画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド
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(1) サービス名ファイルの格納場所
- Windowsの場合
XMAP3インストールフォルダ\ETC\X3PHOST
- UNIXの場合
/etc/opt/HIXMAP/XPWhosts
(2) サービス名ファイルの記述形式
サービス名;サービスタイプ;プロトコル;ホスト名;デバイス名;〔APホスト名;APパス名;〔環境変数名;〕〕
|
サービスの定義は1行ごとに記述してください。なお,〔 〕内は省略できます。
ただし,APホスト名を指定すると,APパス名の指定が必要です。APホスト名を指定して,APパス名を指定しないと,該当する行のサービス定義は無効になります。なお,環境変数名は省略できます。
- サービス名
- 表示サービスまたは印刷サービスの名称を任意に設定します。サービス名に使用できる文字は14文字以内です。※1
- ここで指定するサービス名は仮想端末名ファイルに指定したサービス名と同じ名称としてください。ただし,仮想端末名ファイルのサービス名に「**」を指定した場合,LAN内(ブリッジ,ルータ利用時はそのネットワーク内)でユニークな名称を指定してください。
- サービスタイプ
- 指定できるサービスタイプは次の二つです。定義するサービスの種別に応じて記述してください。
- DSP:表示サービスの場合
- PRT:印刷サービスの場合
- プロトコル
- 提供するサービスとAP間で使用する通信プロトコルを指定します。指定できるプロトコルは,次のプロトコルだけです。
- ホスト名※2
- XMAP3の表示・印刷サービスを動作させるUNIXまたはWindowsホスト名を指定します。※1※3
- 表示サービスを使用する場合は,画面を表示するWindowsマシンのホスト名を指定します。印刷サービスを使用する場合は,プリンタが接続されているUNIXまたはWindowsマシンのホスト名を指定します。ホスト名には,エイリアスホスト名(別名)を指定できます。エイリアスホスト名の設定については,「11.2.2 TCP/IP関連ファイルの設定および確認」を参照してください。
- C/Sシステムの通信設定の簡略化機能を使用する場合には,この項目に「*」を指定してください。
- デバイス名
- 定義するサービスに対応するデバイス名を指定します。
- 表示サービス
このファイルの同一行の先頭に指定した「サービス名」を指定してください。
- 印刷サービス
表示・印刷セットアップのプリンタデバイス名で設定した名称を指定してください。なお,デバイス名に「PR1」を指定した場合は,出力対象プリンタをWindowsの通常使うプリンタに設定しておく必要があります。
- UNIX版XMAP3で帳票を出力する場合は,LPスプーラにプリンタを追加したときに設定したプリンタ名を指定してください。
- APホスト名※2
- 表示サービスおよび印刷サービスを使用するAPが動作するサーバ(アプリケーションサーバ)のホスト名を指定します。XMAP3サーバを起動するホスト名を指定してください。※1※3
- APホスト名には,エイリアスホスト名(別名)を指定できません。
- APパス名
- 表示サービスおよび印刷サービスを使用するAPの,ドライブパスから始まる絶対パス名を指定します。APの自動起動をしない場合は指定を省略できます。
- 同一クライアントで表示サービスと印刷サービスが両方定義されている構成では,それぞれで起動するAPは別APとしてください。
- APとしてbatファイルを使用する場合,ドライブパスから始まる絶対パス名をコマンドプロンプト形式のショートパスで指定してください。
- また,APとして空白を含むパスを指定する場合は,パスをダブルクォーテーションで囲んで,絶対パス名で指定してください。
- 環境変数名
- 起動したサービス名をAPに伝えるための環境変数を指定します。環境変数「XMAP3_CLIENTHOST」の値を取得することで起動したサービスが動作するクライアントのホスト名を取得できます。
- 省略すると,表示サービスの場合には環境変数DISPLAY,印刷サービスの場合には環境変数PRINTERとなります。ただし,同一クライアントで表示サービスと印刷サービスの両方を使用する場合は,それぞれ異なる環境変数名を指定してください。
- 注※1
- サービス名,ホスト名およびAPホスト名に使用できる文字は次に示す文字です。
JIS8文字の半角英数字および!”$%&’()*+,−./:<=>?@[¥]^_`{|} ̄
- ただし,記号については,OSによって使用できないものがありますので注意してください。
- 注※2
- DNS環境(ドメイン管理されたネットワーク環境)の場合,ドメイン名なしのホスト名で記述します。
- 注※3
- ホスト名およびAPホスト名は,大文字・小文字が区別されます。
(3) サービス名ファイルの注意
サービス名ファイルを編集するときの注意を次に示します。
- 直接エディタで編集した場合,Unicodeファイルとして保存しないでください。
- Windowsの場合,1行(1サービス当たり)は,255バイト以内で設定してください。
- UNIXの場合,1行(サービス当たり)は,511バイト以内で設定してください。
- 行の先頭に「#」を付けた場合,その行はコメント行として扱われます。Windows版のC/Sセットアップで更新した場合,コメント行は削除されます。
- 各項目中には,「;」「#」を使用しないでください。
- 各項目のあとの「;」は必ず指定してください。
- 表示サービスと,対応するXMAP3クライアントは1対1となるように定義してください。一つのXMAP3クライアントで複数の表示サービスを同時に起動できません。
- サービス名ファイル中に,同一のサービス名が複数定義された場合には,ファイルの最終行に近い行の内容が有効になります。
- 改行動作は必ず改行キーを使用してください。
- サービス名,サービスタイプ,プロトコル,ホスト名およびデバイス名は英大文字,英小文字を区別します。TCP/IPの設定ファイルで指定したものと同じものを指定してください。
- サービス名ファイルにエイリアスホスト名で定義しても,本名の定義があった場合は,本名側の定義が有効になって,エイリアスホスト名での定義は参照されません。本名とエイリアスホスト名で二重に定義しないようにしてください。
- エイリアスホスト名を複数定義した場合,XMAP3クライアント側のhostsファイルで,記載順が先のホスト名だけが有効になります。
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