行できます。

XMAP3がサポートするシステム構成例を次に示します。

XMAP3は,レイアウトと処理を分離して設計できます。ハードウェアがWindowsまたはUNIXサーバに変わっても,システム構成がスタンドアロン,バッチ,対話,C/Sシステム,Webシステムへと変わっても,画面のデータを論理マップというXMAP3で統一したインタフェースで対応できるのが大きな特長です。アプリケーションインタフェースが変わらなければ,既存のプログラムロジックも最小限の変更で済むので,使い慣れた操作性や安定性を維持したまま,新しいシステムを効率良く構築できます。

XMAP3は,論理マップやアプリケーションを開発する開発向け製品と,アプリケーションを実行する実行向け製品に分かれます。開発向け製品については,マニュアル「XMAP3 開発ガイド」を参照してください。実行向け製品について説明します。

〈この節の構成〉

(1) XMAP3 Server Runtime

XMAP3サーバ実行環境をサポートする製品です。Windows版とUNIX版の製品を提供します。WindowsマシンからXMAP3で作成した業務画面の表示,帳票の印刷を実行できます。XMAP3サーバ実行環境は,XMAP3クライアント実行環境の機能を含みます。

(2) XMAP3 Client Runtime

XMAP3クライアント実行環境をサポートする製品です。WindowsまたはUNIXサーバに接続して,XMAP3で作成した業務画面の表示,帳票の印刷を実行できます。

(3) XMAP3/Web for Cosminexus

XMAP3 Web実行環境をサポートする製品です。XMAP3/Web for Cosminexusには,次に示す2種類の機能があります。