画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド

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19.9 ログ情報の採取(ロギング支援)

AP実行時のエラーコードで原因が判明しなかったとき,または画面のちらつきや実行性能が向上しなかったときの原因解析のために,ロギング支援を利用して,ログ情報を採取します。

ログ情報はログファイルに格納されます。ログファイルの内容を調査することでトラブルシューティングに利用できます。ログ情報中の各種リターンコードの内容や,実行環境の設定状況を基に,問題となる原因を推定して誤りを訂正できます。

ログ情報の採取レベルには標準形式と詳細形式があり,デバッグの内容に応じて選択できます。常にログ情報を採取する状態にしておくと,APの実行性能が低下するので注意してください。

ロギング支援機能の概要を次の図に示します。

図19-2 ロギング支援機能の概要

[図データ]

OpenTP1(TP1/MCF)連携では,ロギング支援は使用できません。ログ情報を取得する場合は,OpenTP1のトレース機能を使用してください。

また,ターミナルサービス構成では,ロギング支援の一部の機能に制限があります。詳細については,「19.9.5 ターミナルサービス構成で利用する場合の制限」を参照してください。

注意
  • 常にログ情報を出力しておくと実行性能が低下します。
  • Windowsのユーザの簡易切り替え機能を利用し,複数のユーザでロギング支援を起動してAPを実行した場合には,ログ情報を正しく取得できません。
  • XMAP3実行環境(XMAP3 Server Runtime,XMAP3 Client Runtime)をWindows上で使用する場合,ロギング支援で実行時の詳細ログを取得するときに,APとロギング支援の実行権限を同じにする必要があります。APの実行権限と異なると,ウィンドウメッセージによるやり取りができなくなります。
    APの実行権限は,スタートメニューのクリックなど通常の起動方法では標準ユーザになります。ロギング支援を特権ユーザで実行している場合にAPを起動するときは,右クリックメニューの[管理者として実行]を選択してください。
<この節の構成>
19.9.1 ログ情報採取の手順
19.9.2 ログ情報採取の設定
19.9.3 ログ情報の確認(ログビューア)
19.9.4 実行環境情報の確認(実行環境ビューア)
19.9.5 ターミナルサービス構成で利用する場合の制限